みなさんこんにちわ、サイト運営の川良です
今日は、初期から継続的にレビューをくださっている、頼れる「脳卒中内科医先生」の自己紹介と、研修医へ向けた熱いメッセージを記事にさせていただきました!
脳卒中内科医先生はサイト立ち上げの初期からこれまで通算50冊程度レビューを寄稿いただいている先生で、サイト運営の次郎作、医学生時代から続ける医学書レビューを寄稿してくれているキノ・デ・トテン君(from「医大生男子のくだらない考え」)についで大量に寄稿いただいている先生です
本当にありがとうございます!
さて、今回、読者の皆様からいただいた声の中に
「信頼できる先生のおすすめを一覧で見れると良いな」
「しかもそのレビューを他の人のものと比較出来たら良いな」
というものがあり、脳卒中内科医先生の記事をまとめとして作成しました
初期研修医向け45冊!“脳卒中内科医先生”の熱いレビューまとめ
ではこんなにたくさんのレビューをいただいた「脳卒中内科医先生」とは、一体どのような先生なのか
ずばり手短に表すならば
“良き指導医との出会いから覚醒し、一気にハイパー化”
“その後、購入した参考書は初期研修2年間で100冊を超え、当サイトにもこれまで50冊ほどのレビューを寄稿”
はい、超強者先生です
そして、もちろんこんな短い文章では、先生のことを紹介しきれないので、詳細は下記の自己紹介と熱いメッセージをご覧ください!
では、まいります!
自己紹介
初めまして。2020年4月から医師5年目となる脳卒中内科医です。
本サイト開設時からレビューを書かせていただき、今回まとめ記事の特集を組んでいただけるとのことで、皆様にご挨拶申し上げます。
私は卒業大学の付属病院で2年間初期研修医として勤務し、その後現在の科に入局し病院を転々としています。
脳卒中内科というとあまりなじみがないかもしれませんが(ちなみに正式名称ではありません)、神経内科の中でも脳血管障害(特に虚血性脳卒中)に特化した科になります。
脳卒中、てんかん、頭痛、神経感染症、脳炎・脳症、めまい、意識障害などの急性・緊急疾患が主な守備範囲で、赴任する病院によっては神経内科の役割も丸ごと任されます。
脳外科がある病院でしたら、脳外科ができないことをやるというイメージでしょうか?今後は内科専門医(新専門医制度1期生です)、脳卒中専門医、脳血管内科治療専門医を目指して日々努力を続けています。
初期研修医へのメッセージ
大学病院での初期研修で自分が始めにローテートしたのは比較的ゆっくりとした科でしたが、仕事に慣れないこともあり4月中旬までは特に勉学に励むことはなく、ダラダラと過ごしてしまいました。
その後回ったのが循環器内科で、その際に2人の上級医のチームに割り振られたが運命の分かれ目でした。
1人の上級医は指導熱心で、こと手技に関しては研修医に色々とさせてくれる先生でした。
かたやもう1人の先生は周りからの評判は病院の中でもよくない方で、やや傲慢な態度の目立つ先生でした。
指導熱心な先生の期待に応えたいという気持ちもありましたが、それよりももう1人の先生がふと放った言葉が何気に響きました。
「便秘の薬も知らないの?そんなの自分で勉強しないと誰も何にも教えてくれないよ」(かなり偉そうな態度で)
「研修医はエロ孔明じゃないとね」(意味は各自調査!)
確かにその通りです。
朝早く出勤し、患者さんを診察し、カテーテル手術に参加し、サマリーを書き、夜遅くまで一生懸命頑張った。
上級医に飲みに誘われ人間関係も良好。医者をやってるという充実感もある。しかし、その日寝る前に気づいてしまうのです。
「今日、自分は何か成長したのかな?」
仕事・業務は覚えてきたけど、それが医師としてのレベルアップなのか?
上級医が行った診療内容を追っかけているがその本質はわかってない。
何か重要なことを説明してくれたけど一字一句覚えてるわけでない、明日にも忘れそう。
これは自分でしっかり勉強するしかない
そう思い立ってすぐに書店へ走りました。
よさそうな、わかりやすそうな本がたくさん並んでいます。ただ、高いし何から手を付ければよいかさっぱです。正直、参考書にはかなりの費用を費やしてしまいました。
初期研修医中に購入した本は100冊以上です。
中にはほとんど読めなかったものもあります。自分と同じようにもがく若手医師は多いと思います。
サイト運営者様の気持ちに共感することも多く、今回レビューのお手伝いをさせていただいております。
さて、具体的な勉強の指針として、自分は研修医には以下の能力が求められると思っています。
①救急力
これは必須ですね。皆勉強してると思います。ただ、この領域こそ事前の勉強が欠かせないことはサイト運営者様がすでに述べられています。医局・研修医室に戻ってちょっと調べてこよう。そんなことは許されません。
②病棟管理力
緊急ではありませんが、これがないと病棟スタッフからの信用を失います。輸液、頻用薬、抗菌薬、血糖管理、栄養、せん妄、皮膚トラブルなどが相当するでしょうか。
③専門力
皆それぞれ将来考えている科というのはあるでしょう。どの科をローテートしていても、常に専門科の勉強を意識していないと3年目初期から大変なことになります。
後期研修から専門領域に入ると、なかなか①②の勉強をする暇がなくなります。初期研修医のときの勉強が最終のアップデートとなる領域も山ほどあります。
となると、出来るだけ①②の勉強をこなしておきたいですね。ただ、③もやっておかないと、、、。
圧倒的に時間が足りません。
昨日飲みに行った自分を殴りたくなります。
勉強したとしても全ては覚えられないし、覚えたことも忘れていきます。
最後に「レジデントのための これだけ心電図(日本医事新報社)」から以下を引用します。
「覚えてなくてよいが、学習済である必要はある」(p 62)
必要なことを調べるときに、1度は事前に学習しすぐに調べられる用意をしておかなくてはならないということですね。
自分も日々これを肝に銘じて勉強し、出来るだけ上質なレビューをお届けできたらと思います。
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