CBT対策

寄稿第1弾! 医学生“てった”さんの語るCBTの特徴5選

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はじめに自己紹介

CBTの特徴を説明する前に、簡単に自己紹介からさせて頂きます。

・男

・23歳

・117回

・国立大学

・医学部医学科

・2020年現在4年

今回は、医学書レビュー.comさんからのお誘いで「へびの杖」で記事を書かせていただいております。

普段はCBT関連の記事と自分自身の勉強日誌をブログで更新しています。

てったブログ

また、Twitterでも活動をしています。

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では自己紹介はこのへんにして、CBTの特徴を5つ、説明していきます!

CBTの特徴① コンピューターを用いた試験

CBTの特徴、1つ目は「筆記試験ではなくコンピューターを用いた試験である」ということです。

今まで皆さんはいろんな試験を受けてきたと思います。

でも、それらのほとんどは紙に書き込む筆記試験だったと思います。

CBTは「Computer Based Testing」の略でコンピューターを用いた試験の総称です。コンピューターによる試験ということで、紙の試験とは解く感覚にも大きな差があります!

例えば、解いた問題の見直しをする際、紙なら問題のあったページに印をつけておいてそのページを開けばすぐに見直しができましたが、コンピューター上ではそんなことはできません。

また、持ち物は受験票以外持ち込み禁止とのことで、筆記用具や計算用紙の持ち込みもできないようになっています。数こそ多くはないですが計算が必要な問題が出たときは暗算する必要がありますし、簡単なメモをしたいと思っても書くことができないのです。

これって結構大事なことだと思いませんか?前もって知っておいて損はありませんよ。

CBTの特徴② 採点対象外の問題がある

CBTの特徴、2つ目は「すべて問題が採点対象というわけではない」ということです。

CBTでは計320問の問題が出題されますが、そのうち240問はプール問題(すでにストックされている問題)、残り80問は新作問題から出題されます。そして、新作問題から出される80問については採点対象に含まれないという特徴があります。

プール問題からの240問の中でも、悪問だという判定が下された問題も採点対象から外されるので実際はもう少し少ないです。

例年の話を聞く限り、新作問題は難しい傾向があるそうです。難しい問題にあたってしまっても、採点対象外の可能性は十分あるので、切り替えて次の問題に集中することが肝心だということは知っておきましょう。

CBTの特徴③ 問題は人それぞれ

CBTの特徴、3つ目は「問題はランダムで出題される」ということです。

特徴二つ目で出てきたプール問題、実は3000問以上存在しています!プール問題から出題される問題というのは、この3000問以上ある中からランダムに240問選ばれるのです。しかも、その選ばれ方は人それぞれ違うので、受験者のほとんどが全く違う内容の試験を受けることになるのです。

内容が違うのに採点は平等にされるのか、という疑問が出てくると思いますが、そこは大丈夫です。問題の難易度まで考慮して採点される、「IRT」という基準が用いられているので、外れくじを引かされた・・・、ということはありません。安心して試験に臨みましょう。

CBTの特徴④ モデル・コア・カリキュラムから出題される

CBTの特徴、4つ目は「出題範囲はモデル・コア・カリキュラムに定められている」ということです。

医学の知識は現在も進歩を続けており、その範囲はとんでもなく広いものとなっています。医学の試験っていったいどこまでのことが問われるのか、不安に思ったことはありませんか?

実は医学部生の勉強内容は、文部科学省が定めている「モデル・コア・カリキュラム」というものに沿って進めるようになっています。

簡単に紹介すると、

A.医師として求められる基本的な資質・能力

B.社会と医学・医療

C.医学一般

D.人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療

E.全身に及ぶ生理的変化、病態、診断、治療

F.診療の基本

これらの大カテゴリーの中にいくつも細かいカテゴリーが存在していますが、医学の勉強並びにCBTの出題範囲はこれらの中に収まっている、ということを知っておいてください。

そして、CBTの問題は実にその半分以上がDとEから出題されます。

もし、これから勉強を始めようということなら、このDとEの範囲から始めることをオススメします!

CBTの特徴➄ 出題形式とブロック制

CBTの特徴、5つ目は「問題形式は3種類の6ブロック制」ということです。

CBTの問題形式は3種類あり、単純五肢択一問題、多選択肢問題、そしてCBTの難所ともなっている順次解答型四連問となっています。

そして、CBTは全部で6つのブロックに分けられており、第1~4ブロックは単純五肢択一問題が60問ずつ、第5ブロックは多選択肢問題が40問、第6ブロックは順次解答型四連問が10セット(40問)で、第1ブロックから第6ブロックまで計320問です。それぞれのブロックの制限時間は60分で、ブロック間は10分間の休憩のみ、途中退室は可能だがそのブロック中は戻って来られないなど、時間に厳しい設定になっています。

ここで、先ほどから出てきている順次解答型四連問について簡単に説明します。順次解答型四連問とは、一つの症例に関する4つの問題で完成する問題です。問題は一問ずつ出題され、一度確定させた解答に戻って答えを変更することはできなくなっています。テーマとなる疾患を診断していく思考過程を問われる問題となっています。

4問のうち2問目以降では前の問題の内容をふまえた問題が出題されるという特徴があり、2問目に進んだ時に1問目で自分が選んだ選択肢の正誤がわかってしまうことが多いです。そのため、「さっきの問題間違えちゃった!」と焦ってしまうことがあると思いますが、自分のミスは気にせず、切り替えて次の問題に臨むことが大切です。

最後に

CBTの特徴について、簡単にではありますが説明してきました。

いかがだったでしょうか。医学部の壁の一つ、CBTについて理解していただけましたでしょうか。

これからの勉強の参考にしてくださいね。

僕のブログでは、このようなCBTに関する記事を紹介していく予定なので、もし興味のある方は「てったブログ」にも来ていただけると嬉しいです。

それではこのあたりで失礼します。

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医学生の皆さんからの投稿をお待ちしてます

CBT、国試、USMLE対策やその他の事項について医学生の皆さんからの情報発信の場を作っていこうと思います。

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