評価の高い順に掲載
“新版 脳波の旅への誘い 第2版”の感想
書籍名
新版 脳波の旅への誘い 第2版
レビューした人
脳卒中内科医(医師5年目)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★★☆
参考書を読むのに有用なタイミング
後期研修医働きたて
その参考書を一文で表すとすれば?
やさしい脳波入門
読者の感想
以前、「ここに目をつける!脳波判読ナビ」(南山堂)のレビューをさせていただきました。
同書はこういったときはこういう脳波所見がみられるとか、判読の手順・所見の記載方法などはとてもよくまとまっていて、基礎的な内容をつかむことが出来るんですけど、繰り返し読んでいくにつれてちょっと脳波波形そのものの説明が物足りないな~と思うようになりました。
ハンドブック感があるというか。
そこで今回「脳波の旅への誘い」を読んでみたんですが、本書は筆者が読者に語りかける口調で脳波の基礎を説明してくれており、非常に読みやすいです。
とくに、基礎となる波形そのものの説明がやさしく、「高振幅な徐波が出現する」と一言で片づけるのではなく、具体的に波形を「見た目の感じ」と「脳波用語を用いた表現」を並べて解説してくれるため、初心者にとってはとてもありがたいです。
内容としては、どんな脳波入門書にも書いてあるような基礎中の基礎だと思います。
これ1冊で脳波が読めるようになるとは思いませんが、脳波アレルギーの自分にはありがたい1冊です。
見開きB5の小さい本で、全230ページです。
自分は脳波の1冊目としては読んでおらず、少し予備知識がありましたので1日数時間×数日で読み切れました。
「ここに目をつける!脳波判読ナビ」(南山堂)やその他脳波の入門書の補足として用いるのがいいのではないかと思いました。
第二版ですが出版は2006年と古く、見解が異なるところがあるのが1つ難点です。
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆
参考書のレベル
後期研修医働きたて
読者の感想
他の参考書とは違って、読みものとして読めるのが本書の特徴です。読み進めながら脳波の基本的な内容が理解できるのがおすすめなところです。
脳波の雰囲気掴みや苦手意識を減らすためには良いですが、これだけで小児の脳波が読めるようになるわけではないので気を付けましょう
“ねころんで読める てんかん診療”の感想
書籍名
ねころんで読める てんかん診療
レビューした人
脳卒中内科医先生
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★☆☆
この参考書を読むタイミング
研修医2年目, 後期研修の働きたて, 後期研修中やそれ以降
この参考書を一文で表すと
てんかん診療の心構え・全体像をつかむ本
読者の感想
てんかんは難しそうな本が多い中、読みやすそうだなと思い手に取りました。医師3年目くらいに読みました。てんかん専門医が非専門医向けに書かれた参考書です。
見開きA4サイズで、全部で200ページないくらいですが、「ねころんで読める」の題名通りあまり気負わずにササっと読み込めます。
内容としては、①問診、②診断・検査、③抗てんかん薬、④外科治療、⑤てんかんと生活、で構成されています。救急の本ではなく、てんかん重積の対応などの記載はありません。また、脳波の判読なども同様です。
「発作ゼロ、副作用ゼロ、不安ゼロ」を目標として、患者に寄り添ったてんかん診療の心構え・全体像をつかむための本、くらいの立ち位置かと思います。患者と筆者とのソーシャルメディアでのやり取りがいくつも紹介されていたのが面白かったです。また、抗てんかん薬のイメージがつかみやすくなるような解説もよかったです。
その他、具体的な内容を紹介したいですが、トピックが多く紹介しきれません。これから始めててんかんを学ぶ方には、勉強のハードルを下げる役割としてオススメできます。
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
参考書のレベル
後期研修中
読者の感想
この参考書はてんかん専門医が何を大切にしており、どう考えているのか、またてんかん患者をどのようにフォローしていくべきかが分かりやすく解説されており、とてもおすすめです。
特に若手小児科医でもてんかん治療を主体的に行う方などにはおすすめでしょう。
また、薬剤のイメージや役割(レベチラセタムやラモトリギン)がとてもキャッチーに分かりやすく書いてあるがとてもよかったです。
“熱性けいれん診療ガイドライン 2015”の感想
書籍名
熱性けいれん診療ガイドライン 2015
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★☆
参考書のレベル
研修医働きたて
読者の感想
小児科医となるために絶対避けては通れないガイドラインです。
ものすごく頻度が高く、親の心配も強い「熱性けいれん」に対しては小児科医として、正確な知識や疫学的データが必要です。
正確に知識をインプットできていない人も散見されるので(脳波検査の有用性やダイアップ座薬による予防投薬の推奨など)、是非正確な知識と共に診療にあたってください。
“初めてのけいれん さあどうするか”の感想
書籍名
初めてのけいれん さあどうするか
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
参考書のレベル
後期研修医働きたて
読者の感想
けいれんの対応は、小児救急対応の基本にして真骨頂です。
市中病院では基本的に後期研修医がけいれん重積の対応を任されることになります。
「初療の採血では血糖や電解質が一番大事」
「けいれんは止まったのか、続いているのかをどう見極めるか」
けいれんの前・中・後での問診を意識しろ」
など、どれも大事な知識ばかりです。
もし少しでもけいれん対応に不安があれば、一度は読んでください。
レビューした人
医師4年目、脳卒中内科医
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
どのように:けいれんへの対応、考え方を学べる
読者の感想
(2020年2月 記)
研修医2年目に読みました。
「てんかん」ではなく「けいれん」にフォーカスを当てた良書です。多くの医師に必要なのはてんかんの診療ではなく、てんかんを見たときの対処、考え方でしょう。
本書では、まずけいれんを止める、てんかんかどうかはその後考える、というところから始まります。そして、いつ?何してるとき?どんな発作?どれくらいの時間?発作後の様子は?と問診すべき事の説明がわかりやすいです。搬入時はけいれんが既に止まっている事も多く、発作を目撃した人にこれらの問診を行い、急性症候性発作を除外したうえで専門科にコンサルトが出来るだけで、優れた研修医・救急医と言えるでしょう。
小児科の先生が執筆されていますが、全ての医師にオススメです。読めば明日からのアクションが変わる。そんな本です!
“小児けいれん重積 治療ガイドライン 2017”の感想
書籍名
小児けいれん重積 治療ガイドライン 2017
レビューした人
小児けいれん重積 治療ガイドライン 2017
総合評価
★★★★★★★★☆☆
参考書のレベル
研修医働きたて
読者の感想
病院によっては独自のプロトコルでけいれん重積に対応しています。
その弊害として、けいれん重積の一般的な対応を知らない、自分の使っている薬の量が他と比べて多いのか少ないのか知らない、ましてや薬剤を用意できない、などの後期研修医を生んでしまいます。
独自のプロトコールやフローチャートは覚えてしまえば楽ですが、さらなる学びを失う思考停止にもなり得るので、自分でもなるべく勉強してフローチャートを咀嚼するといいと思います。
“小児てんかんの最新医療”の感想
書籍名
“小児てんかんの最新医療”
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
発展編、後期研修働きたて向け
読者の感想
最新と言いつつ2014年が最終改訂が古いのが玉にキズではありますが、
内容はとてもよいです。
各症候群ごとの説明や、薬剤ごとの説明、特に「治療終了と再発」という項目の再発のデータや、治療期間中の定期検査のすすめ方などとても勉強になりました。
特に頻度の高いてんかんの臨床像や脳波所見、薬剤治療と予後などは意識的に学んでいくとよいでしょう。
“子どものけいれん・てんかん 見つけ方・見分け方から治療戦略へ”の感想
書籍名
子どものけいれん・てんかん 見つけ方・見分け方から治療戦略へ
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
参考書のレベル
後期研修医働きたて
読者の感想
てんかんについては、外来での長期フォローを始める前に、症候群ごとの特徴や、脳波の読み方を知っておいた方がよいですが、まずは各症候群の特徴や好発年齢のイメージは持つことから始めるといいと思います。
そのような内容が一番分かりやすく解説されているのがこの参考書で、まわりからもおすすめされることが多いです。
“フェニチェル 臨床小児神経学”の感想
書籍名
フェニチェル 臨床小児神経学
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
発展編、後期研修働きたて向け
読者の感想
小児神経の先生に教えてもらった、神経症状に特化した鑑別診断の教科書です。
例えば「眼振」とか「筋緊張低下」などといった主訴に対して、どういった疾患が鑑別にあがるのかや確認すべき診察所見や検査所見などを紹介してくれています。
実際、唯一無二の教科書で、時々神経系の主訴の勉強のために読むことがあります。とてもオススメな一冊です。
“小児神経専門医テキスト”の感想
書籍名
小児神経専門医テキスト
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
参考書のレベル
後期研修医働きたて
読者の感想
日本小児神経学会発行の参考書ですが、期待ほど詳しい記載はないです。
全範囲を網羅的に解説しているため、参照用には使用できますが、頻度の高い疾患に関して理解を深めるためには、それに特化した参考書を読むことをお勧めします。
“実践 小児脳波入門”の感想
書籍名
実践 小児脳波入門
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
発展編、後期研修働きたて向け
読者の感想
小児神経のローテーションが春休みにかぶったおかげで大量の脳波を読ませてもらったのですが、ほぼ全ての先生が脳波の参考書としてオススメする名著であり、実際に若手の先生方もよく復習するためにペラペラ覗いていました。
やはり一番勉強になったのは1枚1枚を上級医に一緒に脳波を読み合わせをしてもらいながら本書を通読したことでした。
出来るなら、脳波をしっかり読める人に師事をあおぎながら勉強できると効率がいいと思います。
また枚数をこなすことができればなお良いです
“ベッドサイドの小児神経・発達の診かた”の感想
書籍名
ベッドサイドの小児神経・発達の診かた
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
参考書のレベル
後期研修医働きたて
読者の感想
小児科の診察では成人と違って指示に従えない年齢のことも多く、丁寧な神経診察できない場合が多いです。
そんな小児に独特な反射の取り方、発達の評価方法が、網羅的されています。
ただし量は多いのでその都度参考にすることをおすすめします。
“小児急性脳症 診療ガイドライン”の感想
書籍名
小児急性脳症 診療ガイドライン
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
参考書のレベル
後期研修中
読者の感想
急性脳症は頻度は高くないものの、もちろん遭遇することはある疾患です
特に頻度的にも典型的な経過・画像的にもけいれん重積型急性脳症などの知識は、小児科専門医としては必要だと思います。
使用する頻度は高くなく、ネットで無料でもあるので、遭遇した時に参照して勉強するのも良いかもしれんません。
“脳波判読step by step 入門編”の感想
書籍名
脳波判読step by step 入門編
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆
参考書のレベル
後期研修中
読者の感想
名著「実践 小児脳波入門」の次の一冊として読み、小児脳波のマスターを試みましたが、本書自体は読み切れませんでした。
読みながらその都度一緒に脳波も参照する構成になっていますが、少し単調な感じがあり、途中で飽きてしまいました。
“手軽にとれる 小児神経所見”の感想
書籍名
手軽にとれる 小児神経所見
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆
参考書のレベル
初期研修医、後期研修医働きたて
読者の感想
最低限の小児神経所見の取り方について、簡潔にまとめてあります。
図が多く、手軽に通読できる点はおすすめですが、後期研修レベルには少し物足りないかもしれません。
初期研修医で興味のある人にはおすすめです。
“単純ヘルペス脳炎診療ガイドライン2017”の感想
書籍名
単純ヘルペス脳炎診療ガイドライン2017
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★☆☆☆☆☆☆
参考書のレベル
後期研修中
読者の感想
使用頻度はとても少ないですが、単純ヘルペス脳炎の症状や予後についてを成人と小児にしっかり分けて解説しています。
ヘルペス脳炎を疑い治療開始するべき患者はどのような患者か、などの大切な内容がを学ぶことが出来ます。
ネットでも参照出来たと思うので、そちらも合わせてチェックしてください。