書籍名
新生児学入門
レビューした人
当時小児科医3年目(サイト運営者の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:新生児科を回っている時
なぜ:病態生理から詳しく書いてある
どのように:より深い洞察ができるようになる
読者の感想
日本の新生児医療を先駆者となった先生の哲学が映された本で、助産師の学校で教科書として使われることもあります。
率直に言うと、何度も開くような実践的な手引きとしては他にお勧めしている本の方が良いですが、
これを1人でも多くの小児科医が読むことでもっと良い新生児診療が実現できるかもしれないと思い紹介しました。
他の参考書と比べても、病態生理から詳しく書いてあり、この参考書から学ぶことでより深く考えることができるようになります。
新生児科では時間に少し余裕ができると思うので、気になる箇所を読むことをお勧めします。
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
発展編、後期研修働きたて向け
読者の感想
これは、個人的な好みなんですが、病態生理まで理解するのが好きなため★8つとしています。
実務には直結はしないまでも、しっかり読むことでかなり実臨床に知識をフィードバックできます。
小児科医1年目に第4版の医学的な内容の部分は通読していたのですが、2018年の9月に6年ぶりに新版が出たので再度読み直しました。
かなり内容が変わっていたので詳しく書くと、
これまでは日本のNICUのパイオニアの仁志田先生がほぼ一人で書いた参考書ということでも特徴的な参考書で、仁志田先生の哲学が体現されたような内容だったのですが、
第5版からは第一線で働いている新生児科の先生も書いていて、より臨床につながるようなスタイリッシュな内容となっています。
呼吸器の項でも、人工呼吸器のモニターの見方や呼吸器の設定についてなども分かりやすく原理から書いてくれてます。
循環の項にいたっては、ほぼ一新してます笑
ただ、改悪されてかというと全くそういうことはなく、むしろ臨床で必要なやや踏み込んだ病態や原理に関するところからの説明がありとても勉強になりました。
個人的には、「仁志田先生の本」から「新生児科の参考書」になってしまったなぁ、と少しだけ悲しくなりました。。。