書籍名
人体の細胞生物学
レビューした人
医学科6年生(インターンのヤマの翁)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書を読むのに有用なタイミング
基礎医学/CBT
その参考書を一文で表すとすれば?
名著「人体の正常構造と機能」の穴を埋めた別冊、基礎医学の勉強はこの2冊で事足りるかも
読者の感想
名著「人体の正常構造と機能」は昔からある本で、解剖学、発生学、組織学、生理学について主に解説しています。
一方で、細胞生物学、分子遺伝学、生化学などの分野に関しては、ゼロではないものの比較的解説が少なめで、別の本で勉強すべきだなと感じる面もありました。
しかし、2018年に出版されたこの別冊「人体の細胞生物学」は、細胞生物学、分子遺伝学、生化学などの分野に関して主に解説しており、まさに「人体の正常構造と機能」の穴を埋めた形となりました。
「人体の正常構造と機能」と同じく、豊富なイラストと初学者にも分かりやすい解説でイラストを眺めているだけでも勉強になります。
唯一私がこの参考書について残念だったのは、出会った時期が4年生の11月で、カリキュラム的に基礎医学の勉強自体は終了しているタイミングだったので、あまりしっかり読み込めなかったことですね。(その後のCBTの勉強もしなければいけなかったですし)
「人体の正常構造と機能」「人体の細胞生物学」この二つの本があれば、基礎医学の初学者が勉強すべき内容は、ほぼ全て網羅できていると思います。
2冊合わせて26000円ほどと値段は高いですが、それぞれの専門書を買うよりは安いですし、最新版はどちらも電子書籍版がついてるので、これから基礎医学を学ぶ学生にはとてもオススメです。