初めて本書を開いた時の感想は「うわぁグロ…」
ただ、その分、画像の資料が豊富で、虫卵・虫体の顕微像、臨床所見の写真など貴重な図が各項にある。
解説もわかりやすく、寄生虫ごとに、形態はもちろん、生活史、疫学、症状、診断、治療などが綴られている。
基本的に、見開きの左ページに解説文、右ページに図が印刷されているので、ページが跨ったりしない。ページを行ったり来たりしなくて済むので、読みやすい。
蠕虫類は当然だが、衛生動物も細かくまとめられている。
今日では、臨床での症例は少ないかもしれないが、本棚に入れておいても損では無いと思う。
定価は税抜き9,000円