書籍名
もう怖くない!心房細動の抗凝固療法
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
どのように:実際に抗凝固療法を処方する医師のための本です
読者の感想
(2020年2月 記)
自分は脳卒中を専門としているため、逐一本書を参照しています。「聞きたかった!心房細動の抗凝固療法」(南江堂)という本もreviewさせていただきましたが、本書は実際に抗凝固療法を処方する立場の方のための本であり、より実践的です。出版も2017年と新しいためよりアップデートした内容となっています(それでも次々と新たなエビデンスが出てくる領域なため自分でアップデートしないといけないところもあります)。筆者は日々心房細動に関する論文を目を通し、ブログでも情報を公開している非常に情熱のある方です。
内容としては、脳梗塞のリスク評価、どのように患者に説明し抗凝固薬を開始するか、抗凝固薬の選び方、管理方法が記載されています。
基本的に抗凝固療法に関する記載しかないため、その他心房細動診療(レートコントロール、リズムコントロール、アブレーションなど)については言及していません。
循環器内科、神経内科を目指す医師にオススメです。