書籍名
レジデントのための循環器教室 症例で学ぶ循環器診療のリアル
レビューした人
医師3年目 循環器内科医
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
“いつ:循環初期研修中
どのように:症例に対する理解を深める。”
読者の感想
数多く出版されているレジデントシリーズの循環器Verです。
この本について一つ注意点があります。他分野のレジデントシリーズは網羅的な1冊であり、その本1冊でその分野のローテーションをこなすこともできそうな本でしたが本書はそもそもコンセプトが異なります。
単なる知識の列挙では無く、症例ベースに実際のカンファレンスのような内容が展開されていきます。医師の思考回路が追えて非常にわかりやすく面白い本ではあるのですが、他のレジテントシリーズの本を意識して購入すると、イメージと違う、と思ってしまう可能性があると思います。
そのため、循環器初期研修の1冊として選ぶのではなく、他の本で少し知識をつけてアウトプットのような形で読むのが一番効果が得られると思います。そのため一番良い対象としては循環器内科を志望する初期研修医ということになると思います。もちろん後期研修医でも役に立つような内容が書いていますが。