書籍名
聞きたかった!心房細動の抗凝固療法
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:心房細動に出会ったとき
どのように:抗凝固法の基礎を学べる
読者の感想
(2020年2月 記)
研修医2年目、脳卒中内科を研修中に購入して読みました。ワーファリン、NOAC/DOACについての知識が必須だったからです。
自分は脳卒中を専門とするようになりましたが、今や心房細動はcommon deseaseであり、どんな医師でもある程度の知識、すなわちリスク評価を行い、抗凝固療法を使えるようになる必要があると思います。救急外来でたまたま心房細動を見つけてしまったけど、近医循環器を受診するようにと指示するだけだったり、入院時に心電図をみていなかった整形外科の患者をこの1年間だけでも何人か血栓回収しましたし、それも叶わず寝たきりになった方もいます。訴訟問題もあり得ます。
本書はまず読みやすさが抜群でした!2.3日あれば読み切れると思います。まず簡単な心房細動についての復習から始まり、ワーファリン、NOAC/DOACの説明に続きます。一通り必要な知識が得られます。
ただ、この分野は日々新たなデータが出てくるもので、2015年発刊と特別古くはないですが最新データの記載はありません。そういう点も考慮して総合評価は8としました。
とはいえ、抗凝固療法の土台となる知識を効率よく素早く勉強するにはとてもオススメです!