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医師ってどれくらい参考書買ってる?どこで買ってる?買わない本の特徴は??【独自アンケートしてみた!】

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「みんなぶっちゃけどれくらい参考書買ってるの??」

「書店とAmazon、みんなどっちで買ってる??」

「学会でよく本が売れていたと聞いたけど、ホントにみんな買ってたの??」

みなさんこんにちわ!医学部5年生のクロです!

突然ですが、各年代の医者がどれくらい、医学書を買っているか、気になりませんか!!?

しかも、そんな疑問って、ドクターはもちろん、実は↑みたいな疑問って本を作る側の出版社の方々も気になっているんじゃないか??!

そんな思いに至り、医学書レビュー.comとして、医学出版業界に有益な情報をもたらし貢献するためにも、今回現役医師にアンケートをとって記事にしてみました!

現役医師にアンケートを取ったことで、医学書の購入数・購入実態を正直に教えてもらうことができましたよ!

 

さて、当記事ではその中から気になった回答をサイト運営の医学部5年クロが抜粋して紹介していきます!

 

個人的には、医師は学会で書籍を買っているイメージだったのですが、コロナで学会に直接出席しなくなった現状でもほぼ困っていない、というのが興味深かったです!笑

それでは医師がどれくらいの医学書を買っているのか、ぜひ最後までご覧ください!

 

出版社様向けの事業紹介はこちら

 

質問1:現在の医師年次を教えてください

まずは今回、回答をいただいた先生方の年次分布を載せておきます!

大変ありがたいことに、若手やベテランに偏らず、様々な年次の先生方から回答を得ることができました!

 

質問2:ここ1年間でどれくらいの医学書・参考書を購入しましたか?

ここ1年間でどれくらいの医学書・参考書を購入しましたか?

この質問に対しては、以下のグラフのような結果になりました!

※冊数カテゴリ内で中央となる値を元に回答者の平均値を算出

やはり、1人での当直など急激に責任感が増す3年目で読書量が増えるというのは、感覚的にも合致している気がしました!

 

節目となる4つの年代で別グラフを用意しました!

どの年代でも21冊/年以上の読書量を誇る人は一定数いるものの、3年目では最低でも6冊以上、とやはり背負う責任感が増えることで読書量が増えていることがうかがえます!

1年単位で見てみると、その時の興味や状況で購入数が変わるのかもしれませんね。

質問3:医学書・参考書はリアルな書店とAmazonなどのネットで何対何くらいの割合で購入していますか?

医学書・参考書はリアルな書店とAmazonなどのネットなどで何対何くらいの割合で購入していますか?

この質問に対しては、以下のグラフのような結果になりました!

上の結果から分かる通り、なんと100%ネットで購入するという人が全体の25%もおり、また75%以上の人たちが半数以上の書籍をネットで購入していることが分かりました!

書店で購入する人というのが少数派になる時代なんですね・・・

リアルな書店より、口コミ・レビューが充実しているネットの方がいいのかもしれません!

質問4:医学書・参考書はどこで読むことが多いですか?

医学書・参考書はどこで読むことが多いですか?
・常勤先
・バイト先
・自宅
・通勤中

この質問に対しては、以下のグラフのような結果になりました!

上のグラフからは、常勤先や自宅で読んでいる方が多いことが読み取れます。

 

意外だったのは通勤中に読んでいる方が思ったより少なかったこと。

車通勤など本を読めない環境にあるのか、通勤中に読めるような本がないのか、詳しい理由が気になりますね!

質問5:医学書はどのように読むことが多いですか?

医学書はどのように読むことが多いですか?
・時間のある時に熟読
・分からないとこをチラッと確認
・サラッと流し読みで、興味あるとこはじっくり

この質問に対しては、以下のグラフのような結果になりました!

ほぼ等しい割合で回答が集まっていますが、強いて言えば、流し読みしながら知りたいとこをしっかり読む方が多い印象です。

 

知りたい箇所だとハッキリ分かるように図や表で目を引かせる工夫がしてあったり、チラッと分からない箇所をすぐに確認できるまとめページなどがある本が人が出そうですね!

 

医学書をどこでどのように読んでいるのか、詳しく聞いてみました!

外来など、勤務中に分からないことあったことを書き溜めておいて、隙間時間に調べています

医師になりたての頃は疾患概要がわからない疾患も多く、遭遇した疾患についての総説やuptodateをする上で医学者を読むことが多かったです。年数を重ねてそういう場面は減ってきており、最近は臨床現場で不明な点があった時の知識の確認で利用することが多いです

常勤で事典代わりに使用。昼休みに各論をじっくり読みつつも、バイト先で最初から最後まで読み通すことをしています。記憶力も限界があるので繰り返し読むように努めています

入院患者の予習のために読む、診断に困ったとき、サマリーを書くときに

週末時間があるときに一週間でわからなかったことに関する本をカフェ等で読むことが多いです

勤務中はちょっとした調べ物や予習のためにサラッと読み、ちょっと時間ができた時間にじっくり読み込む方が多いようです!

 

業務が終わってからその日経験したことを復習したり、休日にカフェや自宅で時間を取っている方もいそうですね!

 

スキマ時間用の本と、じっくり読み込む感じの本とで使い分けている様子が想像できます!

質問6:月間の医学雑誌(日本語雑誌)を購読していますか?

月間の医学雑誌を購読していますか?(ex)レジデントノート、総合診療など
・定期購読している
・たまに読む(タイトルに惹かれた・興味のある特集だった時など)
・全く買わない

この質問に対しては、以下のグラフのような結果になりました!

定期購読している方は、たったの5%。

個人で購入している方はかなり少ないんですね…

 

「たまに読む」と答えた方にも詳細を聞いてみたところ、2~3ヶ月に一度くらい購入している方が多そうです!

他にも以下のような意見がありましたよ!

 

半年に一回くらい。年数を重ねるうちに購入する機会は減ってきました

医局で買ってる雑誌は読んでます。(初期研修医時代はレジデントノート、medicinaなど)

医学雑誌を「全く買わない」と答えた方にも詳細を聞いてみました!

元取れるほどちきんと読める気がしない

興味のあるものだけ読みたいから。必要な情報のみでいいため節約したい

きちんとした本の方が情報がしっかりしてる

医局で定期購読している

病院や医局で契約していたりするため、個人で買わなくていい環境がある方が多いようです!

 

それに加え、月刊誌を全部読むのも大変ですよね…

全部読みきれないのに定期購読するのはもったいなく感じます…

 

興味のある特集だけ購入しているのも納得です!

質問7:参考書・医学書を購入する上で本のサイズ・ページ数は気にしますか?

参考書・医学書を購入する上で本のサイズ・ページ数は気にしますか?
・どちらも気にしない
・本のサイズは気にする
・本のページ数は気にする
・サイズもページ数も気にする

この質問に対しては、以下のグラフのような結果になりました!

医学書はもちろんまず第一に内容が重要ですよね。

 

かといって分厚すぎる本は読む気が失せるし、やたら大きい本は持ち運びが困るのも事実。

なんだかんだでサイズ感やページ数も気にする方が多いようです。

 

医師が嬉しい書籍のサイズ感やページ数も聞いてみました!

紙書籍はA4で統一してほしい。不揃いだと書棚における配置が難しい。読みやすさの観点からB5やそれ以下のサイズはやめてほしい

A4は大きすぎる印象がありますが、その分図表がしっかりしていたりすれば購入することもあります

200ページ前後だと通読しやすい。300ページ以上は嫌

持ち運んで使いたい本は、通常の鞄に入る大きさで検討する。医局or自宅用では大きさは気にしない

基本的に(医学書は)高いので、価格に対してページ数が少ないと損した気になります

外来診療時にアンチョコや患者さんへの説明に利用する用途であれば運びやすいサイズ・重さのものを選ぶ、腰据えて勉強するような用途のものは特に気にしない

知りたいことの項目の内容の深さで決めるので、量は気にしません。 A4以上の大きさは少し抵抗があります

一方で、以下のように電子書籍派の方もだんだん増えてきているようです!

嵩張るので、最近は電子書籍に切り替えている

電子書籍で読むことが多いからサイズは気にしない

最近は電子書籍なので検索できればとくに気にしない

アンケートに答えてくださった方のうち、明確に電子書籍を利用しているとお答えくださった方が25%。

実は電子書籍を使っているよという医師の先生はもっと多そうです!

 

電子版で知りたいところをすぐに検索できるのが医学書の使い方としてかなり便利なのかもしれません!

持ち運びも楽で、どこでも勉強しやすいのもメリットですよね!

質問8:昨年から今年にかけ、学会で医学書を購入する機会が減り、困ったことはありますか?

昨年から今年にかけ、学会で医学書を購入する機会が減り、困ったことはありますか?
・困った
・困らなかった

この質問に対しては、以下のグラフのような結果になりました!

この質問に対しては、「学会がなくても困らなかった」と答えた方が大多数。

 

学会で盛りあがっていたあのブースは実はなくてもよかったんですかね…

 

困らない理由は「ネットで購入できるから」とほとんど全ての方が同じ回答。

Twitterや口コミ・レビューで十分に情報が集まるので、あえて学会に行かなくてもいいとのことです。

 

他にも以下のような意見がありました!

学会で買わなくても、それなりにやっていけることが分かった。ただ、情報に置いていかれている不安はある

指導医の先生方に聞いたものを購読しており、今のところ困ったことはない

逆に、学会がなくなって困ったという方には以下のような意見がありました!

なかなか医学者を揃えている本屋が少ないので、中身を確認するには、学会の平積みはとても助かっていた

まとめて医学書の内容を確認する機会がなくなったことは結構困る

実際手にとって内容を確認できる場が減った。特定の分野のおすすめを手軽に知れる機会が減り残念

学会ではその分野のその時点での最新の書籍が揃っていることが多く、じっくり見比べて買う機会は貴重

質問9:「これは買わないな」という本の特徴はありますか?

「これは買わないな」という本の特徴はありますか?

この質問にはさまざまなご意見いただきました!

 

中でも多かったのは以下の6つです!

  1. 白黒の書籍(カラーで欲しい図なども白黒だと困る)
  2. 図やイラストがない・少ない
  3. ハードカバー
  4. ページ数が多い・重すぎる
  5. 高額な本
  6. レビューの評価が低い

 

やはり図やイラスト、さらには色使いがよくて読みやすい本の方が嬉しいですよね。

さらには、ページ数や重さなど持ち運び面も重要視されている方もいらっしゃいました!

 

一方で以下のような意見もあり、かなり面白い意見を聞くことができました!

自分が知っている分野について分かりにくく書いてあるものは知らない分野についてもわかりにくいだろうと推測

参考文献などの記載が確かで、著作権等への対応もできているのが最低条件。一人の著者が書いたものに関しては、相当信頼のおける著者でない限りは買わない

情報にまとまりがなく対話形式の本

コンセンサスの得られている考えとそうでない考えを区別できていないもの

著者・共著者が偏った言説の主であることを覚知している場合、差別的な用語が書かれている場合

薄すぎる本は、中身に信用がおけず買わない。図ばかりで説明が少なすぎる、余白が多くて中身が薄いものなど

意外だったのは、内容だけでなく著者の背景まで考えている方がけっこういたこと。

 

もちろん、意図してミスリーディングなことを書いているつもりはないのかもしれませんが、個人が書いた本だと「個人の意見・主張」が入ってしまうこともありますよね。

 

あくまで個人の意見であることが明確に分かるような書き方がしてあると、安心して読むことができそうです!

質問10:買ったけどほぼ読んでいない医学書・参考書はどれくらいありますか?

買ったけどほぼ読んでいない医学書・参考書はどれくらいありますか?
・ほぼ全部読んでいない
・数冊に1冊
・5冊に1冊
・10冊に1冊
・ほぼ全部読んでいる

この質問に対しては、以下のグラフのような結果になりました!

上のグラフのように、買ったけど読まれていない本もさすがに少しはあるようです。

 

買ったけど欲しい内容じゃなかった…読んでみると難しすぎた…

そういうこともけっこうありますよね。

 

一方で100冊以上の医学書を購入しながら、ほぼ全て読んでいる方もいらっしゃいました!

質問11:手を付けていない本はどうしていますか?

ほぼ手をつけていない本はどうしていますか?
・本棚にたまっている
・資源ごみ
・古本屋で売却
・メルカリで売却
・知り合い・後輩に譲る

この質問に対しては、以下のグラフのような結果になりました!

上のグラフで分かるように、古本として売却したり、知り合いに譲ったりスルより本棚で眠っていることが多いようです。

 

医学書は大きい本が多いですし、一度本棚に置いてしまうと取り出して売却するのもめんどくさくなってしまいますよね…

機会があれば後輩や知り合いに譲り、あとは本棚で放置ということが多いのも納得の結果でした。

 

 

以上、医師の医学書購買状況に関するアンケートの結果を公開させていただきました!!

【出版社の方へ】

医学書レビュー.comの運営である株式会社メドフェアでは、
 
代表自らも医師である強みを生かし、知人を中心とした300人ほどのコミュニティを対象に、自由にアンケートを実施できる請負業務を開始しました
 

■サービス概要
[アンケート請負・代行業務]
・医師である弊社代表の知人を中心として、300人ほどのコミュニティを対象に、企業様の求めている医師向けアンケートを弊社にて請負い、代行させていただきます

・必要な回答数については、ご要望に応じてデザイン致します

・アンケート結果は、企業様での需要調査・販売促進・PR・マーケティングなどにお使いいただけます

・これまで、複数の医学系大手出版社から依頼を受け、アンケート代行による需要調査・販促サポートを実施した実績があります

・いただく費用は①必要なアンケート数②アンケート内容などによって大きく変動することからお問い合わせください

[コンサルティング]
・企業様のご要望に対して、どのようなアンケートをどれくらいの数、実施すれば良いのかなど、こちらでサポート/コンサルティングを実施することも可能です

・具体的には、企業様のご要望を吸い上げて、弊社にてアンケート内容決定、必要な回答数の決定、またアンケート結果の解釈などを実施し、レポートとしてお返しさせていただきます


 まずはお気軽にお問合せください。

※当記事の内容もアンケートで頂いた回答の一部しか公開しておりません。他の回答や元データをご覧になりたい場合もお問い合わせください。

■会社概要
・社名:株式会社MedFare(メドフェア)
・所在地:東京都千代田区麹町6-4-6
・代表取締役:川良 健二
・設立:2020年4月1日
・企業URL:https://medfare.co.jp

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