個別まとめ

【初期研修医向け】踊る救急医先生の分野別おすすめ参考書まとめ!

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こんにちわ、サイト運営の川良です

今日は、「次郎作」「脳卒中内科医先生」に引き続き、先生別のおすすめ参考書まとめ第3弾を公開したいと思います

今回、当サイトに掲載させていただくのは

「踊る救急医」先生です! 
 

踊る救急医先生は、その名の通り、救急診療科で後期研修中の医師3年目の先生であり、今回、運営されているサイトから「分野別の医学書レビューまとめ」記事を転載させていただくことになりました

「踊る救急医のブログ」

 

踊る救急医先生は、初期研修医の時に勤務に励む傍ら、米国医師国家試験(USMLE)の勉強を続け、Step2CKに合格するなど、ものすごいエネルギーを持った先生です

 

そんな先生は、日々自身のための勉強を続けながらも、

“自分と似た境遇であったり考え方を持つ方々全員の、明日からの勉強の指針として役立ってほしい”

との思いから、サイトにて情報発信を続け、すごいスピードで記事数を伸ばしています
(詳しくはこちらから「著者が医学書レビューを書き続ける理由ときっかけについて」)

 

さて、短い導入では踊る救急医先生のことを紹介はし切れませんが、早速レビュー本文に入っていきたいと思います!

当サイトのレビュー形式とは異なりますが、転載元の形式を尊重した形で書いていきます!

以下から好きな診療科・参考書をお選びください

救急科

手技

内科全般

消化器

循環器

代謝内分泌

感染症

呼吸器

集中治療

産科・婦人科・乳腺外科

救急科

書籍名

救急外来ただいま診断中!

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基本情報

著者:坂本壮
出版社:中外医学社
発行年月日:2015/12/3

ターゲット層

救急外来で研修を始めた当初は、

救急車で来るのはみんな重症!救急と言えばABCDだ、まずはABCD安定させるんだ!

という意識ばかりがあったのですが、実際の救急外来ではABCDが安定している、いわゆる1次2次救急の患者さんが多く搬送されてきます。

しかも多くの病院においてはこういった患者さんの方が多い
というのは当時の著者にとっては意外でした(不勉強すぎたのかもしれません…笑)。

おそらく救急外来での業務に慣れていない初期研修医の前半の当直はどんな研修医も言葉に表せない不安と恐怖を抱き、救急車のサイレンが聞こえると胸がどきどきしてくるものだと思います。

自分にはそんな判断力ないよ!と感じてしまいそうですが、

実は、上級医の先生方は全ての事に対し咄嗟の判断をしているのではなく、

ある程度の症候別のパターン戦法にのっとって行動しています。

つまり、救急外来での具体的なアクションプランは、思いのほか症候別に体系的に決まっていて、まずはその型を学ぶことが大切なのです。

本書はそんな症候別のアクションプランを学びたい初期研修医を対象とした一冊です。

ターゲット層:初期研修医1年目(特に前半)

読了時間:12-15時間

本書の特徴

本書は、様々な名著を出版され、日本各地では大人気の講師として有名な坂本壮先生が、

・研修医が最も知りたい救急外来での基本事項を伝えたい
・初めての事ばかりで何もわからない研修医全員を、
救急外来で共に戦える仲間へと成長できるように教育したい

との思いから定期的に研修医向けに行っていた勉強会の内容がベースになっています

この本を読み終えた時には、

●合計22つもの症候別に救急外来で必要な知識を体系的に習得
例)意識障害・失神・心筋梗塞・CPA他内科救急のメジャーな症候を網羅

●豊富な鑑別や病態の解釈、スコアリングの必要性など救急医の思考パターン
例)意識障害をきたす疾患がいくつ言えますか? Well’s criteriaを付けるべきタイミングは?

●初期研修医が陥りやすい救急外来でのピットフォールを上級医との楽しい対話形式で疑似体感
例)痙攣している患者さんがやってきたら、まず何をしますか?

●論文や成書だけでは学びきれない、現場で使いやすいclinical decision ruleも多数掲載されており、明日からの救急外来での業務にすぐに生かせる思考力
例)BZ系で止まらない痙攣重責…どうしましょうか?
そもそも痙攣重責と臨床上判断する基準は大きく2つ、わかりますか?

など、今後何科に進んでも大事な基礎となる救急外来の基礎を学習している事でしょう。

個人的総評

必要性:★★★★★
本の薄さ:★★★☆☆
わかりやすさ:★★★★+0.5
面白さ:★★★★☆
継続使用度:★★★★+0.5
おすすめ度:★★★★★
(評価の概要)

正直、この一冊を読まずして救急外来での仕事は始められないと思います!

各症候についての解説がベースであり1つ1つの章を通読していくことになるのですが、読み始めは1ページ当たりの文章量がやや多く感じるかもしれません。

ですが、読み進めていくうちに感じるのは、解説の文章の中には臨床で経験したり重要となるエッセンスがこれでもかと凝縮されており、

この文章量であっても、一つも無駄な文や内容がない!

ということです。なんと素晴らしく恐ろしい一冊なのでしょう…。

おすすめの使い方

●まずは心して集中し、一冊通読する

●その後は救急車の触れ込みを聞いて該当する症候を軽く一読、初療の後にもう一度読む

●初療で悩んだこと、上級医に教えてもらったこと、自分で調べたことをこの一冊に集約化して自分だけの救急外来バイブルに!

セオリー通りな使い方ではありますが、

手を抜かず初療の前後で本書を読むことでかなり理解が深まります。

書き込みまくって自分だけのバイブルにしましょう。
 
ちなみに、内容については内科救急でよく遭遇する症候が網羅されている一方、外傷やマイナー科の分野についてはやや手薄な症候もあるので、
 
そちらは他の参考書も参考にして知識を肉付けしていくことをお勧めします

書籍名

内科救急のオキテ

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基本情報

著者:坂本 壮
出版社:医学書院
発行年月日:2017/8/14

ターゲット層

「心電図は正常だから心原性失神は否定的か…」

「頭を動かすとめまいが誘発されたからBPPVか…」

これらは少し救急外来に慣れてきた著者が抱いていた勘違いです。

これらの考え方は一見正しいように感じますし、多くの場合この思考法で困らないのですが、時に重大な疾患を見逃してしまいます。

本書のターゲットはこうした少し救急外来に慣れてきた研修医にオススメの一冊なんです。

ターゲット層:初期研修医2年目・後期レジデント1年目

読了時間:4-5時間

本書の特徴

本書は、日本各地での救急外来初療セミナーが大人気の、有名講師坂本壮先生が、

●救急外来のスペシャリスト、坂本壮先生の長年の経験に基づくオキテを集約する
●自分なりの内科救急患者へのアプローチを確立を目指す
 
ために制作した一冊です。

 
この本を読み終えた時には、
 

●実臨床でよく出会うけど誤診しやすい、注意すべき症例を豊富なフィードバックと共にテンポよく!

●良く出会う疾患の非典型的な臨床上を把握
飲酒後の嘔吐とめまい、これって急性アルコール中毒…だよね??(正解は?!)

●救急外来で必須のバイタルや重症度の正しい解釈を学習
卒倒後ぼーっとしている高齢女性。これってヤバい?ヤバくない?!

●Choosing wisely…救急外来での検査選択は適切に!
側腹部痛で目覚めた中年男性、まず何から検査しますか??

など、今後何科に進んでも大事な基礎となる救急で学ぶべき重要事項を学習している事でしょう。

個人的総評

必要性:★★★★☆
本の薄さ:★★★★+0.5
わかりやすさ:★★★★★
面白さ:★★★★+0.5
継続使用度:★★+0.5
おすすめ度:★★★★+0.5
(評価の概要)

本書のおすすめポイントは、

●さっと読みやすい本の薄さ!
●面白い症例問題の数々!
●覚えるべきポイントを最小限に集約!

です。それぞれを数値化すると上記のようになります!

特に症例問題は、ちょっと意地悪だなあ…笑 と思うほど

実臨床でミスリードされやすい情報の罠が仕掛けてあるので、本当に勉強になります。

おすすめの使い方

●まずは症例問題を解きながら楽しく通読

●フィードバックで登場する疾患を『ただいま救急外来診察中!』で復習

おすすめの使い方は、まずは通読すること。
 
そのあとは登場した疾患ごとに同作者の名著、『ただいま救急外来診察中!』で復習するとより理解が深まります!
※決して坂本壮先生のステマではありませんよ?笑
 
個人的には、本当にわかりやすい作者の本はシリーズ物や同じ作者のものも同様に良本が多いのでファンのように買い揃えることが多いんです。
 
その作者の思考法がかなり深く学べるのでお勧めです。

書籍名

ER・ICU 100のdon’ts

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基本情報

【出版年月日】
2016/12/20

【著者】
志馬 伸朗 (編集), 小尾口 邦彦 (編集), 江木 盛時 (編集), 石丸 裕康 (編集), 大下 慎一郎 (編集)

ターゲット層

ターゲット層:ER・ICUローテ中の初期研修医・あるいはER・ICUえ勤務する医療従事者

読了時間:6-7時間

本書の特徴

本書は、広島大学救急集中治療科教授の志馬伸朗先生を中心とした救急・集中治療のスペシャリストが、

●現場でのルーチンや言い伝えは果たして臨床的エビデンスがあるのか?
●いつもこうしているという事項を見直すきっかけを作れないか?
 
といった、ER・ICUで勤務するスタッフなら誰しも持つ悩みや想いに応えるべく制作した一冊です。

 
この本を読み終えた時には、
 
●挿管時に肩枕を入れる
●尿が出ないからといって漫然とフロセミドを投与する
●X-pのみで気胸を除外診断する

といった、意識しなければついついルーチンで行ってしまう注意事項について学習している事でしょう。

個人的総評

必要性:★★★+0.5
本の薄さ:★★★★★☆
わかりやすさ:★★★★+0.5
面白さ:★★★★★
継続使用度:★★★★★☆☆
おすすめ度:★★★★+0.5
(評価の概要)

本書の特徴は、日々の診療でよく出会う事項を中心にまとめられているので、それぞれの事項の医学的エビデンスを興味を持って読み進めることが出来ます。

学んでいく中で、明日からの診療や処置で気を付けるべき課題がたくさん見つかるので、

僕自身の考える良い医学書の特徴である、

読むことで明日からの行動が変わる

という点においては本当におすすめできる内容です。

また、個人的にはこういった100の項目をまとめたシリーズ系は、

流し読み、飛ばし読みしやすい

のでその点においてもおすすめです。

おすすめの使い方

●まずはさらっと目を通して、興味のある項目について読み込む

●自施設のルーチンと照らし合わせて、明日からの行動を改善する

まずはさらっと全項目に目を通して、興味をそそられるタイトルを中心に読み進めていきます。
 
その際に大切なのは
 
自施設のルーチンと照らし合わせること
 
であり、明日からの行動を改善する手がかりを得るスタンスで学んでいくと良いと思います。

 
また、これら100個の項目を覚えておくと、後輩が、
 
「○○の時ウチではこうしてますけど、それってエビデンス的にどうなんですか?」

と質問してくれた時に、

 
「お、いい質問だね。それはね…」
 
といった具合に少しドヤりながら説明することもできます。笑

書籍名

竜馬先生の血液ガス白熱講義150分

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4498130286

基本情報

著者:田中 竜馬
出版社:中外医学社
発行年月日:2017/2/8

ターゲット層

「あれ、思ったより酸素の値が悪いぞ…なんでだろう…」

「国試で丸暗記したA-aDO2の式、よく意味わかんないからすぐ忘れちゃう…」

「わ、この検査所見は代謝性アシドーシス…かな?代謝性アシドーシスの原因ってたくさんあったし、何から手を付けて分類するんだっけ…」

これらは実際に研修医時代に著者が抱えていた血液ガス分析についての悩みです。

血液ガス分析は大変有用な検査であるため臨床でもよく施行される検査ではありますが、

仕事に慣れてきてしまうとその所見の解釈をおろそかしてしまいがちです。

その際に最も怖いのは、

検査所見から判断すれば緊急の医学的介入が必要なのにその介入が遅れてしまうことです。

例えばpHが正常だから大丈夫と判断していても、その背景には緊急で介入しないといけない代謝性アシドーシスが隠れている事もあります。

適当に血液ガスを読んでいると、普段あまり気にすることのないCOの値をチェックせず、高CO血症に対する高濃度酸素投与が遅れてしまうことも…

意外と落とし穴が多く解釈の難しい血液ガス分析は、研修医が学ぶべき重要項目の一つです!

時間や値段も含め、一回夜の飲み会を我慢するだけで基本をマスターできてしまうんです。

なんと素晴らしく、恐ろしい一冊なのでしょう…笑

ターゲット層:初期研修医1年目(特に前半)

読了時間:2-3時間

本書の特徴

本書は、米国呼吸器内科専門医資格を所持し、日本やアメリカを含む世界各国でご活躍されている田中竜馬先生が、

●血液ガスの読み方を短時間でマスターできる人気セミナーの内容を書籍化したい
●つまづきやすいポイントは丁寧に、血液ガスの基本や正しい使い方を解説したい
●読者に血液ガスから複雑な病態を紐解く、血液ガスが読める楽しさを味わってほしい

との思いを込めて制作した一冊です。

 
この本を読み終えた時には、

●血液ガス所見を読む際に必要な用語、概念
例)PAO2の「A」って何でしょう? 
A-aDO2の計算式の意味を理解せず、丸暗記していませんか?

●血液ガスから真の低酸素血症の原因を見つけ出す評価方法
※低酸素血症≠呼吸器疾患!
 
●pH正常の血液ガス所見に隠された代謝異常を見つけ出す方法
例)ΔAG・補正HCO3-を計算してますか?
 
●複雑な病態を明らかにする補正式の計算方法と適切な代償の判断
例)このガス所見は代謝性アシドーシスを呼吸性に代償…出来ているのかいないのか?

など、今後何科に進んでも大事な基礎となる血液ガスについて学ぶべき重要事項を学習している事でしょう。

個人的総評

必要性:★★★★★
本の薄さ:★★★★★
わかりやすさ:★★★★+0.5
面白さ:★★★★★
継続使用度:★★★+0.5
おすすめ度:★★★★★
(評価の概要)

医学書レビューを初めて数回目にしてついに評価がインフレしてしまいました…笑笑

しかし、どれだけ批判的に吟味しても、血液ガス分析を初めから丁寧に学ぶという観点においては間違いなく完璧な一冊であるという結論に至りますので

今回の評価は満点とさせていただきました。

おすすめの使い方

●まずは一度固まった時間を数時間確保して、一気に通読する

●臨床で出会う血液ガスの検査所見を、本書で学んだ手順で何度も解釈する

●血液ガス分析に慣れてきたころにもう一度通読する

本書のおすすめの使い方はかなりセオリー通りですが上記の通り。
 
血液ガス分析に慣れてきた、研修医二年目や後期レジデントになって再度通読すると、より深い学びがあってお勧めです。
 
自分自身もこのレビューを書く際にもう一度通読してみたのですが、忘れていた概念や計算式がたくさんありました…
 
血液ガス分析に慣れてきた皆様には、本書の次回作である下記の一冊も併せて読むのがおすすめです。

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書籍名

女性の救急外来 ただいま診断中!

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ターゲット層

「NSTってなんだっけ…栄養管理の人たちじゃなくて?」

「若年女性の下腹部痛…怖すぎますもう見れません…」

こんな風に産婦人科領域の知識がなく不安に思う研修医も多いのではないでしょうか?

これは自分自身が研修医時代に思っていたことです。

ターゲット層:初期研修医産婦人科ローテ中の研修医

読了時間:7-8時間

本書の特徴

本書は、女性診療のプロとして注目される新進気鋭の産婦人科医の柴田先生・水谷先生が、

●救急外来での産婦人科領域疾患の初療に自信が持てるように
●産婦人科へのコンサルト、妊婦へのヘルスケア、プライマリーケアから見た産婦人科領域をそれぞれ学べるように
産婦人科をローテする研修医が学ぶべき項目を網羅できるように
 
との思いを込めて制作した一冊です。

 
本書の目次はこちらの通り
 
【目次】
1 救急コンサルテーション術
2 月経歴と性交歴の聞き方とコツ
3 救急室から始める女性のヘルスメンテナンス
4 女性の腹痛へのアプローチ
5 外陰部と帯下の異常
6 緊急避妊
7 月経困難とLEP
8 妊娠中のコモンプロブレム
9 産科エマージェンシー
10 授乳中だったら
11 産後のエマージェンシー
12 更年期?高齢者のコモンディジーズとその対応
13 DVの疑い方・対応の仕方
14 災害時の妊産婦と女性ケア
15 産婦人科は,こう研修する

いかがでしょう、聞きなじみのない項目や、よく理解できていないと思う項目もあるのではないでしょうか。
 
この本を読むことで、上記のような今後何科に進んでも大事な基礎となる産婦人科で学ぶべき重要事項を学習することが出来ます。

個人的総評

必要性:★★★★★
本の薄さ:★★★☆☆
わかりやすさ:★★★★+0.5
面白さ:★★★★+0.5
継続使用度:★★★★+0.5
おすすめ度:★★★★+0.5
(評価の概要)

個人的には、産婦人科領域の本の中で一番肌に合った一冊でした。

主に産婦人科に将来進まない研修医や、産婦人科ではないジェネラリストの先生方向けの内容となっております。

どのタイミングでコンサルトするべきか、どこまでなら他科で裁量できる内容なのかなど、今後の自分自身の産婦人科領域の患者さんとの接し方の土台となった一冊です。

個人的にはとてもオススメなのですが、Amazonのレビューとは少しオススメ度が乖離していました…

よくよくレビューを読んでみると、プライマリーケア医が下手の横好きで産婦人科へのコンサルトが遅くなってしまうからと理由での批評がちらほら…

もちろんこの意見も解らなくはないですが、そういった緊急度の判断もプライマリーケア医の大きな役割なのだから、そこについて批判されるともはやプライマリーケア医の意義を否定している感じがします。

なので著者自身はプライマリーケアを学ぶべき研修医にとっては間違いなくお勧めできる一冊であると自信をもって紹介させていただきます。

おすすめの使い方

●救急外来での産婦人科領域のページだけ通読

●それ以外の項目は産婦人科ローテ中に出会う度に読んでいく

まずは、産婦人科領域の疾患の救急外来での対応についての章を通読します。

その他の項目は、ローテ中に出会う疾患、問題点に応じて読んでいけばいいと思います。

例えば本書を読み進めて通読したとしても、妊婦に使ってはいけない薬剤など実際に同じような患者さんを診療していない立場で読んでも頭に残らない内容も多いと思います。

どうしても通読したいのであれば、細かいところに注目して暗記しようとするのではなく、

産婦人科領域の概要をさらっとおさらいする気持ちで読み進めることをお勧めします。

手技

書籍名

ねじ子のヒミツ手技

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¥2,420 (2020/07/12 00:26:45時点 Amazon調べ-詳細)
4938936720

基本情報

著者:森皆 ねじ子
出版社:出版会社SMS
発行年月日:2009/6/29

ターゲット層

「ああ、突然挿管のチャンスが巡ってきたけど緊張する、どうしよう…」


「Aライン取れなかったの3回目だ…周囲のスタッフは全員さみしい目をしている…」


「同期のBさんはCVもうバッチリできるらしい…手技に自信が持てないなあ…」


これは著者自身が研修に日々感じていた心の声です。

先輩方は、手技は経験だから慣れればできるよ!と優しくフォローしてくださるけど、これだけ失敗が続くと一生自分にはできない気がする…

研修医時代の著者と同様に手技に悩む新人の医療従事者はたくさんいると思います。

また、後輩ができて手技を教える立場になった今も的確なアドバイスをするのは難しく、手技は本当に難しいなと日々感じています…

ターゲット層:新人看護師・初期研修医1年目(特に前半)/指導する立場の医療従事者

読了時間:3-4時間

すなわち、すべての医療従事者にとって有益な本であると個人的には感じています!

本書の特徴

本書は、医師として業務する傍らイラストレーターとしてご活躍されている森皆ねじ子先生が、

●手技ごとのコツや注意点を、手技を行う前後で読むことで学びを深めてほしい
(※前書きでは通読せず、効率的に飛ばし読みすることを推奨されています)
●自分なりのポイントやルールを書き加えていき、「あなたのヒミツ手技」を作って後輩の指導に役立ててほしい

という思いを込めて制作されている一冊です。

この本を読み終えた時には、

●手技を行う前の効率的で過不足のない物品準備
例)自分で点滴を組み立てることはできますか?
例)CVの際に注意すること、患者さんの体位や自身のポジショニングのポイントは?
※自分で準備できなければスタートラインにも立てません!

●外来や病棟で必要となる様々な基本的手技のポイントや注意点
◎採血・注射 ◎気道確保・挿管 ◎CV・Aライン ◎各種ドレーン ◎硬膜外麻酔 その他多数

●自分自身が指導する側に立った際の後輩への的確なアドバイスに必要な知識
例)初めてAラインにトライする後輩に伝えるべきポイントや注意事項は?

など、今後何科に進んでも大事な基礎となる基本手技で学ぶべき重要事項を学習している事でしょう。

個人的総評

必要性:★★★★☆
本の薄さ:★★★★★
わかりやすさ:★★★★+0.5
面白さ:★★★★★
継続使用度:★★★+0.5
おすすめ度:★★★★★
(評価の概要)

本書の特徴は何といってもわかりやすく面白いイラストです!

登場人物もみんなかわいし、思わずくすっと笑ってしまうような的確で面白いアドバイスも盛りだくさん!

実際のイラストを見てみたい方は、『ねじ子のヒミツ手技』で画像検索してみてください。

個人的にはすべての医療従事者は一冊必ず携帯するべきだと感じているほどお勧めです。

おすすめの使い方

●新人看護師・研修医1年目での業務スタートの前にまず通読!

●その後は経験した手技の前後で読み直して復習!

森皆ねじ子先生は、本書は通読する必要はないとまえがきで言われていますが、
 
著者個人の意見としては、病院で勤務が始まったばかりであればすべての項目で必ず学びがあるので通読することをお勧めします。
 
その後は森皆ねじ子先生がおっしゃっているように何度も復習し、自分だけのヒミツ手技を作っていくと良いでしょう。
 

そのあとは後輩の指導を積極的に行って、教える立場に立つとよりそれぞれの手技への理解が深まります!インプットとアウトプットをたくさん経験していきましょう。
 
また、個人的には初めてやる手技慣れていない手技(経験回数が10回以下)については、良かった点と悪かった点をレポートにまとめて、その都度指導していただいた先輩にフィードバックをもらうようにしていたので、それもおすすめです!

実際に自分の手技を客観的に評価してもらうこともとても大切だと思います。

このレポートは将来自分が指導する側に立った際にもとても役立つものとなりますので是非!

書籍名

ねじ子のぐっとくる体のみかた

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基本情報

著者:森皆 ねじ子
出版社:医学書院
発行年月日:2013/7/29

ターゲット層

ターゲット層:初期研修医1年目(特に前半)

読了時間:3-4時間

本書の特徴

本書は、皆森ねじ子先生が、

●診察は現場での証拠集め!
●患者さんが一般的な内科に入院した時に、押さえておくべき身体所見を学ぶ
●研修医が一通り、外来に来た患者さんを診る方法学ぶ
●診察部位ごとにコツや注意点を図解しており、診察を行う前後で読むことを想定して
 
制作した一冊です。

 
この本を読み終えた時には、
 
●患者さんが一般的な内科に入院した時に、押さえておくべき身体所見
例)TRに伴う心不全患者さんの心音を聴取する場所、正確にわかりますか?
 
●研修医が一通り、外来に来た患者さんを診る方法
例)首のリンパ節がぐりぐりします…ではカルテに書けません!正確な名称と悪性を疑う所見がわかりますか?
 
●陥りやすい失敗も体験談に基づいて詳しく解説
例)え、マジでこれ不整脈…?って思ったらただの呼吸性変動だった…。
 

など、今後何科に進んでも大事な基礎となる内科で学ぶべき重要事項を学習している事でしょう。

個人的総評

必要性:★★★★☆
本の薄さ:★★★★★
わかりやすさ:★★★★☆
面白さ:★★★★★
継続使用度:★★★☆☆
おすすめ度:★★★★☆
(評価の概要)

本書は他のねじ子シリーズ同様、大変わかりやすく面白いです。

全て★5つを付けたくなるところですが、あえて批判的な吟味をするとすると、

エコーなどの生理検査や、CTなどの画像診断が進んだ今の世代では現場であまり重視されていない身体診察も多少掲載されているかなと思います。

もちろんその点はねじ子先生も記載してくださっていますが、個人的には治療方針や疾患の検査前確率があまり変化しない身体診察を、主訴に合わせてすべて真面目に時間を取ってやるのは少しナンセンスかなと思います…

もちろん、救急外来のような限られた時間の中での診察でない場合や、身体診察の歴史を体系的に学ぶのはとても大事なことではありますが!

おすすめの使い方

●意外と勘違いしている診察方法が思った以上にあるので一度通読してみる

●身体診察の前後で該当する項目を読み、イラストと自分の体感のずれを自身でフィードバックする

●身体診察の苦手意識が薄れてきたら、ひたすら診察してみる!

参考書を読むとなんとなくすべてわかった気になってしまいますが、
 
「反跳痛ってこんな痛がるんだ!ほんとにつらそう!」
「LevineⅣってマジで手に伝わってくる!」
 
 
など、感動や感情を伴った体験に勝る勉強はないと思います。
本書を読んで、診察に対する苦手意識が少し薄れた後に是非たくさん身体所見を取りまくってみるのがおすすめです。

内科全般

書籍名

内科レジデントの鉄則

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基本情報

著者:聖路加国際病院内科チーフレジデント (編集)
出版社:医学書院
発行年月日:2018/4/16

ターゲット層

「入院中の患者さんが発熱した!どうしよう…」


「わ!採血したら高K血症だ!何をどうしたらいいんだっけ…」

研修医として勤務を始めたばかりのころは、毎日悩むことばかりです。

自分も例外なくそんな研修医の一人でした…

すぐに先輩や上級医に相談したくなるところをぐっと我慢して、

一旦まずは自分で考えることが肝要です。悩んだ時こそ成長のチャンス!

そんな時に役立つのがこちらの一冊。

ターゲット層:国家試験終了後の医学生~初期研修医1年目(特に前半)

読了時間:10-12時間

本書の特徴

本書はかの有名な聖路加国際病院の内科チーフレジデントの先生方が、

●蓄えた知識を最大限生かし、緊急性・重要性を判断したうえでいかに行動するかに重点を置いて
 
良く遭遇する症例をベースに、必須の知識の整理、適切なワークアップ、具体的な初療の学習を目指して制作した

珠玉の一冊なのです。

 
この本を読み終えた時には、

●現場でよく遭遇する症候の鑑別
例)入院中の患者の発熱で見逃しやすい、想起すべき原因は?(7つ)

●内科救急の具体的初期対応
例)高Kの重症度判定と具体的な治療薬は?(投与量も含め)
 
●悩ましい入院患者の管理
例)refeedingで想定すべき電解質異常は?
 

など、今後何科に進んでも大事な基礎となる内科で学ぶべき重要事項を学習している事でしょう。

個人的総評

必要性:★★★★★
本の薄さ:★★★☆☆
わかりやすさ:★★★★+0.5
面白さ:★★★★☆
継続使用度:★★★+0.5
おすすめ度:★★★★★
(評価の概要)

わかりやすさについては難解な病態をできるだけシンプルに説明してくださるので申し分ありません!
 
また、各章の文量も程よくテンポよく読み進められるので、読んでいて飽きが来ることはありません。
 
10人2年目研修医がいたら、10人がおすすめする名著なのでまだ購入していない方は是非手に取って読んでみてください。

おすすめの使い方

●各章の末にある参考文献の論文を読む

●ローテ中に学んだことをこの本に書き込んで集約化する

まずこの本で紹介されている論文は総じて読みやすいものが多いです。

これまで英語論文を定期的に読んでこなかった研修医(もれなく自分もです笑)にとっても挑戦しやすい!
 
周囲の同期を見てもあまりここまで読み込んでいる人はいなかったので興味がある方、

より深く学びたい研修医2年目の先生は是非取り組んでみてください。

また、ローテ中に学んだことをノートのように本書に書き込んでいくのもおすすめです。

覚えるべき大切な知識を一つに集約することで何度も復習するきっかけになりますし、
 
何より上級医から見て手軽に頑張って勉強してる感が得られます。笑

消化器

書籍名

Dr.竜馬のやさしくわかる集中治療 内分泌・消化器編

基本情報

著者:田中 竜馬
出版社:羊土社
発行年月日:2017/6/3

ターゲット層

ターゲット層:初期研修医1年目(中盤ー後半)

読了時間:7-8時間

タイミングとしては、ある程度一般的な内科や麻酔科・救急科いづれかをローテした後の初期研修医1年目が最適かなと思います。

本書の特徴

本書は、米国の集中治療医である田中竜馬先生が

●消化管出血、DKA、急性膵炎など病棟や外来でよくみる内科疾患が重症化したときの基本的なアプローチ方法を病態生理の視点から氷解していく。
 
●甲状腺ホルモンの測定意義、消化管出血の輸血の適応など、研修医が悩みやすいポイントを体系的に学ぶ

ことを目指して制作した一冊です。

この本を読み終えた時には、
 
●DKA、HHSの初期対応と、その後の全身管理
例)DKAで介入すべき電解質異常は何でしょう?
 
●甲状腺機能を図る意義は?
例)背景に甲状腺疾患がなければ、測定する意義に乏しい
 
●消化管出血のHb正常なら、輸血は必要なし?
例)DO2との兼ね合いを慎重に話すように
 

など、今後何科に進んでも大事な基礎となる集中治療をする上での学ぶべき重要事項を学習している事でしょう。

個人的総評

必要性:★★★★☆
本の薄さ:★★★+0.5
わかりやすさ:★★★★★
面白さ:★★★★+0.5
継続使用度:★★★+0.5
おすすめ度:★★★★+0.5
(評価の概要)

本書の特徴は、研修医と上級医(コテコテの関西弁…笑)の二人が、

重症な病態の患者さんの初療から全身管理までの流れを、

面白おかしく質疑応答しながら進んでいくストーリーにあると思います。

研修医が抱きがちな集中治療領域の素朴な質問に、上級医が病態生理から論文のエビデンスベースに丁寧に解答していきます。

患者さんに何が起きているか、病態生理を学ぶ上では最高の一冊であると思います。

特に、集中治療によくある文言である、どちらがいいとも言い切れないというガイドラインによくある文言を含んでいるほどの名書です。

個人的な評価をさせていただいていますが、集中治療の生理学を学ぶ上では本書よりもわかりやすい本は他にないと思います!

おすすめの使い方

●時間に余裕がある方は、研修医と上級医の会話を含めゆっくり通読

●まとめページのサマリは本当に重要なエッセンスが含まれているので自分のノートに書き写してまとめる(Evernote)

初学者で時間に余裕があれば通読をお勧めします。本当に面白いので!

ある程度理解している内容も多ければまとめのページを読み込んで、

実際に引用されている論文を読むと、どのような竜馬先生がどのような解釈をしているのか知ることが出来て面白いです。

循環器

書籍名

Dr.竜馬のやさしくわかる集中治療 循環・呼吸編

基本情報

著者:田中 竜馬
出版社:羊土社
発行年月日:2016/2/7

ターゲット層

ターゲット層:初期研修医1年目(中盤ー後半)

読了時間:7-8時間

タイミングとしては、ある程度一般的な内科や麻酔科・救急科いづれかをローテした後の初期研修医1年目が最適かなと思います。

本書の特徴

本書は、米国の集中治療医である田中竜馬先生が

●敗血症や肺炎、COPDなど病棟や外来でよくみる内科疾患が重症化したときの基本的なアプローチ方法を病態生理の視点から氷解していく。
 
●ショックや低酸素に伴う嫌気性代謝など、全身管理で必要な基本的知識をわかりやすく解説
 
することを目指して制作した一冊です。

 
この本を読み終えた時には、
 
●重症敗血症の初期対応と、その後の全身管理
例)カテコラミンや抗菌薬、適切なタイミングで適切に変更できますか?
 
●DO2を意識した全身管理をするための周辺知識の学習
例)全身の酸素化にどれだけHbが重要か、意識できていますか?
 
●輸液反応性を意識した循環動態への介入
例)輸液するのは血圧を上げるため??⇒COを増やすためです!

など、今後何科に進んでも大事な基礎となる集中治療をする上での学ぶべき重要事項を学習している事でしょう。

個人的総評

必要性:★★★+0.5
本の薄さ:★★★+0.5
わかりやすさ:★★★★★
面白さ:★★★★+0.5
継続使用度:★★+0.5
おすすめ度:★★★★☆
(評価の概要)

本書の特徴は、研修医と上級医(コテコテの関西弁…笑)の二人が、

重症な病態の患者さんの初療から全身管理までの流れを、

面白おかしく質疑応答しながら進んでいくストーリーにあると思います。

研修医が抱きがちな集中治療領域の素朴な質問に、上級医が病態生理から論文のエビデンスベースに丁寧に解答していきます。

患者さんに何が起きているか、病態生理を学ぶ上では最高の一冊であると思います。

一方で、この本が出版されたときはq-SOFA導入前?であったので敗血症の概念が今と若干異なることや、気管挿管などの気道確保の部分など一部わかりにくい部分もありました…

それらを総合して個人的な評価をさせていただいていますが、集中治療の生理学を学ぶ上では本書よりもわかりやすい本は他にないと思います!

おすすめの使い方

●時間に余裕がある方は、研修医と上級医の会話を含めゆっくり通読

●忙しい人はまとめページだけ読み込んでいく

●まとめページのサマリは本当に重要なエッセンスが含まれているので、自分のノートに書き写してまとめる

初学者で時間に余裕があれば通読をお勧めします。本当に面白いので!

ある程度理解している内容も多ければまとめのページを読み込んで、

実際に引用されている論文を読むと、どのような竜馬先生がどのような解釈をしているのか知ることが出来て面白いです。

代謝・内分泌

書籍名

Dr.竜馬のやさしくわかる集中治療 内分泌・消化器編

基本情報

著者:田中 竜馬
出版社:羊土社
発行年月日:2017/6/3

ターゲット層

ターゲット層:初期研修医1年目(中盤ー後半)

読了時間:7-8時間

タイミングとしては、ある程度一般的な内科や麻酔科・救急科いづれかをローテした後の初期研修医1年目が最適かなと思います。

本書の特徴

本書は、米国の集中治療医である田中竜馬先生が

●消化管出血、DKA、急性膵炎など病棟や外来でよくみる内科疾患が重症化したときの基本的なアプローチ方法を病態生理の視点から氷解していく。
 
●甲状腺ホルモンの測定意義、消化管出血の輸血の適応など、研修医が悩みやすいポイントを体系的に学ぶ
 
ことを目指して制作した一冊です。

 
この本を読み終えた時には、
 
●DKA、HHSの初期対応と、その後の全身管理
例)DKAで介入すべき電解質異常は何でしょう?
 
●甲状腺機能を図る意義は?
例)背景に甲状腺疾患がなければ、測定する意義に乏しい
 
●消化管出血のHb正常なら、輸血は必要なし?
例)DO2との兼ね合いを慎重に話すように
 

など、今後何科に進んでも大事な基礎となる集中治療をする上での学ぶべき重要事項を学習している事でしょう。

個人的総評

必要性:★★★★☆
本の薄さ:★★★+0.5
わかりやすさ:★★★★★
面白さ:★★★★+0.5
継続使用度:★★★+0.5
おすすめ度:★★★★+0.5
(評価の概要)

本書の特徴は、研修医と上級医(コテコテの関西弁…笑)の二人が、

重症な病態の患者さんの初療から全身管理までの流れを、

面白おかしく質疑応答しながら進んでいくストーリーにあると思います。

研修医が抱きがちな集中治療領域の素朴な質問に、上級医が病態生理から論文のエビデンスベースに丁寧に解答していきます。

患者さんに何が起きているか、病態生理を学ぶ上では最高の一冊であると思います。

特に、集中治療によくある文言である、どちらがいいとも言い切れないというガイドラインによくある文言を含んでいるほどの名書です。

個人的な評価をさせていただいていますが、集中治療の生理学を学ぶ上では本書よりもわかりやすい本は他にないと思います!

おすすめの使い方

●時間に余裕がある方は、研修医と上級医の会話を含めゆっくり通読

●まとめページのサマリは本当に重要なエッセンスが含まれているので自分のノートに書き写してまとめる(Evernote)

初学者で時間に余裕があれば通読をお勧めします。本当に面白いので!

ある程度理解している内容も多ければまとめのページを読み込んで、

実際に引用されている論文を読むと、どのような竜馬先生がどのような解釈をしているのか知ることが出来て面白いです。

感染症

書籍名

絶対わかる抗菌薬はじめの一歩

ターゲット層

ターゲット層:初期研修医1年目(特に前半)・STEP1勉強中の医学生

読了時間:4-5時間

本書の特徴

本書は、自治医科大学感染症科の矢野先生が、

●「抗菌薬は覚えることが多すぎて何位から手を付けたらいいのかわからない…」と
悩む研修医・医学生の方
 
●「抗菌薬についてどう教えたらいいのかわからない…」と悩む指導医の方

に向けて制作した一冊です。

 
 
 
本書の特徴としては
 
●臨床現場で知っておくべき必須知識を超厳選!
例)バンコマイシンを使用するとき、他の一般的な抗菌薬を使うときと決定的に違う事とは?
 
●各抗菌薬の種類ごとに学習した内容を、臨床に即した演習問題で学び応用力を身に着けることが出来る!
例)尿路感染の起因菌がESBL産生の大腸菌であった場合、抗菌薬はどうする?
 
●CaseStudyでは、実臨床で抗菌薬治療の方針決定に大きくかかわる次の一手、行動を想起するトレーニングに挑戦!
例)MSSAの菌血症が培養結果より判明した際、まず次に行う検査は?そしてその結果は抗菌薬治療に具体的にどうかかわってくる?

など、今後何科に進んでも大事な基礎となる抗菌薬の適正使用で学ぶべき重要事項を学習している事でしょう。

個人的総評

必要性:★★★★★☆
本の薄さ:★★★★+0.5
わかりやすさ:★★★★☆
面白さ:★★★+0.5
継続使用度:★★★★☆
おすすめ度:★★★★+0.5
(評価の概要)

本書の特徴としては、何より抗菌薬の種類ごとに体系的かつ網羅的に初期研修医が知るべき知識が掲載されているので、これをもとに勉強したらまず間違いがないし漏れがないという事です。

裏を返すと、はじめの一歩とはタイトルにありますが一読するだけでは吸収不良になる難しい内容も多く、研修医終了後も継続して利用することも大切かなと思います。

個人的にはこれだけの充実した内容なのにこれだけページ数が少なくまとめられているのは本当にすごいと思います。時間対効果のコスパは半端なくいいです。

おすすめの使い方

●まずは軽く通読し、抗菌薬の作用機序ごとの分類

●カンファや臨床で出会う抗菌薬をその都度調べる

上記がおすすめの本書の使い方です!
 
まずは通読して抗菌薬の分類をざっくりと学習します。この時細かいことはきっと覚えられないからまずは本当にさっと目を通すくらいでもいいです。
 
その後、臨床やカンファで出会う抗菌薬をその都度この本で学習します。
 
こうすることで自然と復習できますし、実際の治療と教科書での勉強がつながるのを実感できると思います。
 
なにより、抗菌薬の作用機序は普段から意識して復習していないと、臨床の勉強だけではどんどん抜け落ちていってしまいます。
 
定期的に本書に目を通す習慣を身につけましょう◎
 
また、USMLEのSTEP1の細菌学の分野を勉強している方にも本当に役立つ一冊です。
 
抗菌薬の作用機序はただでさえ分かりにくいのに、それを英語でやるとなると本当に大変です。
 
先に日本語で理解してからSTEP1の勉強に取り掛かるとかなりスムーズだと思います。

呼吸器

書籍名

Dr.竜馬のやさしくわかる集中治療 循環・呼吸編

基本情報

著者:田中 竜馬
出版社:羊土社
発行年月日:2016/2/7

ターゲット層

ターゲット層:初期研修医1年目(中盤ー後半)

読了時間:7-8時間

タイミングとしては、ある程度一般的な内科や麻酔科・救急科いづれかをローテした後の初期研修医1年目が最適かなと思います。

本書の特徴

本書は、米国の集中治療医である田中竜馬先生が

●敗血症や肺炎、COPDなど病棟や外来でよくみる内科疾患が重症化したときの基本的なアプローチ方法を病態生理の視点から氷解していく。
 
●ショックや低酸素に伴う嫌気性代謝など、全身管理で必要な基本的知識をわかりやすく解説

することを目指して制作した一冊です。

この本を読み終えた時には、

 
●重症敗血症の初期対応と、その後の全身管理
例)カテコラミンや抗菌薬、適切なタイミングで適切に変更できますか?
 
●DO2を意識した全身管理をするための周辺知識の学習
例)全身の酸素化にどれだけHbが重要か、意識できていますか?
 
●輸液反応性を意識した循環動態への介入
例)輸液するのは血圧を上げるため??⇒COを増やすためです!

など、今後何科に進んでも大事な基礎となる集中治療をする上での学ぶべき重要事項を学習している事でしょう。

個人的総評

必要性:★★★+0.5
本の薄さ:★★★+0.5
わかりやすさ:★★★★★
面白さ:★★★★+0.5
継続使用度:★★+0.5
おすすめ度:★★★★☆
(評価の概要)

本書の特徴は、研修医と上級医(コテコテの関西弁…笑)の二人が、

重症な病態の患者さんの初療から全身管理までの流れを、

面白おかしく質疑応答しながら進んでいくストーリーにあると思います。

研修医が抱きがちな集中治療領域の素朴な質問に、上級医が病態生理から論文のエビデンスベースに丁寧に解答していきます。

患者さんに何が起きているか、病態生理を学ぶ上では最高の一冊であると思います。

一方で、この本が出版されたときはq-SOFA導入前?であったので敗血症の概念が今と若干異なることや、気管挿管などの気道確保の部分など一部わかりにくい部分もありました…

それらを総合して個人的な評価をさせていただいていますが、集中治療の生理学を学ぶ上では本書よりもわかりやすい本は他にないと思います!

おすすめの使い方

●時間に余裕がある方は、研修医と上級医の会話を含めゆっくり通読

●忙しい人はまとめページだけ読み込んでいく

●まとめページのサマリは本当に重要なエッセンスが含まれているので、自分のノートに書き写してまとめる

初学者で時間に余裕があれば通読をお勧めします。本当に面白いので!

ある程度理解している内容も多ければまとめのページを読み込んで、

実際に引用されている論文を読むと、どのような竜馬先生がどのような解釈をしているのか知ることが出来て面白いです。

書籍名

Dr.竜馬の病態で考える人工呼吸管理

基本情報

著者:田中 竜馬
出版社:中外医学者
発行年月日:2014/9/25

ターゲット層

「わけのわからないアルファベットが羅列してある…。なんじゃこりゃ。」

「触って患者さんの呼吸が止まったらどうしよう…何も触れないな…」

これらは実際に研修医1年目時代に著者が人工呼吸器について思っていたことです。

人工呼吸器は大変有用な患者管理であるため臨床でもよく施行されますが、研修医にとっては慣れないもので調整する敷居は高いかもしれません。

その際に最も怖いのは、

呼吸器のグラフィックや値から判断すれば緊急の医学的介入が必要なのに

その必要性に気づかず介入が遅れてしまうことです。

意外と落とし穴が多く解釈の難しい人工呼吸器は、慣れていない方はもちろん、慣れてきたと思ってもより深く研修医が学ぶべき重要項目の一つです。

人工呼吸器・人工呼吸中の患者に関わるすべての医療従事者にも是非読んでほしい一冊です。

ターゲット層:人工呼吸器・人工呼吸中の患者に関わるすべての医療従事者

読了時間:10-12時間

本書の特徴

本書は、米国呼吸器内科専門医資格を所持し、日本やアメリカを含む世界各国でご活躍されている田中竜馬先生が、

●患者さんにやさしい人工呼吸の方法をすべての医療従事者にマスターしてほしい
●慣れてきたからこそ迷う解釈、現場の判断をより詳しく学びたい
●病態に応じた人工呼吸器の設定や調節、トラブルの対処を根拠から身に着けてほしい

との思いを込めて制作した一冊です。
 
 

●人工呼吸管理中の酸素化不良で考える原因を4つ想起
●AC、SIMV、SPONTの違いを理解する
●pCO2とpO2の調整方法は?(どこをいじったら調整できるのか?)
●permissive hypercapniaって何?

これらは今後何科に進んでも大事な基礎となる人工呼吸について学ぶべき重要事項です。

普段から人工呼吸に慣れているつもりだけど、もしこれらを読んであまりピンとこない方は本書を読むことをお勧めします。

個人的総評

必要性:★★★★★
本の薄さ:★★★+0.5
わかりやすさ:★★★★+0.5
面白さ:★★★★+0.5
継続使用度:★★★★★
おすすめ度:★★★★★
(評価の概要)

かなりの高評価となってしましました…笑

人工呼吸を深く丁寧に学ぶという観点においては間違いなく完璧な一冊であるという結論に至りますので今回のオススメ度は満点とさせていただきました。

おすすめの使い方

●時間を数時間確保して、一気に通読する

●臨床で悩んだ人工呼吸について辞書的に使う

●血液ガス分析に慣れてきたころにもう一度通読する

本書のおすすめの使い方はかなりセオリー通りですが上記の通り。
 
 
本書のいいところは、通読にも適している一方で、辞書的な使い方をしてどこから読み始めてもわかりやすいという点。
 
何度も読み込んで呼吸器に対する苦手意識を払拭していきましょう。
 
人工呼吸中に同時に評価することが必須の、血液ガス分析についてまとめたこちら↓も併せて読むとより理解が深まります

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集中治療

書籍名

Dr.竜馬のやさしくわかる集中治療 循環・呼吸編

基本情報

著者:田中 竜馬
出版社:羊土社
発行年月日:2016/2/7

ターゲット層

ターゲット層:初期研修医1年目(中盤ー後半)

読了時間:7-8時間

タイミングとしては、ある程度一般的な内科や麻酔科・救急科いづれかをローテした後の初期研修医1年目が最適かなと思います。

本書の特徴

本書は、米国の集中治療医である田中竜馬先生が

●敗血症や肺炎、COPDなど病棟や外来でよくみる内科疾患が重症化したときの基本的なアプローチ方法を病態生理の視点から氷解していく。
 
●ショックや低酸素に伴う嫌気性代謝など、全身管理で必要な基本的知識をわかりやすく解説
 
することを目指して制作した一冊です。

 
この本を読み終えた時には、
 
●重症敗血症の初期対応と、その後の全身管理
例)カテコラミンや抗菌薬、適切なタイミングで適切に変更できますか?
 
●DO2を意識した全身管理をするための周辺知識の学習
例)全身の酸素化にどれだけHbが重要か、意識できていますか?
 
●輸液反応性を意識した循環動態への介入
例)輸液するのは血圧を上げるため??⇒COを増やすためです!

など、今後何科に進んでも大事な基礎となる集中治療をする上での学ぶべき重要事項を学習している事でしょう。

個人的総評

必要性:★★★+0.5
本の薄さ:★★★+0.5
わかりやすさ:★★★★★
面白さ:★★★★+0.5
継続使用度:★★+0.5
おすすめ度:★★★★☆
(評価の概要)

本書の特徴は、研修医と上級医(コテコテの関西弁…笑)の二人が、

重症な病態の患者さんの初療から全身管理までの流れを、

面白おかしく質疑応答しながら進んでいくストーリーにあると思います。

研修医が抱きがちな集中治療領域の素朴な質問に、上級医が病態生理から論文のエビデンスベースに丁寧に解答していきます。

患者さんに何が起きているか、病態生理を学ぶ上では最高の一冊であると思います。

一方で、この本が出版されたときはq-SOFA導入前?であったので敗血症の概念が今と若干異なることや、気管挿管などの気道確保の部分など一部わかりにくい部分もありました…

それらを総合して個人的な評価をさせていただいていますが、集中治療の生理学を学ぶ上では本書よりもわかりやすい本は他にないと思います!

おすすめの使い方

●時間に余裕がある方は、研修医と上級医の会話を含めゆっくり通読

●忙しい人はまとめページだけ読み込んでいく

●まとめページのサマリは本当に重要なエッセンスが含まれているので、自分のノートに書き写してまとめる

初学者で時間に余裕があれば通読をお勧めします。本当に面白いので!

ある程度理解している内容も多ければまとめのページを読み込んで、

実際に引用されている論文を読むと、どのような竜馬先生がどのような解釈をしているのか知ることが出来て面白いです。

書籍名

Dr.竜馬のやさしくわかる集中治療 内分泌・消化器編

基本情報

著者:田中 竜馬
出版社:羊土社
発行年月日:2017/6/3

ターゲット層

ターゲット層:初期研修医1年目(中盤ー後半)

読了時間:7-8時間

タイミングとしては、ある程度一般的な内科や麻酔科・救急科いづれかをローテした後の初期研修医1年目が最適かなと思います。

本書の特徴

本書は、米国の集中治療医である田中竜馬先生が

●消化管出血、DKA、急性膵炎など病棟や外来でよくみる内科疾患が重症化したときの基本的なアプローチ方法を病態生理の視点から氷解していく。
 
●甲状腺ホルモンの測定意義、消化管出血の輸血の適応など、研修医が悩みやすいポイントを体系的に学ぶ
 
ことを目指して制作した一冊です。

 
この本を読み終えた時には、
 
●DKA、HHSの初期対応と、その後の全身管理
例)DKAで介入すべき電解質異常は何でしょう?
 
●甲状腺機能を図る意義は?
例)背景に甲状腺疾患がなければ、測定する意義に乏しい
 
●消化管出血のHb正常なら、輸血は必要なし?
例)DO2との兼ね合いを慎重に話すように
 

など、今後何科に進んでも大事な基礎となる集中治療をする上での学ぶべき重要事項を学習している事でしょう。

個人的総評

必要性:★★★★☆
本の薄さ:★★★+0.5
わかりやすさ:★★★★★
面白さ:★★★★+0.5
継続使用度:★★★+0.5
おすすめ度:★★★★+0.5
(評価の概要)

本書の特徴は、研修医と上級医(コテコテの関西弁…笑)の二人が、

重症な病態の患者さんの初療から全身管理までの流れを、

面白おかしく質疑応答しながら進んでいくストーリーにあると思います。

研修医が抱きがちな集中治療領域の素朴な質問に、上級医が病態生理から論文のエビデンスベースに丁寧に解答していきます。

患者さんに何が起きているか、病態生理を学ぶ上では最高の一冊であると思います。

特に、集中治療によくある文言である、どちらがいいとも言い切れないというガイドラインによくある文言を含んでいるほどの名書です。

個人的な評価をさせていただいていますが、集中治療の生理学を学ぶ上では本書よりもわかりやすい本は他にないと思います!

おすすめの使い方

●時間に余裕がある方は、研修医と上級医の会話を含めゆっくり通読

●まとめページのサマリは本当に重要なエッセンスが含まれているので自分のノートに書き写してまとめる(Evernote)

初学者で時間に余裕があれば通読をお勧めします。本当に面白いので!

ある程度理解している内容も多ければまとめのページを読み込んで、

実際に引用されている論文を読むと、どのような竜馬先生がどのような解釈をしているのか知ることが出来て面白いです。

書籍名

ER・ICU 100のdon’ts

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¥4,180 (2020/07/12 00:26:42時点 Amazon調べ-詳細)
4498066863

基本情報

【出版年月日】
2016/12/20

【著者】
志馬 伸朗 (編集), 小尾口 邦彦 (編集), 江木 盛時 (編集), 石丸 裕康 (編集), 大下 慎一郎 (編集)

ターゲット層

ターゲット層:ER・ICUローテ中の初期研修医・あるいはER・ICUえ勤務する医療従事者

読了時間:6-7時間

本書の特徴

本書は、広島大学救急集中治療科教授の志馬伸朗先生を中心とした救急・集中治療のスペシャリストが、

●現場でのルーチンや言い伝えは果たして臨床的エビデンスがあるのか?
●いつもこうしているという事項を見直すきっかけを作れないか?
 
といった、ER・ICUで勤務するスタッフなら誰しも持つ悩みや想いに応えるべく制作した一冊です。

 
この本を読み終えた時には、
 
●挿管時に肩枕を入れる
●尿が出ないからといって漫然とフロセミドを投与する
●X-pのみで気胸を除外診断する

といった、意識しなければついついルーチンで行ってしまう注意事項について学習している事でしょう。

個人的総評

必要性:★★★+0.5
本の薄さ:★★★★★☆
わかりやすさ:★★★★+0.5
面白さ:★★★★★
継続使用度:★★★★★☆☆
おすすめ度:★★★★+0.5
(評価の概要)

本書の特徴は、日々の診療でよく出会う事項を中心にまとめられているので、それぞれの事項の医学的エビデンスを興味を持って読み進めることが出来ます。

学んでいく中で、明日からの診療や処置で気を付けるべき課題がたくさん見つかるので、

僕自身の考える良い医学書の特徴である、

読むことで明日からの行動が変わる

という点においては本当におすすめできる内容です。

また、個人的にはこういった100の項目をまとめたシリーズ系は、

流し読み、飛ばし読みしやすい

のでその点においてもおすすめです。

おすすめの使い方

●まずはさらっと目を通して、興味のある項目について読み込む

●自施設のルーチンと照らし合わせて、明日からの行動を改善する

まずはさらっと全項目に目を通して、興味をそそられるタイトルを中心に読み進めていきます。
 
その際に大切なのは
 
自施設のルーチンと照らし合わせること
 
であり、明日からの行動を改善する手がかりを得るスタンスで学んでいくと良いと思います。

 
また、これら100個の項目を覚えておくと、後輩が、
 
「○○の時ウチではこうしてますけど、それってエビデンス的にどうなんですか?」

と質問してくれた時に、

 
「お、いい質問だね。それはね…」
 
といった具合に少しドヤりながら説明することもできます。笑

書籍名

Dr.竜馬の病態で考える人工呼吸管理

基本情報

著者:田中 竜馬
出版社:中外医学者
発行年月日:2014/9/25

ターゲット層

「わけのわからないアルファベットが羅列してある…。なんじゃこりゃ。」

「触って患者さんの呼吸が止まったらどうしよう…何も触れないな…」

これらは実際に研修医1年目時代に著者が人工呼吸器について思っていたことです。

人工呼吸器は大変有用な患者管理であるため臨床でもよく施行されますが、研修医にとっては慣れないもので調整する敷居は高いかもしれません。

その際に最も怖いのは、

呼吸器のグラフィックや値から判断すれば緊急の医学的介入が必要なのに

その必要性に気づかず介入が遅れてしまうことです。

意外と落とし穴が多く解釈の難しい人工呼吸器は、慣れていない方はもちろん、慣れてきたと思ってもより深く研修医が学ぶべき重要項目の一つです。

人工呼吸器・人工呼吸中の患者に関わるすべての医療従事者にも是非読んでほしい一冊です。

ターゲット層:人工呼吸器・人工呼吸中の患者に関わるすべての医療従事者

読了時間:10-12時間

本書の特徴

本書は、米国呼吸器内科専門医資格を所持し、日本やアメリカを含む世界各国でご活躍されている田中竜馬先生が、

●患者さんにやさしい人工呼吸の方法をすべての医療従事者にマスターしてほしい
●慣れてきたからこそ迷う解釈、現場の判断をより詳しく学びたい
●病態に応じた人工呼吸器の設定や調節、トラブルの対処を根拠から身に着けてほしい
との思いを込めて制作した一冊です。
 
 

●人工呼吸管理中の酸素化不良で考える原因を4つ想起
●AC、SIMV、SPONTの違いを理解する
●pCO2とpO2の調整方法は?(どこをいじったら調整できるのか?)
●permissive hypercapniaって何?

これらは今後何科に進んでも大事な基礎となる人工呼吸について学ぶべき重要事項です。

普段から人工呼吸に慣れているつもりだけど、もしこれらを読んであまりピンとこない方は本書を読むことをお勧めします。

個人的総評

必要性:★★★★★
本の薄さ:★★★+0.5
わかりやすさ:★★★★+0.5
面白さ:★★★★+0.5
継続使用度:★★★★★
おすすめ度:★★★★★
(評価の概要)

かなりの高評価となってしましました…笑

人工呼吸を深く丁寧に学ぶという観点においては間違いなく完璧な一冊であるという結論に至りますので今回のオススメ度は満点とさせていただきました。

おすすめの使い方

●時間を数時間確保して、一気に通読する

●臨床で悩んだ人工呼吸について辞書的に使う

●血液ガス分析に慣れてきたころにもう一度通読する

本書のおすすめの使い方はかなりセオリー通りですが上記の通り。
 
 
本書のいいところは、通読にも適している一方で、辞書的な使い方をしてどこから読み始めてもわかりやすいという点。
 
何度も読み込んで呼吸器に対する苦手意識を払拭していきましょう。
 
人工呼吸中に同時に評価することが必須の、血液ガス分析についてまとめたこちら↓も併せて読むとより理解が深まります

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産科・婦人科・乳腺外科

書籍名

女性の救急外来 ただいま診断中!

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4498066960

ターゲット層

「NSTってなんだっけ…栄養管理の人たちじゃなくて?」

「若年女性の下腹部痛…怖すぎますもう見れません…」

こんな風に産婦人科領域の知識がなく不安に思う研修医も多いのではないでしょうか?

これは自分自身が研修医時代に思っていたことです。

ターゲット層:初期研修医産婦人科ローテ中の研修医

読了時間:7-8時間

本書の特徴

本書は、女性診療のプロとして注目される新進気鋭の産婦人科医の柴田先生・水谷先生が、

●救急外来での産婦人科領域疾患の初療に自信が持てるように
●産婦人科へのコンサルト、妊婦へのヘルスケア、プライマリーケアから見た産婦人科領域をそれぞれ学べるように
産婦人科をローテする研修医が学ぶべき項目を網羅できるように
 
との思いを込めて制作した一冊です。

 
本書の目次はこちらの通り
 
【目次】
1 救急コンサルテーション術
2 月経歴と性交歴の聞き方とコツ
3 救急室から始める女性のヘルスメンテナンス
4 女性の腹痛へのアプローチ
5 外陰部と帯下の異常
6 緊急避妊
7 月経困難とLEP
8 妊娠中のコモンプロブレム
9 産科エマージェンシー
10 授乳中だったら
11 産後のエマージェンシー
12 更年期?高齢者のコモンディジーズとその対応
13 DVの疑い方・対応の仕方
14 災害時の妊産婦と女性ケア
15 産婦人科は,こう研修する

いかがでしょう、聞きなじみのない項目や、よく理解できていないと思う項目もあるのではないでしょうか。
 
この本を読むことで、上記のような今後何科に進んでも大事な基礎となる産婦人科で学ぶべき重要事項を学習することが出来ます。

個人的総評

必要性:★★★★★
本の薄さ:★★★☆☆
わかりやすさ:★★★★+0.5
面白さ:★★★★+0.5
継続使用度:★★★★+0.5
おすすめ度:★★★★+0.5
(評価の概要)

個人的には、産婦人科領域の本の中で一番肌に合った一冊でした。

主に産婦人科に将来進まない研修医や、産婦人科ではないジェネラリストの先生方向けの内容となっております。

どのタイミングでコンサルトするべきか、どこまでなら他科で裁量できる内容なのかなど、今後の自分自身の産婦人科領域の患者さんとの接し方の土台となった一冊です。

個人的にはとてもオススメなのですが、Amazonのレビューとは少しオススメ度が乖離していました…

よくよくレビューを読んでみると、プライマリーケア医が下手の横好きで産婦人科へのコンサルトが遅くなってしまうからと理由での批評がちらほら…

もちろんこの意見も解らなくはないですが、そういった緊急度の判断もプライマリーケア医の大きな役割なのだから、そこについて批判されるともはやプライマリーケア医の意義を否定している感じがします。

なので著者自身はプライマリーケアを学ぶべき研修医にとっては間違いなくお勧めできる一冊であると自信をもって紹介させていただきます。

おすすめの使い方

●救急外来での産婦人科領域のページだけ通読

●それ以外の項目は産婦人科ローテ中に出会う度に読んでいく

まずは、産婦人科領域の疾患の救急外来での対応についての章を通読します。

その他の項目は、ローテ中に出会う疾患、問題点に応じて読んでいけばいいと思います。

例えば本書を読み進めて通読したとしても、妊婦に使ってはいけない薬剤など実際に同じような患者さんを診療していない立場で読んでも頭に残らない内容も多いと思います。

どうしても通読したいのであれば、細かいところに注目して暗記しようとするのではなく、

産婦人科領域の概要をさらっとおさらいする気持ちで読み進めることをお勧めします。

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