書籍名
抗菌薬ドリル 実践編
レビューした人
医師3年目救急集中治療科
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★★
この参考書を読むタイミング
研修医1年目, 研修医2年目, 後期研修の働きたて, 後期研修中やそれ以降
この参考書を一文で表すなら
感染症参考書のニュースタンダード
読者の感想
抗菌薬ドリルに待望の続編が出た。前作は感染症の基礎知識や抗菌薬の基本的な使い方など初学者向けの内容であったが、今回はより実践に近い形で各疾患のアプローチ・マネジメントやピットフォールなどがしっかりまとまっている。
基本的な内容を押さえた研修医に、次なる1冊として是非読んで欲しい。また、発展的な内容も含んでいるため外来・病棟管理で必要な感染症の知識のアップデート・再確認に有用であり、後期研修医にも是非手に取って欲しい。
前作同様、
①インプットに偏りがちな医学書が多い中で、アウトプットも重視されている
②写真や図表も多くインプットしやすい
③エビデンスベースだがわかりやすい
はしっかりと踏襲されている。肺炎・尿路感染・敗血症など普段の研修で欠かせないトピックはもちろん、免疫不全・妊婦/授乳婦・ワクチンなどのかゆいところにも手が届いている。
また、発売が2020年3月なこともあり最新の知見・エビデンスに基づいて書き上げられている点も非常に評価が高い。上級医の経験的なやり方に翻弄され、なんとなくの感染症診療しかできず不安に思う研修医・レジデントも多いと思うが、この1冊でその悩みは払拭されるはずである。
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