内科

“考える腎臓病学”の感想

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書籍名

考える腎臓病学

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4895926699

 

総合評価

★★★★★★★★☆☆

 

読み返し度

★★★★☆

 

参考書のレベル

標準編

 

使用した場面、役立ったエピソード

どのように:理論的に腎臓の機能を読み解ける

 

読者の感想

「腎臓っておもしろい!」と思えた名著です。
理論的に腎臓の働きを読み解きたい人にはとてもオススメです。
僕が循環器内科をローテしている際に「ループ利尿薬自体がRAS系を強く刺激するために慢性心不全患者の予後を改善しえないことがある」ということを知り、疑問だったのですが、この本にその理由が書いてありました。
以下引用
”レニン分泌刺激の重要な要素として、尿細管糸球体フィードバックがある。これは緻密斑に到達したクロールを感知して糸球体に伝えるものであった。緻密斑の細胞はクロールを再吸収し、その量を糸球体に伝えているのであるが、その再吸収のメカニズムがHenleの太い上行脚と同じNa-K-2Cl共輸送体によるものである。したがって、ループ利尿薬を投与すると、緻密斑細胞でクロールの再吸収は停止し、管腔内のクロールがゼロになったのと同じ状況になる。そのためにレニン分泌は強力に刺激される”

どうでしょうか?
こういった感じの病態生理から理解したい人にはオススメです。


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