“絶対わかる抗菌薬はじめの一歩”の感想
書籍名
絶対わかる抗菌薬はじめの一歩
レビューした人
初期研修医1年目血液内科志望
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★☆☆
この参考書を読むタイミング
研修医働きたて, 国試後の春休み
読者の感想
国試後の春休み、国試レベルの感染症の知識が残った状態で少しずつ読んでみた。
読み物という点では同著者の「まるごと」(緑色の本)の方が丁寧だが、「はじめの一歩」も重要な部分(作用機序、ターゲットとなる感染症、細菌など)は書いてあり不足はないと思う。むしろ「まるごと」は文章メインなのに対し「はじめの一歩」は表が纏まっているので疑問に思ったときにささっと見返しやすい。
レビューした人
当時初期研修医2年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:研修医1年目の抗菌薬について何も分からない時
読者の感想
(2018年1月 記)
この参考書は、研修医1年目の抗菌薬についてほとんど何も知らない時期から役に立ちました。
抗菌薬を使用する際に、その都度読み返してそれぞれの抗菌薬の特徴やスペクトラムを把握していく過程で最も使いやすかったです。
抗菌薬が分からない研修医1年目の後輩にいつもオススメする参考書です。
2年目になると読む頻度が減ってきますが、この参考書を1年目の早い時期に読んだおかげで初期研修を有意義に過ごせたかなと思っています。
レビューした人
初期研修医2年目。3年目は産婦人科専攻の予定
総合評価
★★★★★☆☆☆☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
一年目の時に、一番最初に抗菌薬について勉強する時に読みました。
読者の感想
抗菌薬の基本の基を簡単に書いてくれているし、演習問題もあって知識の整理にもなるので一番最初に読むには良いかなと思います。抗菌薬は実際に症例にあたって自分で選ぶ作業が一番大事だと思うので一冊これっていうのが自分の中であればどれでも良いのかな?と思います。
“抗菌薬ドリル”の感想
書籍名
抗菌薬ドリル
レビューした人
医師3年目、救急集中治療医
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★☆
この参考書を読むタイミング
研修医1年目, 研修医2年目
この参考書を一文で表すなら
感染症入門書のニュースタンダード
読者の感想
本書を手に取ったのは研修医2年目の終わりころだったが、「こんな参考書がもっとはやくあれば良かったのに!」と思った。
本書には各トピックに5つ程の問題があり、それに対する解答と解説が書かれている。
特徴は以下の3点であると思う。
①インプットに偏りがちな医学書が多い中で、アウトプットも重視されている
②写真や図表も多くインプットしやすい
③エビデンスベースだが初心者にもわかりやすい
なかなか、これらがそろった感染症の医学参考書はめずらしい。研修医がまず手に取る本としてニュースタンダードになるのではないかと思う。個人的には矢野先生の「絶対にわかる抗菌薬はじめの一歩」で育ち、それも良書であることには間違いないのだが、本書はより使いやすいのでは、と思っている。
内容は、感染症の基本的な考え方や、各系統の抗菌薬の基礎知識・使い方など基本的な内容が中心となっている(各疾患に対するアプローチなど応用は次作の「抗菌薬ドリル実践編」があり、これもとても良い)。
ちなみに私は後期研修医に入った今も見返して、忘れやすい知識の確認などに使っている。新たな学びも多い。長く使える1冊であると思う。
なお、本書を読むうえで、知識がまっさらな状態でも読めなくはないが、何となく「この感染症にはこの抗菌薬を使うことが多いな…」程度の下地があると勉強しやすい。薄めのアンチョコ本を経てから2冊目の本として読むのもありだろう。
“抗菌薬ドリル 実践編”の感想
書籍名
抗菌薬ドリル 実践編
レビューした人
医師3年目救急集中治療科
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★★
この参考書を読むタイミング
研修医1年目, 研修医2年目, 後期研修の働きたて, 後期研修中やそれ以降
この参考書を一文で表すなら
感染症参考書のニュースタンダード
読者の感想
抗菌薬ドリルに待望の続編が出た。前作は感染症の基礎知識や抗菌薬の基本的な使い方など初学者向けの内容であったが、今回はより実践に近い形で各疾患のアプローチ・マネジメントやピットフォールなどがしっかりまとまっている。
基本的な内容を押さえた研修医に、次なる1冊として是非読んで欲しい。また、発展的な内容も含んでいるため外来・病棟管理で必要な感染症の知識のアップデート・再確認に有用であり、後期研修医にも是非手に取って欲しい。
前作同様、
①インプットに偏りがちな医学書が多い中で、アウトプットも重視されている
②写真や図表も多くインプットしやすい
③エビデンスベースだがわかりやすい
はしっかりと踏襲されている。肺炎・尿路感染・敗血症など普段の研修で欠かせないトピックはもちろん、免疫不全・妊婦/授乳婦・ワクチンなどのかゆいところにも手が届いている。
また、発売が2020年3月なこともあり最新の知見・エビデンスに基づいて書き上げられている点も非常に評価が高い。上級医の経験的なやり方に翻弄され、なんとなくの感染症診療しかできず不安に思う研修医・レジデントも多いと思うが、この1冊でその悩みは払拭されるはずである。
“最新感染症ガイド R-Book2015”の感想
書籍名
最新感染症ガイド R-Book2015
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
日本語なのである程度読みやすく気になる項目に対して調べて読んでいた
読者の感想
小児の感染症科も内容を参考にし根拠にすることが多い参考書で、日本語訳だとある程度読みやすく気になる項目に対して調べて読むととても勉強になります。
米国小児科学会が出しているので、ワクチンの安全性、有効性に関する内容や、学校保健に関する内容についても詳細に記載されています。
値段が35000円ととても高いので借りて読みましょう。(僕は買いましたが)
“最新感染症ガイド 日本版Red Book”の感想
書籍名
最新感染症ガイド 日本版Red Book
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
発展編、後期研修働きたて向け
読者の感想
このレッドブックは言わずと知れた有名書籍です。感染症科の専門の先生も参照していることが多い、米国小児科学会が出している感染症ガイドになります。
小児科学会が出しているだけあって、特にワクチンのことも多く触れられているのが特徴だと思っています。
感染症をみるごとにレッドブックにはどう書いてあるかな、という視点で読んでみると色々と勉強になることが多いです。
英語版もありますが、僕はまだ日本語での情報収集の方が効率がいいので日本語版を買って参考にしています。2万くらいするのが、辛いところです笑