どうも、運営のおきなです。
COVID-19の影響で色々と例外的な年でしたが、マッチングに向けた準備が無事始まりました。
私も2病院ほど出願する予定でして、現在よく分からないながらも何とか準備を進めています。
この記事ではマッチングに向けて現在進行形で準備中の私の様子を記録し、まだマッチングについてよく知らない低学年の方に大雑把なマッチングの概要を伝えていこうと思います。
目次
- マッチングとは?
- マッチング登録
- 出願
マッチングとは?
「マッチング」と言うと男女の出会いのためのマッチングアプリの方が一般的ですが、もちろん違います。
この記事で扱うのは
医学生の就職のためのマッチング
です。
以下、非常にざっくりとマッチングについて説明していきます。
医学生は卒業試験・医師国家試験を合格することで医師免許を取得します。
ただ、これだけだとどこの病院で働くかは決まってないわけです。
医学生は基本的に自分の大学で実習等をしますが、初期研修医として働く病院は自分で決めて出願し、採用されなければいけません。
つまり医学生も就職活動が必要なわけです。
マッチングとは、医学生の就職活動のためのシステムであり、病院側からすれば初期研修医を採用するためのシステムと言えます。
要は「医学生側がなるべく働きたい病院で働けるように、病院側がなるべく採用したい研修医を採用できるように」作られたシステムです。
この記事ではマッチングの詳細なアルゴリズムについては触れませんが、医師臨床研修マッチング協議会(https://www.jrmp.jp/#)のホームページにて分かりやすく説明されていますので、詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。
特に「組み合わせ決定のアルゴリズム図解」が分かりやすいです。
さて、上に書いたような仕組みですので、医学生側としても病院側に採用してもらえるようにアピールする必要があります。
アピールの場としては病院見学やマッチング試験・面接などがあり、病院側もそれらを踏まえた上で学生を順位付けして希望を出すわけですね。
病院見学については、また別の記事で書こうと思います。
マッチング登録
マッチングに参加するためには、臨床研修マッチング協議会のサイトにて登録手続きをしなければいけません。
6年生の6月上旬に登録開始となり、登録のための冊子が各大学で配布されますので冊子に従ってIDを取得し、登録完了です。
この登録を怠ると大変なことになります。
研修病院のほとんどがマッチングに参加しており、裏を返せばそれ以外の方法で基本的には研修医を採用しないからです。
マッチングに参加するかどうかは任意とされていますが、現状では参加しないと研修医としての就職は難しいでしょうね。
僕自身、こういう手続き系が結構苦手でついつい先送りにしてしまいますが、マッチングに関しては登録開始日に登録を済ませました。
実際にやってみた感想として、登録自体はすぐ終わるし簡単だったなあと思いました。
マッチング協議会のホームページも上に書いたようなマッチングの仕組み等が分かりやすく解説されており、マッチングのスケジュールもきちんと掲載され、使いやすいなと感じましたね。
出願
現在進行形でマッチング対策中の私が偉そうに書けることではないのですが、個人的にマッチング対策上で重要だと思うポイントが3つあります。
- 出願
- 見学
- 本番
これら3つです。
超基本的な3つだと思いますが、この基本を満遍なく対策することが最も効率的なマッチング対策ではないかと考えています。
この記事では一つ目に挙げた出願について書いていきます。(見学と本番については近日中に別記事で書きます)
出願とは言い換えれば、書類準備と提出です。
具体的な書類としては、ほぼ必須なのが履歴書、成績証明書or推薦状。
病院によってはCBTの成績証や同封しておく返信用封筒を求められることもあるでしょう。
そして病院からの指定になくても忘れてはいけないと思われるのが送付状です。
それぞれについて順番に私の準備の様子をお伝えします。
履歴書
まあ、これが必要ない病院は存在しないでしょう。
最重要の書類と言っていいと思います。
履歴書の書き方については、医療系に限らず色々なWebサイトで解説されていますし、医療系でもレジナビ等のサイトに行けば情報収集できると思います。
これらのサイトを拾い読みするだけでも大抵の情報は集まるかと思いますが、私は
「何か一つ体系だったマッチングに関する情報源が欲しい」
と思って、この本を購入しました。
「まとめてみた」シリーズの「マッチング対策」です!
この本は大変すばらしく、履歴書作成だけでなくマッチング対策全体において自分に抜けていた視点を埋めてくれているなと感じています。
現在絶賛履歴書作成中の私ですが、傍らにはこの本を置いています。
履歴書作成面でこの本が役立ったなと思う点は
「自分の理想ではなく、病院にとっての理想を述べる」
という点です。
詳しく書くと本のネタバレになってしまいますが、要は
「採用する側の病院にとって必要なことを書け」
ということです。
この点を私はうっかりしており、危うく「よく分からん履歴書」を送り付けるところでした。
これを確認できただけでも読む価値あったなと思います。
成績証明書or推薦状
この部分は病院によってまちまちでしょうが、要は
「大学から見て大丈夫な人なの?」
というのが分かるような書類を1枚以上求められるということです。
これらの書類は、履歴書のように自分で書くというより大学に発行してもらう書類です。
履歴書よりは準備が楽ですね。
ただ注意しなければいけないのは、申請から発行まで時間がかかることです。
同じような時期に医学生が皆、同じような書類の発行願を大学事務に提出するわけですから、ある程度の時間がかかるのは当然です。
だいたい1週間くらいはかかります。
つまり、書類準備がギリギリになると発行が間に合わずに病院に必要書類を送れないなんて事態に陥ります。
そうなったらまあ、書類選考で落ちるでしょうし、本番に行けても結局落ちるでしょう。
マッチング全体に言えることですが、社会人としての最低限のマナーが守れない人はしっかり落ちるようにできていると思います。
CBTの成績証など
これらは求めない病院も多いかと思いますが、人気研修病院では求められることも少なくないでしょう。
この記事を読んでいる4年生の方はCBT成績証を捨てないようにしておきましょう。
これらの追加書類を求められるかどうかは病院の採用情報ページをよく見て確認しておかないといけませんね。
送付状
恥ずかしながら私は上の本を読むまで送付状のことを知りませんでした!
やはり買ってよかったなと思いましたね。
Webサイトの拾い読みで情報収集しようとすると、自分が全く知らなかった事項(私にとっては送付状)については検索しないので知る由もなく終わることもありえるわけですね。
送付状というのは、これまで書いてきたような書類の目次みたいなもので、この封筒には「履歴書と成績証明書が入ってますよ~」ということを示している書類です。
「そんなもんなくても封筒の中身ちゃんと見りゃ分かるだろ!」
とも思いますが、忘れてはいけないのは我々は採用してもらう側だということだと思います。
実務上の意味が薄くても、丁寧さは増しますから作成しておいて損はないでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今まさに出願書類作成中の6年生の様子をお伝え出来たならと思います。
本当なら先に“見学編”の記事を書きたかったのですが、COVID-19の影響で2回目の病院見学が先延ばしになってしまい、順番が逆になりました。
来週、見学に行ってきますので、終わったら“見学編”の記事を書いていきたいと思います。
私と同じくマッチング対策中の6年生のみなさん、お互い頑張りましょう。