書籍名
異常値の出るメカニズム 第7版
レビューした人
キノ・デ・トテン(from「医大生男子のくだらない考え」)
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
臨床医学
読者の感想
これは良書でしたね。どのようなメカニズムでその検査に対して異常値が出てくるのか、といった部分を病態生理の観点から解説してくれます。
内容が改定によって削減されてしまったようですが、それでも非常に濃い内容でした。
「低Na血症の原因って何があったっけ?」のような状況でも鑑別疾患が列挙されているので便利であり、かつその病態生理が解説されているので、非常に勉強になります。
血液生化学検査や尿一般検査などのすべての検査に対して網羅的にここまで深く解説している本は僕は知りません。
それくらい良書だったと思います。
ただし、後述する「考える技術」との相性もよさそうで、逆に、「考える技術」を読破してしまえばこの本はそこまで必要でもなくなるのかなという印象もあります。
しかし、あの本は読むハードルが少し高いので笑、この本はその意味では入門書としても悪くはないのかなと思います。