書籍名
血液細胞ノート -形態速習アトラス-
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
顕微鏡で血液の標本を見ながら、長い説明は要らないからちょっと見比べる写真と一言説明が欲しい!という時に図鑑みたいに開いてました。あくまでも細胞の写真を眺める用という感じ。
※血液内科ではなく血液形態学なので、顕微鏡なんて見ないよって人には要りません!
読者の感想
写真も説明も豊富なアトラスを1冊持っていたらこれは買う必要ないかもですが、アトラスは高価なものが多く専攻する人以外はまず買わないので、薄いのにあらゆる細胞を網羅しているコスパのよい1冊を紹介します。
『血液細胞アトラス』とゆう分厚いアトラスの入門書として学生や研修医向けに執筆された本です。末梢血・骨髄の標本を見たときに目に入るおよそ全ての細胞が2,3文の説明と写真で紹介されています。 ちょっと説明はさみしい(詳しい説明は血液細胞アトラスに譲る、ということだと思います。)ですが、写真はなかなか豊富です。
正常細胞以外にも異常細胞の掲載も多く、白血病細胞はもちろん、リンパ腫や固形癌の骨髄浸潤で見られる異常細胞なども載っています。分厚いアトラスで疾患ごとに細胞の特徴を見ていくよりも、これで一気にたくさんの異常細胞を見たほうが「異常」のイメージがついて良かったです。また、人工的な異常と題して「ゴミ」や「壊れた細胞の核」など他のアトラスでは見たことがないものも載っていて面白かったです。
なんとなく血液細胞を見分けられるようになって実際に診断したり治療効果を評価したりできると、訳わからない血液内科もちょっと面白くなると思うので、上級医の先生とぜひ標本を覗いてみてください。
参考書薦めといてあれですが、血液形態はじっくり参考書を読むよりも詳しい先生と標本を見ながら説明を聞く方が勉強になります笑。