書籍名
成人食物アレルギーQ&A
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
どのように:診療に用いたわけではないのでわかりません。
読者の感想
(2020年2月 記)
食物依存性運動誘発アナフィラキシーで経過観察入院した患者さんについて、内科専門医(J osler)の症例要約を書くために知識をつけようと思い購入しました。自分は普段アレルギーを専門としてはいませんが、素人の立場で「なるほど」と思うことも多かったためreviewしようと思いました。
本書の序文を見ると、成人食物アレルギーにfocusを当てた本は本書が本邦初だそうです。専門でなければ普段救急外来でアナフィラキシー対応をするか、薬物アレルギーを診る機会しかないため、新鮮な知識が得られました。
成人では果物アレルギーが多いことや、花粉アレルゲンとの交差反応で果物アレルギーを起こす(花粉-食物アレルギー)なんてことは聞いたことすらなかったですし(自分だけ?)、どういった検査をするのかなども記載されていました。
ただ、普段プライマリーケアをされている先生方の診療に役立つ十分な内容になっているかは、自分の立場では論じることはできません。アナフィラキシー対応の方法だとか、抗ヒスタミン薬の使い分けなどの記載もありません。
しかし、食物アレルギーを専門とする先生は多くないそうで、今後自分で内科外来などをするようになれば役に立ちそうだなとは感じました。Q&A形式なのですばやく参照しやすいです。