書籍名
ねころんで読める てんかん診療
レビューした人
脳卒中内科医先生
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★☆☆
この参考書を読むタイミング
研修医2年目, 後期研修の働きたて, 後期研修中やそれ以降
この参考書を一文で表すと
てんかん診療の心構え・全体像をつかむ本
読者の感想
てんかんは難しそうな本が多い中、読みやすそうだなと思い手に取りました。医師3年目くらいに読みました。てんかん専門医が非専門医向けに書かれた参考書です。
見開きA4サイズで、全部で200ページないくらいですが、「ねころんで読める」の題名通りあまり気負わずにササっと読み込めます。
内容としては、①問診、②診断・検査、③抗てんかん薬、④外科治療、⑤てんかんと生活、で構成されています。救急の本ではなく、てんかん重積の対応などの記載はありません。また、脳波の判読なども同様です。
「発作ゼロ、副作用ゼロ、不安ゼロ」を目標として、患者に寄り添ったてんかん診療の心構え・全体像をつかむための本、くらいの立ち位置かと思います。患者と筆者とのソーシャルメディアでのやり取りがいくつも紹介されていたのが面白かったです。また、抗てんかん薬のイメージがつかみやすくなるような解説もよかったです。
その他、具体的な内容を紹介したいですが、トピックが多く紹介しきれません。これから始めててんかんを学ぶ方には、勉強のハードルを下げる役割としてオススメできます。
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
参考書のレベル
後期研修中
読者の感想
この参考書はてんかん専門医が何を大切にしており、どう考えているのか、またてんかん患者をどのようにフォローしていくべきかが分かりやすく解説されており、とてもおすすめです。
特に若手小児科医でもてんかん治療を主体的に行う方などにはおすすめでしょう。
また、薬剤のイメージや役割(レベチラセタムやラモトリギン)がとてもキャッチーに分かりやすく書いてあるがとてもよかったです。