書籍名
病歴と身体所見の診断学: 検査なしでここまでわかる
レビューした人
キノ・デ・トテン(from「医大生男子のくだらない考え」)
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
実習
読者の感想
身体診察において検査前確率・検査後確率を考え、診察を行うことによって尤度比に応じてその疾患の「らしさ」を変動させ、診断を下すというプロセスを解説した内容です。
すべてが数値化されているため、誰に対しても共有しやすく、イメージが付きやすいように記載されていますね。
これからは医療は非常に深刻な予算不足に悩まされると考えられています。その中で、高額な検査を連発するのではなく、身体診察からある程度のあたりをつけることができるようになることが非常に大切になってきます。
その中で、どのような身体診察を行うことで疾患の「らしさ」を変動させることができるのかが理解できます。
個人的にはもっと深い内容、多くの疾患・身体診察まで記載されてほしかったなと思いますが、ページ数の関係から限界かなと感じますね笑
身体診察にも感度・特異度を示す論文が出てきています。もしかしたらこのような考え方が主流になってくるのかもしれませんね。