書籍名
臨床のための解剖学
レビューした人
医学部4年麻酔科志望
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★☆
この参考書を読むタイミング
基礎医学, 臨床医学, CBT/OSCE, 臨床実習
この参考書を一文で表すなら
タイトル通り臨床に即した解剖学の教科書
読者の感想
自分の大学の解剖学でこの本が教科書として指定されていたので、解剖はこの本をメインで勉強していました。
解剖学の教科書ではあるが臨床に沿って解剖学を系統的に学ぶことができる本です。
ブルーボックスというコーナーで臨床施事項が詳しく書かれており、解剖学を通じて臨床の大事なポイントに触れられるので、解剖学の勉強のモチベーションになると思う。その臨床事項も多岐にわたり医学生なら知ってて当然な知識から外科の専門性の高い物まで含まれています。
イラストが豊富で、教科書の記述された内容のほとんどが図示されており、記載内容がイラストと対応している。
また、この本では体表解剖や画像解剖にも重点を置かれている。
取り扱っている内容が多いので要点がつかみにくい。臨床事項が多く医学部の解剖学を勉強し始める初学者だととっつきにくい。
これだけでもいいが、取っつきやすいイラスト解剖学などの本を挟んでこれを使ったほうがいいかもしれない。
神経解剖については記載されてないので別の本を使うしかない。
この本が真価を発揮するのは臨床科目の勉強で解剖に立ち戻る時などだと思う。CBTや国試、研修医以降も解剖学ならこの本で事足りるのではないかと思う。臨床科目の勉強で解剖を確認する時やCBTで解剖を勉強し直すときにとても役に立ってます。