書籍名
症例から学ぶ 戦略的急性期診断・治療
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
なぜ:脳卒中診療をイメージしやすい
読者の感想
(2020年2月 記)
医師4年目に脳卒中診療の復習目的で購入しました。脳卒中専門医がガイドラインに沿って、その上でどのように考え診断し、治療を行っているかが全て症例ベースで紹介されており、イメージしやすいです。
脳卒中治療ガイドラインを読んだだけでは診断については勉強できないですし、治療に関しても初学者ではイメージがしにくいです。よって、結局実際に診療にあたり症例を経験していくしかないのですが、脳卒中診療はスピードが求められるため、急性期診断・治療のための判断力が重要になります。そのため、症例にあたる前から事前の勉強・シミュレーションが必要です。
本書は最新のエビデンスを整理したうえで、それぞれの症例でどう活用するのかというシミュレーションが学べます。脳卒中における典型的・代表的な病型・病態が網羅されているので、初学者であれば実際に担当した症例で上級医のやっていたことを本書で確認すると効率がいいと思います。
専門的な内容にはなりますが、研修医の先生や駆け出しの神経内科医におススメです。