評価の高い順に掲載
“小児疾患診療のための病態生理1,2,3”の感想
書籍名
書籍名を入れる
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★☆
参考書のレベル
発展編
使用した場面、役立ったエピソード
小児科専門医としてup to dateや英語論文などを使って勉強を始める前に日本語で勉強できる
読者の感想
小児科専門医となるとup to dateや有名ジャーナルのreview、成書の原書、プロブレムに応じた英語論文などで勉強していくと思いますが、その前に日本語の参考書で勉強した方が効率がいいと思います。
治療法は変わることが度々ありますが、病態を踏まえた疾患概念は変わることが少なく、その病態から詳しく疾患別で書かれているこの参考書はとても勉強になりました。
出会う疾患全てでこの参考書を読むと理解が深まっていくと思います。
“小児臨床検査ガイド”の感想
書籍名
小児臨床検査ガイド
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
年齢による検査値の変化も含めて小児の検査値の特徴を書いており困ったときはこの参考書を見ていた
読者の感想
代替するものがない参考書と言えます。
WBCはもちろんCreや甲状腺ホルモンなどの年齢等で正常値が変化する検査値の正常値や特徴を示してくれています。
小児の検査値で困ったらこれを見るようにしています。
“小児気管支喘息治療・管理ガイドライン”の感想
書籍名
小児気管支喘息治療・管理ガイドライン
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
小児科で一番見るガイドライン、何回も開きほとんどを読んだ
読者の感想
おそらく小児科で一番見るガイドラインだと思います。
救急外来、病棟どちらにおいても喘息発作は何度も診ます。
その際、病態から急性期対応、コントローラーの使い方など、この本をベースに勉強するのがオススメです。
初回喘息と反復性喘息の鑑別、乳児喘息の対応などについても詳しく説明されており、とても勉強になるので何度も開いて結局ほとんどを読むことになると思います。
“小児臨床検査のポイント 2017”の感想
書籍名
小児臨床検査のポイント 2017
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★☆
参考書のレベル
発展編、後期研修働きたて向け
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:小児の検査値について分からないことがあった時
読者の感想
小児の検査値についての参考書には「小児臨床検査ガイド」という名著があり、僕も小児科1年目はそれを参考にしていたのですが、項目によってはさらに詳しい内容が書いてる本書をみつけたので購入して読んでみました。
この本もとても勉強になります!
小児臨床検査ガイドとどちらも手元に置いておいて、勉強したい検査値についてどちらともで調べるようにすると補い合って勉強になると思いました。
小児における正常値だけではなく、疾患特異性や検査値の意味の部分から解説してあるのでより詳しいことが書いてあることが多いです。
是非、一度参照してみて下さい!
“最新ガイドライン準拠 小児科診断・治療指針”の感想
書籍名
最新ガイドライン準拠 小児科診断・治療指針
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
参考書のレベル
後期研修医働きたて
読者の感想
最新のガイドラインに準拠するように書かれた内容の参考書で、2017年に出版された参考書です。
こちらも初めて出会う疾患で毎回読むようにすると勉強になり、1位の参考書より簡潔で分かりやすいため、僕はこっちを一読してから1位の参考書も読むようにしていました。
これも徐々に参照する回数は減ってきますが、最初の勉強にはいいと思います。
“川崎病のすべて”の感想
書籍名
川崎病のすべて
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
川崎病に関して日本語でまとめてあり、理解が深まった
読者の感想
川崎病は入院施設に患者が集まるので、診る施設ではある程度の頻度で出会うことになります。
川崎病患者はアジアに多く、英語文献があまり充実していません。
よって、日本語でしっかりとまとめられているこの参考書を読むと、かなり理解が深まります。
例えば動脈瘤が形成されるのは発症第12病日くらいであることは有名ですが、その時の病理所見はどうなっているのかなどは知らない方も多いと思います。
川崎病をより詳しく診れるようになる一冊です。
“川崎病学”の感想
川崎病に関しては「川崎病のすべて」という有名な小児科臨床ピクシスシリーズで取り上げられていますが、今回”日本川崎病学会”が参考書を出した、ということで購入して読んでみました。
しかし、「川崎病のすべて」を超える内容はほぼありません。
ただ”病因論”の部分だけは詳しくて、読んでいるだけで面白かったです笑ウイルス説以外にも、気流説などもあるのは知らなかったです。
“ネルソン小児科学”の感想
書籍名
ネルソン小児科学
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆
参考書のレベル
発展編
使用した場面、役立ったエピソード
詳しく書いてある内容もあるので時折参考にする
読者の感想
学生でも名前だけは聞いたことがあるくらい小児科の成書として名高いネルソンですが、使い勝手がいいかと言うと、微妙です。
日本語訳の最新版が2015年出版であり、必ずしも最新の内容というわけでもなく、日本というよりアメリカの教科書というのが使いづらい原因でしょうか。
ただ、詳しく書いてある内容もあるので時折参考にします。
“小児急性中耳炎診療ガイドライン 2018年版”の感想
書籍名
小児急性中耳炎診療ガイドライン 2018年版
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆
参考書のレベル
発展編
使用した場面、役立ったエピソード
小児の中耳炎診療を考える上で一度は勉強する価値があるガイドライン
読者の感想
推奨抗菌薬にオラペネムが明記されているなど、少し物議を醸したガイドラインですが、中耳炎の診療を考える上で一読の価値があるガイドラインです。
耳鼻科学会が作っているだけあって、鼓膜所見を重視し鼓膜切開も積極的に行われる流れとなっています。
小児診療にどう役立てるかは各々の判断によると思います。
“小児科ステロイドの使い方・止め方・続け方”の感想
書籍名
小児科ステロイドの使い方・止め方・続け方
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
発展編
読者の感想
ステロイドの使用が長期になってきたときの漸減の仕方について決まった方針がなかったので、この本を買って読んでみました。
ステロイドの薬理作用から説明があり、小児における使用方法や、副作用として気を付けておくべき症状などが取り上げられていました。
メチルプレドニゾロンの方が肺への分布が優れているため気管支喘息ではメチルプレドニゾロンを使用する、などは知らない知識でした。
“小児の症候群”の感想
書籍名
小児の症候群
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆
参考書のレベル
発展編
使用した場面、役立ったエピソード
難病情報センターの情報と併せて使用していた
読者の感想
成育で働いていると、聞いたことのない症候群や遺伝子異常の既往のある小児を担当することもあります。
そういった希少疾患は基本的に参考書に載ってないことが多いですが、そんな時参照できる貴重な参考書です。
内容は簡潔で、難病情報センターの情報と併せて最低限めずらしい疾患に関してもおさえるようにしていました。
“遺伝医学への招待”の感想
書籍名
遺伝医学への招待
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
遺伝医学の基本の復習
読者の感想
注)上記画像は第6版のものですが、下記のレビューは第5版のものです
小児科として働いているとダウン症をはじめとした染色体異常などの「遺伝子異常」からは逃げられません。
しかし、苦手意識を持っている人も多い分野だと思います。
僕も「不均衡転座」や「FISH法」程度も分かっていなかったため、入門書であるこの本を通読しました。
かなり簡単な部分から説明を始めてくれていて、とても読みやすく遺伝子検査のオーバービューなどが分かりやすかったです。
“こどもの検査と処置の鎮静・鎮痛”の感想
書籍名
こどもの検査と処置の鎮静・鎮痛
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★☆☆☆☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
小児の鎮静の際のリスクやリスク評価の事前に読んで理解を深めた上で鎮静・鎮痛に臨めた
読者の感想
小児では、じっとして検査や処置を受けることができないので、鎮静・鎮痛が必要となり、残念ながら多くの病院でリスク管理が不十分な状態で鎮静・鎮痛薬を使用しています。
実際の薬剤投与、対応が大きく変わるわけではないですが、鎮静の際のリスクやリスク評価の事前に勉強しておくと、より深く理解した上で鎮静・鎮痛に臨めるようになります。
“低形成・異形成腎を中心とした先天性腎尿路異常(CAKUT)の腎機能障害進行抑制のためのガイドライン”の感想
書籍名
低形成・異形成腎を中心とした先天性腎尿路異常(CAKUT)の腎機能障害進行抑制のためのガイドライン
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★☆☆☆☆☆☆
読者の感想
小児は尿路感染症の治療に際して、背景の基礎疾患がないかの検索が大事になってきます。そのためこの参考書を買ったのですが、内容ペラペラです。DMSAの解釈で勉強になったくらいでしょうか。
NICEやAAPガイドラインなどを勉強するか、施設ごとの尿路感染症時の検査の流れを確認しておく方が大事だと思います。
“トンプソン&トンプソン 遺伝医学”の感想
書籍名
トンプソン&トンプソン 遺伝医学
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★☆☆☆☆☆☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
後期研修の働きたて
読者の感想
遺伝子異常の勉強をしようと意気込んだ時にかった教科書ですが、かなり専門的であまり使えませんでした。
ほんとに数回だけ辞書的に使いましたがその程度です。
興味がある人は内容を確認の上、購入するのが良いと思います!