書籍名
心不全治療薬の考え方、使い方
レビューした人
医師3年目 循環器内科医
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:初期研修~後期研修
どのように:心不全患者の治療方針を考えるとき
読者の感想
心不全診療について最新のエビデンスを織り込みつつ日々の臨床において必要十分な事が記載された良書です。
心不全について記載された本は数多ありますが、その多くが病態生理やPVループ等が詳細に記載された重厚な本が多い印象です。もちろんそれらが非常に重要な知識であり、日々の臨床に役立つことは言うまでもないのですが、初学者にとっては非常に敷居が高くなり、取り組みにくくなっていると思うところもあります。
本書にもそう言った記載もありますが、最小限にしており、それぞれの薬の機序やどのような患者に使用すべきか、また開始量や増量の際に気を付ける事等が記載されており、実臨床に即応用できる知識がちりばめられています。心不全患者を持つことになった初期研修医や心不全診療に興味のある医師は必読の医学書と思います。