どうも、マッチング対策で消耗中のおきなです。
マッチングと言えば履歴書、履歴書と言えば写真です。
「たかが写真で合否決まらんでしょ」
と思うかもしれませんが、人は見た目が9割とも言われています。
この記事では履歴書の写真の意義と、写真の撮り方(証明写真機or写真屋さん)をどうするべきかについて、私の意見を書いていきたいと思います。
すでに多くの6年生の方は私と似たような状況でしょうから、写真の準備は終えているでしょうが、5年生以下でマッチングについて興味ある方の参考になればなと思います。
履歴書の写真の意義
履歴書の写真の意義については、私が偉そうなことを書くまでもなく色んな就活サイト等で語られていると思います。
- 採用担当の目に一番最初に入る
- 履歴書で唯一のビジュアル情報
ざっと言えばこの二つでしょうか。
この二つの要素を考慮するだけでも、手を抜きすぎたら不味い代物であることはわかります。
「写真より人柄が大事でしょう!」
というのはその通りですが、人柄なんて主観100%ですし、面接の数分間で判断できるものではありません。
結局は、写真のビジュアルや面接での話し方の雰囲気を“人柄”だと仮定して採用するかどうか決めるしかないでしょう。(少なくとも私が採用担当ならそうせざるをえません)
履歴書の写真は疑似的に“人柄”の小さくない部分を占めるファクターになるのだと思っています。
2通りの写真の撮り方
写真の撮り方は大きく分けて2通りだと思います。
①証明写真機で撮る
②写真屋さんで撮る
「自撮りでいける」という人もいるかもしれませんが、相当特殊だと思うのでここでは割愛します笑
両者の特徴をざっくり書くと、
証明写真ボックスは安くて手軽
写真屋さんはきれいに撮れる
となります。
そして一般的には時間があるなら写真屋さんできれいに撮ってもらった方がいいと言われていますし、僕もそう思って写真屋さんで撮りました。
ただ、医学生特有の事情をさらに付け加えるとするなら、自大学病院以外のマッチングを考えているなら写真屋さんが安全だと思います。
逆に言えば自大学での研修しか考えていないときは、最悪の場合、写真屋さんを使わずともよいかもしれません。
写真屋で撮るべき理由
なぜ写真屋さんで撮るべきか?
写真屋さんで実際に撮影してみて分かった理由を5つほど説明します。
①客観的評価と指示をもらえる
言うまでもないことですが、写真屋さんはプロです。
撮った写真が履歴書に適切かどうかは、私たち以上によくわかっています。
ダメなら「もう少し背筋伸ばして」「顎引いて」などの指示を与えてくれた上で撮り直してくれます。
常識的な回数であれば、撮り直しも何度もやってくれます。
証明写真機は、できた写真が適切かどうかの判断は一切してくれませんし、撮り直し回数にも限度があります。
また、証明写真機内で姿勢等を調整しながら機械を操作し、できた写真が適切かどうかを評価するのは、よほど慣れている人でないと難しいでしょう。
私自身、証明写真機で写真を撮ってうまくいったなーと思えたことはほとんどありません。
②撮影環境が整っている
私が撮影しに行った日は小雨で蒸し暑い日で、写真屋さんにたどり着くまでにかなり汗ばんでしまい、セットした髪もへなっと若干潰れてしまいました。
履歴書の準備は主に6,7月に行われますから、ある意味しょうがないですね。
そんなコンディションで写真屋さんに行ってしまったのですが、そこも含めてケアがなされており、撮影の前にまず汗を引かせて顔のてかりをなくすため、涼しい風をしばらくの間当ててもらいました。
また、私自身は使わなかったものの、洗面台やドライヤー、ワックスといったものはスタジオの端に設置されており、最悪その場で髪のセットをやり直すことも可能な状態でした。
狭苦しく椅子の高さ調整すらも自分でやらなければいけない証明写真ボックスとは比べようもなく、撮影に適した環境だったと言えます。
③加工・修正がチートレベル
これは本当にすごかったです。
追加料金はかかりましたが、実際興味もあったのでやってみて正解だったと思います。
上に書いたように小雨と汗のせいもあって髪のセットは多少崩れていたのですが、全てなかったことになりました。
あと、微妙に残った髭の剃り残し(これは私のミス)も適度に薄くされ、姿勢の微妙な左右差も見事に調整されました。
家族に見せたところ
「これは詐欺レベル」
とまで言われました。(ひどい)
そこそこ高い別料金を払う必要があるので、加工・修正についてはなくてもいいと思います。
ただ加工の過程を見せてもらえたので結構面白かったですし、実際見た目のレベルはしっかり上がりますので、写真にこだわりたい人はやって損はないと思います。
④他受験者と同じ条件になる
「自大学病院以外のマッチングを考えているなら写真屋さんが安全」と上で書きましたが、その理由がこれです。
わざわざ自大学以外の病院を受けに行く人たち、つまり積極的に就職活動しようとする人たちが履歴書で手を抜くとは思えません。
写真もできるだけキレイに撮ろうとするでしょうし、一般的に写真屋さんで撮影がオススメであるのは周知の事実である以上、そちらを選ぶでしょう。
良くも悪くも医学部では右に倣えが大事と言われますが、マッチングも同様です。
周りの受験生の多くが写真屋さんで撮ったクオリティの写真で勝負してくるなら、自分も同様にするのが正解でしょう。
写真で合否が決まるかは分かりませんが、相対的にマイナスになりそうなポイントは消しといて損はないはずです。
⑤落ちても諦めがつく?
マッチング対策について色々書いていますが、究極的にはマッチングは運の要素や大人の事情が絡むものだと思っています。
ここまで写真は大事だとか書いときながら言うのもなんですが、写真が良くても落ちる可能性は十分にあるわけです。
落ちたとしても理由は明かされないままでしょうし、マッチした別の病院で研修を頑張るだけですよね。
今回わざわざ写真屋さんで撮影したのは、マッチングで少しでも有利になるといいなと考えたからでした。
が、撮り終わって履歴書に写真を貼ってみると、
「まあ、ここまでして落ちるなら縁がなかったってことだよな」
と思えました。
そのくらい満足いく写真を撮ってもらえましたし、自分でもちゃんとやったな感が得られました。
これが証明写真機で作ったちょっと微妙な写真だったら、落ちた時に少し悔いが残りそうです。
「写真の出来で不合格を割り切れんわ!」
という人もいると思いますが、割り切れようが割り切れまいが初期研修は受かった病院で頑張るしかないですからね。
合否に関わらず結果に納得するためにも良い写真を撮ってもらうのは悪くないんじゃないかと思います。
写真屋さんで撮るなら
証明写真機はいつでも好きな時に撮りに行けばいいですが、写真屋さんの場合は予約が必要です。
準備がギリギリになると撮影が間に合わない恐れもあります。
そして、サービスが良い分、値段はしっかりかかります。
証明写真機は1000円程度ですが、今回私がお世話になった写真屋さんでは撮影だけで4000円、加工で3000円ほどかかりました。
当たり前の話ですが、時間もお金もかかるということは頭に入れておく必要があるでしょう。
また、写真屋さんの選び方としては大学近くの店が良いと思います。
これまで多くの医学生の履歴書写真の撮影を経験してますし、店によっては先輩からの紹介と言うと料金を割り引きしてくれるそうです。
証明写真機はダメか?
正直な話、写真屋さんでの撮影と比べてしまうと写真のクオリティは下がらざるを得ないと思います。
普段から写真を撮り撮られ慣れている人であればギリギリ大丈夫かもしれませんが、それでも個人的にはオススメしないです。
写真で差がつかないと強く信じられる人、写真で少々不利になっても他の要素で補える自信がある人以外は写真屋さんが無難に感じます。
非常に限定的ではありますが、自大学病院しか志望しないという場合であれば、証明写真機で頑張ってそこそこキレイに撮れれば大丈夫かなとも思います。
現在、大学病院離れが進んでいる状況ですから、大学側も自大学の学生を不利なようには扱わないでしょうから写真の出来で落とすことはないでしょう。
ただ逆に人気ブランド市中病院を受けに行くのに証明写真機の写真で行くのは、ゲームで言えば縛りプレイみたいなものに感じますね。
所謂人気病院は受けない人も、人気市中病院に限らず市中病院全体で倍率がジワジワと上がっている現状ですから、安全志向で行くなら写真屋さんでしょうね。
まとめ
履歴書の写真について私の体験と見解を書いていきました。
雑に一言でまとめると
「写真屋さんで撮ろう!」
ということです。
値は張りますが、見合ったものが出来上がります。
この記事を書いている段階では合否どころか、第一志望の病院にまだ履歴書の提出すらしていない状況なので偉そうなことは何も言えませんが、結果が出た後のバイアスがかかっていない記事でもあるので何かの参考になれば嬉しいです。
いや~サクッと受かりたいですねぇ。
二次募集行きだけは勘弁して…。