書籍名
内科医のための不眠診療はじめの一歩
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:不眠で困ったとき
読者の感想
(2020年2月 記)
研修医2年目の精神科ローテート中に購入し読みました。自分は研修医の時に身につけるべき能力として以下の2つを考えます。
① 救急
文字通り緊急を要する状況への対処力。これがないと患者さんが不幸になります。そして、事前に想定して勉強しておく必要があります。必須である事に異論はないでしょう。
② 病棟管理
これは病棟で起こる様々なことへの対処力です。輸液、抗菌薬、栄養、便秘、せん妄、皮膚トラブル、リハビリなどですね。不眠もまさしくここに分類されます。これがないと病棟スタッフ、特に看護師さんに信用されません。
本書は患者の不眠への対応を学ぶのにオススメです!せん妄との鑑別や、薬物療法では具体的な薬剤使用のルールや注意点、処方のケーススタディの記載があり、非常に勉強しやすい内容となっています。
最近よく使用されるベルソムラはまだ販売されていなかったので、記載されていません。そこが少し残念なところですね。
睡眠薬の知識は今後ずっと使用していくでしょうから、精神科ローテート中など比較的時間のあるときにしっかり勉強してみてはいかがでしょうか?読み切るのにそんなに時間はかかりません。