みなさん、こんにちわ。運営の川良です
突然ですが、医学系の参考書って高いですよね…勉強しなくちゃいけないのも分かるし、勉強したい気持ちもあるけど…
卒業旅行で貯金使ったし、そんなにお金使えない!
そもそも研修医の給料じゃそんなにお金使えない!
そんな方に向けてコスパ◎参考書を厳選してランキングにしてみました
ランキング指数を
[総合評価★の数]÷[価格]で計算し、
ローテーションに関わらず知識が必要な
・救急外来
・抗菌薬
・輸液
・心電図
の参考書をメインに紹介しています
例えばこの本
お値段1,100円にも関わらず、感染症の先生もある程度納得される治療ができ、色々な参考書を買えない方にはとてもオススメです
このように、高くないにも関わらず、読めば明日からの診療にグッと自信が出る!
サクッと勉強して、シッカリと臨床に生かしていただければと思います!
第1位
カテゴリ
抗菌薬・感染症
書籍名
感染症プラチナマニュアル
レビューした人
医師4年目、脳卒中内科医
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:感染症診療で逐一確認したいとき。実際に抗菌薬を投与するとき。
どのように:読み物としても優れている
読者の感想
(2020年2月 記)
毎年アップデートされている本書。
抗菌薬を実際に投与する際に、用法容量を調べるのに逐一確認しています。辞書的かつポケットブック的な使い方をしてますが、実は教科書、読み物としても優れていると感じています。だから読みやすい大型版が出たのでしょうか?
「感染症まるごとこの一冊」(南山堂)と同様に、微生物・抗菌薬・感染臓器と分けて記載されているのがいいですね。
「感染症まるごとこの一冊」で基礎を押さえて、本書でアップデートするという勉強方法を自分はオススメしてます。
レビューした人
初期研修医2年目。3年目は小児科専攻の予定
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
救急外来で抗菌薬を選択する際の参考に
読者の感想
ポケットサイズながらも、一年に一回アップデートされており最新の知見が盛り込まれています。
抗菌薬別、病原体別、疾患別に項目があり、救急外来できた感染症患者にどの抗菌薬をどれくらい使用するかを調べるのに大変重宝しました。
サンフォードかこの本かどちらかを持っていれば大丈夫だと思いますが、個人的にはプラチナマニュアルの方が使いやすくて好きです。
レビューした人
研修医2年目。3年目からは眼科専攻の予定
総合評価
★★★★★★★★★★
読み返し度
★★★★★☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:入院時
どのように:救急外来でローテーションしていない科で、抗菌薬何を使ったら良いか分からない時に確認した。
読者の感想
根本的に抗菌薬のことがわかっていないと読むのにはそんなに向いていないかなと思います。
勉強するというより、辞書的な役割で使ってます。大きいサイズと小さいサイズが売っているので、小さいサイズだとポケットで持ち歩きやすいのでぱっと確認することができて便利です。
第2位
カテゴリ
輸液
書籍名
輸液を学ぶ人のために
レビューした人
当時初期研修医2年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:研修1年目の4月
どのように:3,4時間で読めて輸液の導入について理解できる
読者の感想
研修医になったらまず初めに学ぶべきとされている「輸液」。
そんな「輸液」の1冊目の参考書として是非オススメしたい参考書です。
内容は研修医はもちろん、医学生でも読めるくらい分かりやすく、むしろ早めに読めば読むほど輸液についての素養が深まり、理解がすすむと思います。
ただ、詳しい内容に深入りせず、輸液の本質を分かりやすく説明している参考書ですので、「この1冊さえ読めば輸液は完璧!」というレベルではありません。
分かりやすい基本事項の説明、読みやすい会話形式となっており、3,4時間で読破して輸液の導入を学ぶという意味では最高の参考書でした。
第3位
カテゴリ
心電図
書籍名
3秒で心電図を読む本
レビューした人
医師4年目、脳卒中内科医
総合評価
★★★★★★★★★★
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
どのように:心電図の勉強の1冊目として
読者の感想
(2020年2月 記)
初期研修医のとき、医学書として初めて購入したのが本書です。
心電図の教科書というよりは読み物に相当すると思いますが、非常に良かったです。ブログ主様も「正常心電図を自信をもって正常と言うことができるようになる」、「心電図への抵抗が減る」とおっしゃっていましたが、まさしくその通りです!
付け加えさせて頂くと、自分としては「勉強への抵抗」が減った一冊でもあります。そのくらい筆者の語り口が面白くて、「医学書ってこんなに面白いの?」と衝撃を受けました。それ以降、参考書での勉強を全く苦に思わなくなりました。
是非、心電図の勉強の1冊目としていかがでしょうか?
レビューした人
当時初期研修医2年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:研修1年目の最初
どのように:心電図への抵抗感が減る
読者の感想
研修1年目の最初に読んで良かったと思えるオススメ参考書です。
どの診療科であれ心電図は読まなくてはいけませんが、この参考書によって正常心電図を理解でき、「心電図への抵抗感」が減って心電図の勉強に入っていきやすくなるかと思います。
ただ、この参考書はとっかかりとして優秀ですが、心電図を見て異常を指摘できるようになるためにはさらに勉強が必要です。
その段階に至ったら別記事で紹介している「心電図の読み方 パーフェクトマニュアル」や「心電図の読み方、診かた、考え方」で掘り下げて勉強していくと良いかと思います。
レビューした人
初期研修医1年目、産婦人科志望
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
研修医働きたて, 学生にも有用
この参考書を一言で表すとすれば
心電図の読み方入門書
読者の感想
3秒とまではいかなくても、数秒で心電図の重要な部分を読むことができるようになるのではないかと思います。
まずはこの本で心電図に対しての苦手意識をなくしたり、この本の心電図の読み方で練習を重ねて、循環器内科を周るときにより詳しく書いてある心電図の本を読めばいいのかなと思いました。
第4位
カテゴリ
救急外来
書籍名
あなたも名医!もう困らない救急・当直
レビューした人
当時研修医2年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★★
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:研修医になって1冊目に読む参考書はこれで決まりです。
なぜ:しかし国家試験に合格したばかりで「少し医学を知っているだけの素人」状態の4月には、難しいものよりもこれが最適でしょう。
どのように:
図や表を多用しながらイメージがつきやすい構成になっており、また「にがて君」というキャラが最低限おさえておくべき内容を代弁してくれています。
他にも「頭の使い方」や「失敗例」など項目立てに工夫がこらされており、分かりやすい内容になっています。
読者の感想
(2018年1月 記)
研修医になって1冊目に読む参考書はこれで決まりです。
もちろん、詳しい内容が書いてある参考書や難しいものはいくらでもあります。
しかし国家試験に合格したばかりで「少し医学を知っているだけの素人」状態の4月には、難しいものよりもこれが最適でしょう。
図や表を多用しながらイメージがつきやすい構成になっており、また「にがて君」というキャラが最低限おさえておくべき内容を代弁してくれています。
他にも「頭の使い方」や「失敗例」など項目立てに工夫がこらされており、分かりやすい内容になっています。
繰り返しになりますが、鑑別診断系の1冊目としては、間違いない1冊です。
ただし鑑別診断を勉強するのに、これ1冊だけで満足してはいけません。
「これに載ってない症状が来た時に全く対応出来ない」という悲しい出来事が起こります。そのため、ぼくは多くの鑑別疾患の参考書を読むことを推奨します。
レビューした人
初期研修医2年目。3年目から産婦人科に進む予定
総合評価
★★★★★☆☆☆☆☆
読み返し度
★☆☆☆☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
救急科をローテーションしている時に一番初めに買いました。
読者の感想
一年目の一番最初にローテートしたのが救急科で、診療自体に慣れていなかった時に読んでしまい、箇条書きに「この時はこれをする!」と言われても知識もつながりにくいし想像しにくいなあ、と思いながら読んでいました。私としてはもう少し詳しく買いてくれている本を読んだり、病棟業務に慣れてから読むともう少し理解しやすかったのかな…と思いました。
第4位(同点)
カテゴリ
救急外来
書籍名
動きながら考える!内科救急診療のロジック
レビューした人
医師3年目、総合診療医
総合評価
★★★★★★★★★★
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:初期研修医ローテーションが救急車診療から始まったとき
どのように:「どういう思考回路で、どういう順番で行動すれば良いのか」という、診療のイロハをこの本から学びました。
読者の感想
本書は内科救急診療に苦手意識を感じている全ての医師が対象です。
救急診療の複雑さを「見える化」して整理整頓している点が、本書の最大の特徴です。前半はフォーマットとなる思考法と行動、後半はそのフォーマットを使って、実況中継形式で各症例を診療していきます。
初期研修医にとってERの最初の数日間は、本書の前半を読み込み、現場のバリエーションに合わせて最適化することで、効率良く現場感覚を身に着けることを目標にすると良いでしょう。
第6位
カテゴリ
抗菌薬・感染症
書籍名
絶対わかる抗菌薬はじめの一歩
レビューした人
当時初期研修医2年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:研修医1年目の抗菌薬について何も分からない時
読者の感想
(2018年1月 記)
この参考書は、研修医1年目の抗菌薬についてほとんど何も知らない時期から役に立ちました。
抗菌薬を使用する際に、その都度読み返してそれぞれの抗菌薬の特徴やスペクトラムを把握していく過程で最も使いやすかったです。
抗菌薬が分からない研修医1年目の後輩にいつもオススメする参考書です。
2年目になると読む頻度が減ってきますが、この参考書を1年目の早い時期に読んだおかげで初期研修を有意義に過ごせたかなと思っています。
レビューした人
初期研修医2年目。3年目は産婦人科専攻の予定
総合評価
★★★★★☆☆☆☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
一年目の時に、一番最初に抗菌薬について勉強する時に読みました。
読者の感想
抗菌薬の基本の基を簡単に書いてくれているし、演習問題もあって知識の整理にもなるので一番最初に読むには良いかなと思います。抗菌薬は実際に症例にあたって自分で選ぶ作業が一番大事だと思うので一冊これっていうのが自分の中であればどれでも良いのかな?と思います。
第7位
カテゴリ
抗菌薬・感染症
書籍名
わかる抗菌薬
レビューした人
初期研修医2年目、血液内科志望
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
1年目のはじめの何もわからなかった頃に通読して、内容を簡単にEvernoteにまとめ、臨床や他の本で学んだ追加情報を書き加えて、という形で使っていました。まとめを読み返したという意味で読み返し度★多めです。
読者の感想
抗菌薬の参考書もたくさんありますが、特にとっつきやすい参考書かなぁと思います。非専門医の視点で研修医向けにまとめられていて、抗菌薬の作用機序とか難しい話は無し!ってスタンスなので、参考書というよりも軽い読み物(内容は決して軽くないです、読みやすさという意味で。)のようでサクサクと楽しく読めます。
この1冊を読んでももちろん感染症治療はできませんし、最終的にはほかの参考書も読んだことで知識が増え、思考も整理されましたが、菌のグループ化と抗菌薬のイメージ作りの基礎になったのはこの参考書なので、抗菌薬勉強のウォーミングアップ、第1冊目におすすめです。
ちなみに私は抗菌薬系の入門書は『わかる抗菌薬』→『絶対わかる抗菌薬はじめの一歩』→『使いこなす抗菌薬』→『抗菌薬の考え方、使い方V4』の順で4冊読みました。(4冊も読む必要は全然ないです、『わかる~』読むなら残り3冊のうちどれか自分に合う1冊でいいと思います。)
レビューした人
初期研修医2年目。3年目からは眼科専攻の予定
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:研修始まってすぐ
どのように:これだけでは臨床で使えません。あくまで入門編として読んだ方が良いと思います
読者の感想
私は抗菌薬がとても苦手だったので、まずは読みやすそうな本をと思い、研修医が始まってすぐに入門編として読みました。
これを読み終わってすぐはあまり、考えがまとまらず読み流す感じでした。この続編の「使いこなす抗菌薬」を読むと具体的にわかってくると思います。
第8位
カテゴリ
救急外来
書籍名
京都ERポケットブック
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
初期研修1年目の救外対応時に色々な主訴・症候でやってくる患者に対して、何から考えたら良いのか、何をすれば良いのかモヤモヤしているような時に役立ちます。ポケットに入れても余裕が残るくらいの本書ですが、コンパクト主訴別アプローチ方法や検査・治療の方法などがわかりやすく書かれており重宝しました。
読者の感想
初期研修医(特に1年目)必携の救急外来対応のポケットブックです!
国試でいざ膨大な知識をインプットした新研修医の皆さん。研修が始まって意気揚々と救外対応!となっても、「あれ何からしたらいいの・・・?」「問診・身体診察なにやればいいんだ?」「病歴大体わかったけど何の検査を指示すればいいんだ?」など冷汗かきまくるのが初期研修医の定めです笑。
そんな時にこの本がお勧めです。主訴別アプローチや診断後の初期治療について具体的なアクションがとれるように簡潔かつ明確に書かれているので非常に使いやすいです。
僕は「あと5分で救急車きます!呼吸困難だそうです!」とCallを受けたら、その5分で呼吸困難の章を開いて、初動のシミュレーションを頭の中で行っていました。特に使えるのが各章の冒頭についている「アタマの中、救急搬送までの5分でCheck」は時間コスパ良くてめちゃめちゃ使いました!
この本があれば、看護師さんの「先生早く指示出してください!」や指導医の「指示待ちじゃだめだよ!」を聞かずにデキレジの第一歩を踏み出せるでしょう!笑