書籍名
竜馬先生の血液ガス白熱講義150分
レビューした人
初期研修医2年目産婦人科志望
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★☆
この参考書を読むタイミング
研修医働きたて, 研修医1年目, 研修医2年目
この参考書を一文で表すなら
血液ガス読み方の基盤
読者の感想
私見ですが、血液ガス分析は研修医のうちに勉強しておいた方がいい範囲だと思います
特に救命・麻酔科では頻繁に血ガス採血することが多いので、正しく読めて評価できるようになることはかなり大きいです。
血液ガス分析は、代謝性アシドーシスとかくらいしかわからないと思っていませんか?
実際僕はそう思っていたので、血液ガスだけで150分の講義って何!?という驚きと、同時に興味があって勉強を始めました。
血液ガス分析では、酸塩基平衡だけではなく、呼吸の評価についてや、酸塩基の代償範囲から詳しい/隠れた病態についても評価できます。
よって血ガスの結果一つから
「呼吸筋力低下→肺胞低換気による急性呼吸性アシドーシス」
「疼痛→過換気による呼吸性アルカローシス+乳酸貯留によるAG開大性代謝性アシドーシス+嘔吐による代謝性アルカローシス」
ここまでアセスメントできるようになります。
しかもこの本のいいところは、「血液ガスを4ステップで読む!」と題し血ガスの読み方を非常に体系的にまとめてあるので、読む順番と流れを覚えてくれば、すぐに臨床で使えるようになります。
あと、150分も要りません。僕は1時間と少しで読み終わりました。
この本を通して、いつもは酸塩基平衡を簡単に解釈するツールでしかなかった血液ガスが、2時間弱で見える幅が広がり読むことが楽しくなると思います。
今まで「代謝性アシドーシス」としか評価できなかったのが、もっといろんなものが見えてくると聞くとワクワクしませんか?
このシリーズは問題編もあり、そのままアウトプットするのにも最適です。
レビューした人
初期研修医1年目
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★☆☆
この参考書を読むタイミング
研修医働きたて
この参考書を一文で表すなら
血液ガスの見方の入門書
読者の感想
非常に平易な文で読みやすい。基礎の基礎から実践的なところまで教えてくれるといった感じの本です。
150分と言ってる通り数時間で読めます。
練習にたえうる症例問題も提示されていますのでこれ一本で血液ガスが読めるようになるような印象です。
もっと症例をみたいという方であれば帰ってきた竜馬先生の血液ガス白熱講義22問の購入もいいのではないでしょうか
ちなみに当然これ一本で血液ガスについて見ることができるようになりますが、読み方のステップや代償性の計算をするページなんかがバラバラだったりするので、
実践的に使うときの考え方についてはこれを読んだ後内科レジデントの鉄則の血液ガスの項を見れば完璧になるんじゃないかなと思っています