書籍名
肺癌を見逃さないための 胸部X線写真の読影
レビューした人
初期研修医2年目放射線診断科志望
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★☆
この参考書を読むタイミング
研修医働きたて, 研修医1年目, 研修医2年目
この参考書を一文で表すなら
大量の症例を通して胸部X線読影の経験値UP!
読者の感想
書店で胸部X線写真の解説書をパラパラと見ていて、タイトルと提示症例の多さから購入。
本書は力試しの症例クイズから始まっており、基本的な読影を勉強した人向けの内容となっている。
その後様々な症例の解説が続くが、“肺癌を疑う陰影”よりも“一見肺癌や肺炎に見えるが実は正常所見”というものが多い印象を受けた。しかし何と言っても写真の数が桁違いに多い!
本書の最後の方には非常に様々なデバイスや異物の見え方が載っており、他の参考書にはない特長だと思われる。
通読してみた感想は、“肺がんを見つけられるようになるわけではなかったが、正常所見やデバイスの陰影を数多く経験でき、胸部X線写真をより深く理解できた”というような感じ。
スキマ時間に少しずつ読み進めやすい本であり、時間に余裕のある初期研修医に是非手に取ってみて欲しい。