書籍名
精神科 研修ノート
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
なぜ:精神科疾患の社会的影響にも触れられている
どのように:最低限の知識が網羅的に得られる
読者の感想
僕が地味に評価している「研修ノートシリーズ」です。
体系的にまとまった参考書が欲しいけれど数万の参考書まではいらない…というときに、最低限知っておくべきことがまとまっていて便利なのが「研修ノートシリーズ」です。
そのシリーズの中でも、精神科はかなり特殊でした。
第1章「精神科研修へのアドバイス」、第2章「精神科研修でマスターすべきこと」という、医学的な内容に入るまでの内容が273ページにわたって書かれていたからです。
第1,2章以外にも、統合失調症の当事者の文章や、相方が統合失調症患者であるお笑い芸人の「松本ハウスの松本キック」からの寄稿も載っています。
これだけ患者やその家族の文章を乗せた参考書は、これが僕は初めてです。
それだけ、この参考書の編集者の精神科の先生が、精神疾患の社会的影響を研修医に感じ取ってほしいんだと思います。