CBT対策

CBTで9割取る安直な勉強法

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どうも、翁です。
CBTで高得点を狙う方は案外多いんじゃないかと思います。

実際、CBTの成績が良いと、
マッチングで有利になる
臨床実習の診療科選択で有利になる
などのメリットはあるようです。

この記事では、私自身の経験をもとにCBTで90%程度の得点を取るための安直な勉強法について私の失敗談も添えて書かせてもらいます。

目次

私のスコア

まず、私のCBTのスコアについて簡単に書いておきます。
偉そうに勉強法について云々書く以上、最低限の説得力は必要でしょう。

IRT標準スコア:749
正答率:94.75%
学年順位:4位

という感じでした。
まあ高得点と言っても許されそうですし、マッチング等で不利になるようなスコアではないでしょう。(私はマッチングでCBTのスコアを利用しませんが)

以上が私が運よく取れたスコアでして、これよりさらに高い得点を目指す人にとっては以下の記事は残念ながら役立ちませんのでご了承ください。

9割取るには?

結論から言えば
QBをマスターする
が最も安直に9割取る方法です。

「そんな馬鹿なやり方があるか!」
と怒られそうですが、私が実践した方法はこれだけです。

CBT対策の際、私は予備校の動画講座を取らず模試についてもQBの付録のCBT模試しか受験しませんでした。
今(国試対策中)もそうですが、試験対策のみを目的としてお金使いたくなくて…

ただ、QBだけはひたすらに周回していました。
そんな具合で効率性には疑問が残る安直なやり方で勉強してましたが、一応ある程度の結果にはなりましたので、よろしければ以下ご覧ください。

 

使った教材

  • QB CBT 2018 vol.1~3(私の受験年度より1年古いもの)
  • QB CBT 2019 vol.1~5(私の受験年度のもの)
  • 病気がみえる全巻
  • 人体の正常構造と機能

QBを何故2セット持っていたかについては後述します。
私の最大の失敗です…。
私の受験時には紙のQBがあり、onlineと紙の両方で勉強していました。
現在は紙のQBはないので、そこは参考にならないかもしれません。

教科書としては『病気がみえる』と『人体の正常構造と機能』を使っていました。

『病気がみえる』はご存じの方も多いでしょうから割愛しますが、ポイントがまとまっておりイラストが分かりやすくて便利でした。

『人体の正常構造と機能』は俗に黒本とも呼ばれる本で、私のイチオシの基礎医学の教科書です。
CBT対策でも基礎医学範囲の勉強に役立ちました。
この本のレビュー記事もありますのでご興味ある方はご覧ください。

私の場合、教科書はCBTよりもはるか前に購入していたので、CBT対策のために購入したものはQBだけになります。
また、QBをメインとし教科書はあくまでサブとして参照していただけでした。

 

勉強期間

別記事『CBT対策に必要な時間は? ~モチベ別ざっくり解説~』でも書いたのですが、私は約2年にわたってダラダラとQBを周回していました。
アホですね…。

理由については上の記事を読んでいただきたいのですが、そういう事情から私は前年度のQBまで一部購入していたわけです。
お金がもったいない…今でも少し悔やんでます。

これを読んで
2年かけて対策って参考にならん
とは思わないでください。

確かに約2年かけてましたが、前半の1年はQB vol.1~3を大学の講義のペースに合わせてのんびりと1周しただけなので、CBT対策のほとんどは後半の1年間でやってました。
悲しいですが前半の1年はお金と時間の無駄だったかもしれません…。
私の勉強期間は実質1年だと考えてください。

この1年間というのも振り返れば長すぎたかなと反省しています。
もっと効率を上げれば半年くらいで何とかなったかもと悔やんでいます。
「たられば」ですけども。

 

具体的なQB周回方法

苦手な分野などはそれこそ7周ほどは回したかもしれません。
最終的にはQB online上での正答率が97%程度になるまで演習していました。
回し方は2通りあって、

①速度重視でとにかく演習
②解説も読みながら精読


を半々くらいで使い分けてました。

①速度重視でとにかく演習では、通学中や寝る前などのスキマ時間や興味のない講義の際にQB onlineで演習を進めていました。
解説はさらっとしか読んでませんし、クイズに近い感覚で進めていました。

②解説も読みながら精読では、紙のQBを使っていました。
QBに赤線を引いたり、教科書で調べた事項を書き込んだり、教科書のコピーを貼付したりしていました。
CBT対策に必要な事項をQBの冊子に集約化していくイメージです。

①②をそれぞれ2,3周ずつ行うという脳筋な周回方法が私が実際にやった勉強法です。
上にも書いた前半の1年がほぼ無意味なのも周回数を考えれば分かっていただけるかと思います。

 

紙のQBなき今…

私が安直な方法で勉強していたことはお分かりいただけたかと思います。
真似したいかどうかはさておき、上に書いたような私の勉強法は、現在紙のQBがないので再現できません。
QB onlineで勉強する必要があります。

そこで私が提案したいのはノートアプリの活用です。
GoodNotesやNotion、EvernoteなどのノートアプリにQB onlineや電子教科書の事項を貼っていき、紙のQBの代わりにノートアプリに情報を集約していく方法です。

CBTでは紙派だった私も、国試対策では紙のQBを使わずQB onlineとEvernoteで勉強しています。
私の国試対策の方法については、
予備校動画なしで国試対策 part2「Evernoteを活用」をご覧ください。
これまた参考になるかは…微妙ですが。

 

ちょっとしたコツ

周回数を重ねるという安直な勉強法を書いておいて説得力も何もあったものじゃないですが、一応対策におけるコツを伝えたいと思います。

それはQB vol2,3の対策が一番コスパが良いということです。
以下、私の成績の一部を提示して説明します。

A領域の点数が悲惨なのに、全体のスコアはそちらに引っ張られてません。
これは各領域が均等な配点ではなく、特にD領域の配点が高いからです。

そして、このD領域に相当するのがQB vol2,3の臓器別の問題となっているため、この範囲の演習はコスパが良いのです。
またD領域の臓器別の理解が深まると、自然に多選択肢・順次解答四連問の正答率も上がるため、その意味でも効率がいいのです。

本当にちょっとした小手先の話で学習の本質に全く関わりませんが、試験の点数稼ぎという意味では、このコツは知っておいて損がないと思います。
勉強の優先順位を考える上で参考にしていただければ幸いです。

直前期の模試の目安

MECやTECOMの模試は受験せず、QBの付録のCBT模試だけ受験しました。
自宅のパソコンで受験可能で受験タイミングも自由なので、人によって受験したタイミングは違ったでしょうが、私はCBTの約2週間前に受けてみました。

受験1日後にすぐ結果を閲覧することができて便利でした。
模試結果は下画像のように集計されます。

ブロックごとの集計も掲載してくれますし、全国順位や分布も分かるので模試としては非常に有用だと思います。
無料なので受けて損はない模試と言えるでしょう。

画像にあるように模試での正答率は89.7%でしたが、私の本番のスコアは94.75%と上昇しています。
これは実力の向上ではなく、CBTには削除問題があるので実際の正答率よりも結果として高くなるからだと思います。

また私個人と友人何人かの印象では、模試の問題の方が難しく感じていました。
まあ本番より簡単な模試を受けても仕方ないですからね。
以上より個人の印象に過ぎませんが、CBT模試で85%以上の正答率になっているなら、本番で9割超えは狙えるんじゃないかと思っています。

効率的に勉強してください…

私の勉強法は決してベストではなかったと思いますが、それでも利点を挙げるなら、「教材を絞ってシンプルにした」ということでしょう。
アホみたいな周回数も、裏を返せばこのシンプルさ故に達成できたと言えます。

予備校を活用すれば、もっと少ない問題演習量で対策できるかもしれません。
有名講師の分かりやすい講座を見た上で演習した方が能率は良いでしょう。
ただ「教材が1つ増える=やるべきことが増える」というデメリットも抱えます。
周りの友人たちの中には「結局予備校の動画あんまり見れてなくて、焦ってQB始めたわ」みたいな人もいましたし、メリットばかりではないのでしょうね。

色々な勉強法があると思いますが、これから受験される方には効率性を追求した計画・指針をもって対策してほしいなと切に願っています。

点取りゲームに執着しない

高得点を取っても、言ってしまえばたかがCBTですから意味はあまりないです。
しっかり勉強して臨床の基礎の基礎を頭に叩き込む上で、CBTの点数を指標とするのはいいと思います。

「知るか!俺は学年1位を取るんだ」
と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、たとえ順位・成績にこだわるとしても点取りゲームに執着するのは多分悪手です。

それはCBTは運要素が強いからです。
問題は各々異なり、どれが採点対象問題かも分からない状況での試験において、ある一定以上の正答率を超えた後の点数の伸びは運の要素が強くなってくるのは自明でしょう。
個人的には9割程度の正答率まで来たら、あとは運任せかなと思っています。

運の世界に執着しても仕方ないですし、精神衛生上も良くないので結果的に点数を落とすことにつながる気もします。
それでも「運を実力でねじ伏せる!」という熱いマインドがある方は尊敬しますし、頑張ってほしいです。
実際、満点近い点数を安定的に出せる人の勉強法は、私も知りたいです。(真似はできないにせよ)

まとめ

CBTで9割取る安直な勉強法について色々書かせてもらいました。
少しでも参考になる点があったなら嬉しいです。

CBTは受かればどうでもいいという方もいますが、実際9割取れるくらいまで勉強を頑張ってみたら、実習や国試対策がスムーズになっている気がします。
「あ、これCBTで覚えたやつだ!」
という経験を何度もしました。

効率的に勉強する分には良い試験だと思いますので、これからCBTを控えた方々には是非とも頑張っていただきたいなと思います。
まあ、私は下級生のこと気にしてる場合じゃなくて、自分の国試を何とかしないといけないんですけど。

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CBT、国試、USMLE対策やその他の事項について医学生の皆さんからの情報発信の場を作っていこうと思います。

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