書籍名
入院インスリン治療マスターブック
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:インスリンを「自分で」使うとき
読者の感想
(2020年2月 記)
自分は初期研修医で一番最初にローテートしたのが糖尿病内科であり、比較的穏やかに医者デビュー出来ました。ただ、わからないことだらけで糖尿病に関してはあまり勉強ができませんでした。インスリンを自分で調節するなど出来るわけもありませんでした。以後、これはヤバいと考えとにかく独学の道に走り、本書に巡り合いました。
本書は糖尿病の病態や経口血糖降下薬に関する記載は一切なく、手っ取り早くインスリンの使い方に入ります。「責任インスリンに考え方は理解したけど、で、どうするの?」と悩む方は多いと思いますが、本書は使い方の説明がとても具体的で、導入にあたり実際の単位数を示してくれていたり、スライディングスケール、離脱方法、点滴への混合注射、ope前後などいろいろな状況に対応できます。
いつも糖尿病内科に任せっきりで自分でも勉強したい方にお勧めです。非専門医ほど恩恵が大きいでしょう。ポケットサイズなのがまたいいですね。