書籍名
「型」が身につくカルテの書き方
レビューした人
初期研修1年目 キノ・デ・トテン(from「医大生男子のくだらない考え」)
総合評価
★★★★★★★★★★
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
実習
読者の感想
病棟に出る前の準備として、僕が最も大切だと感じることは、カルテの「型」を作っておくことです。
自分の「型」さえできてしまえばこの本はそこまで参考にすることはないと思うのですが、この「型」を作ることが大切であるということにこだわって、高評価にしました。
というのも、「型」がないことには、内容のフィードバックを受けることができません。「型」を作る部分の指摘で終わってしまうからです。
確かに、日本の実習は本当にイケてない部分が多いですが、それでも指導医のフィードバックは非常に貴重です。
その前提として、内容にまで踏み込んだフィードバックがもらうことが成長につながります。その前提として、まずは「型」を身に着けておいて、指導医とディスカッションできる基盤を作っておくことは非常に大切です。
そして、カルテ・プレゼン・レポートのすべての原型になるのが日々のカルテ記載(特に入院時のカルテ。昔の病棟では一号用紙などといわれていたようですね)になるので、ここをまずはきちんと書けるようになると、その後の自分の成長に非常に役に立ちます。そして、患者さんのことをきちんと理解できるようにもなるということです。
