書籍名
いまさら誰にも聞けない医学統計の基礎のキソ①
レビューした人
キノ・デ・トテン(from「医大生男子のくだらない考え」)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
基礎/臨床医学
読者の感想
大学の授業で統計学はすべての大学が学ぶと思います。しかし、いざ「尤度比」の定義を述べよ、といわれて述べられるでしょうか?
また、治療法などを調べていた時には論文を読む必要がありますが、実際、p valueなどが正しく理解できていないと論文を正しく読むことができませんね。
ということで統計学を基礎からもう一度勉強したいなと思って読んだのが本書でした。
内容自体は非常に簡単でして、わかりやすくかみ砕かれて書かれています。通読した方が良いと思いますし、そこまで時間もかかりません。
国家試験の公衆衛生にも通じる部分があるので、国家試験的にも役に立つ内容が多いと思います。それのみならず、将来必ず役に立つ知識が得られると思いますね。
特に筆者が一番言いたいことは第3巻に詰まっているんだなと思ったので、是非とも3巻とも読んでみてください。
ただし、医学生の段階では論文をいじってあーだこーだ議論するよりもまずは患者さんからきちんと病歴を取って、身体診察を行うことができるようになることが大切なんじゃないかという個人的感想も付け加えておきます笑