書籍名
レジデントのための血液透析患者マネジメント
レビューした人
医師4年目、脳卒中内科医
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:血液透析患者を受け持った時
読者の感想
(2020年2月 記)
初期研修医の終盤に読みました。自分は腎臓内科・透析のない病院で研修したため、これはまずいと思い独学目的で購入しました。まえがきにも「自分で血液透析ができなくとも、血液透析患者を診る力、マネジメントする力は必要」とあり、自分のニーズともぴったりでした。
①マネジメントに必要な血液透析の基礎知識
②保存期→透析導入患者のマネジメント
③維持透析患者のマネジメント
④急速に腎機能が悪化する患者のマネジメント
⑤アフェレーシス
と5つの章立てになっており、⑤は読んでませんが、非専門医でも知っておいたほうがいい基本的なことがギュッと詰まってます。
実際の透析は専門科にお任せ、と割り切って本書で勉強するのが効率的かもしれません。保存期のマネジメントとAKIについてや、実際の処方例が記載されているのが個人的には非常に良かったです。
レビューした人
当時初期研修医2年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
どのように:透析患者の診療の際に必要なことが十分に記載されている
読者の感想
この参考書は、ついた上級医の先生から教えていただいたもので、透析患者の診療の上で必要なことが詰め込まれていました。
・透析患者の貧血は正常値以下のHb10~12程度でコントロールすると予後がいい。
・血清Ca, P, intact PTHを正常範囲でコントロールできると予後がいい。 それらの調整にはこんな薬剤がある。
といった具合に盛りだくさんな内容でした。
透析患者は腎臓内科以外の診療科でも診ることがあるので、そのような時にこの参考書の内容を知っているとかなり役立つと思います。