メジカルビュー社×医学書レビュー.comコラボ企画の7冊目は
『ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ』
です!
が書評を書いてくださりました!
- 医師としてどのように患者さんや同僚と向き合っていくのか、倫理観を勉強できる本。
- 研修医を終えても折に触れて医師としての生き方に迷ったときや初心にかえりたいときには読み直したい一冊であった。
だそうです!それでは書評をご覧ください!
書名
ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ
レビュワープロフィール
小児外科・10年目
各項目評価(5点満点)
- お求めやすさ(価格)
★★★☆☆ - よみやすさ
★★★★☆ - 使いやすさ
★★★★☆ - オリジナリティ・独創性
★★★★★ - 満足度
★★★★☆
どんな本?
医師としてどのように患者さんや同僚と向き合っていくのか、倫理観を勉強できる本。
実際の技術や治療法に関する知識ではありませんが、医師として働く上で重要な大きな柱を学べると思います。
おすすめの読者層
これから臨床の現場に出ていく医学生、研修医は特に読むべき。
後輩医師を指導する中堅医師やベテラン医師も自分の診療を見直すきっかけになると思います。
良い点
- 実際の医療現場での会話が書かれており、イメージがしやすい。
- ものがたりの後に、重要な考え方についての詳細が記載されており、学びが多い。
- 「明日に使えるひとこと」として重要なポイントが短くまとめられていてわかりやすい。
悪い点
5章に分かれていましたが、それぞれのテーマが少しわかりにくいので、目次やまとめページがあると復習もしやすいなと感じました。
レビュワープロフィール
初期研修医2年目
各項目評価(5点満点)
- お求めやすさ(価格)
★★★★☆ - よみやすさ
★★★★★ - 使いやすさ
★★★☆☆ - オリジナリティ・独創性
★★★★★ - 満足度
★★★★☆
どんな本?
医学部受験や医師国家試験を勝ち抜きようやく医師として働き始めた研修医ならではの苦悩やもどかしさをどのように乗り越えていくか、その道しるべとなるようなアドバイスを対話ベースでまとめた一冊。
おすすめの読者層
4月から社会に出て働きはじめ、はじめての業務に慣れず人の命を扱うことに戸惑い悩む研修医や、これから医師として生きていく上での心構えを学びたい医学生向け。
良い点
- 対話形式で内容が進んでいくので空き時間にすらすら読めた。
- 研修医同期に比べて手技が苦手である、患者の前で「わからない」ことを認めるのが苦手、初めて人の死に立ち合い自分の無力さに悩む、等研修医あるあるエピソードをどのようにして乗り越えていくかが書かれていて研修生活に直結する内容であった。
- 研修医を終えても折に触れて医師としての生き方に迷ったときや初心にかえりたいときには読み直したい一冊であった。
悪い点
対話とその対話を踏まえたまとめが交互に載っているが、いきなり対話から始まるのでその項のテーマをつかむために対話の前に見出しがあるともっとわかりやすいと思った。