当サイトにおける【画像診断】カテゴリの医学書の中で、次郎作ブログでの売上も含め、2019年の1年間でTOP5にランクインした本をまとめました!
X線、CT、MRI……と多岐にわたる画像診断分野の勉強を基礎から学びたいと考えている研修医の先生方や医学生の皆さんは是非ご覧ください!
この5冊くらい全部持ってるよ!必読、必読!
という読者の方もいらっしゃるかもしれませんが、是非使い方などのレビューも含めてご覧になってみてください!
第5位から順番にレビュー記事を載せていきますが、下の目次からそれぞれのレビューに飛ぶこともできます。
第5位 フェルソン 読める!胸部X線写真
第4位 MRIに絶対強くなる撮像法のキホンQ&A
第3位 画像診断に絶対強くなるワンポイントレッスン
第2位 胸部X線・CTの読み方やさしくやさしく教えます!
第1位 レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室
第5位 フェルソン 読める!胸部X線写真
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
胸部X線について基本から学ぶ時役立った
読者の感想
(2018年1月 記)
1965年に上梓されて以来、全世界で読まれている名著です。
僕は呼吸器内科の先生から
「先生、やる気あるなら絶対これを読むべきだよ!」
とオススメされました。
胸部X線のみを扱った参考書で、本当に基本的なところから胸部X線の本質を語ってくれます。
この参考書を読めば、葉間裂やシルエットサイン、エアーブロンコグラムから如何に得られる情報が多いか分かります。
別に紹介する「放射線科医のものの見方・考え方」と併せて読めば、あなたも胸部X線の側面像を取りたくてたまらなくなるかも?
第4位 MRIに絶対強くなる撮像法のキホンQ&A
レビューした人
当時初期研修医2年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
入門編~標準編
使用した場面、役立ったエピソード
どのように:「T1,T2,FLAIR,DWI」などの意味や特徴が分かる
読者の感想
(2020年4月 追記)
どうにも苦手なMRIですが、本書を利用しながら何度も復習しました。
後期研修医になると、後輩に指導することも多くなりますが、みなさん撮像法の特徴や仕組みをそらで教えることができますか?
心配な人はこの参考書で復習しましょう。
(2018年1月 記)
MRIが得意じゃない人は多いのではないでしょうか?
僕も苦手でこの参考書を何度も開いて参考にしました。
・T1/T2
・FLAIR, DWI, T2*,
・STIR, ADC map
などの意味や違い、特徴をこの参考書で地道に勉強するとだんだんと分かってきます。
レビューした人
医師4年目、脳卒中内科医
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
どのように:MRIの基本理解を深める
読者の感想
(2020年2月 記)
研修医2年目、脳卒中内科ローテート中に購入しました。何となく脳卒中診療におけるMRIの使い方はわかってきていましたが、基礎的な内容をしっかりおさえれば、その他の応用にもなると思い読みました。
本書はまず第0章で各種MRIのシーケンスについて、例えば、どれがT2強調画像なのか認識する方法、T2の意義などについてやさしく教えてくれます。そして、画像所見からどんな病態が想定されるのかを学べます。
MRIの原理についても比較的やさしく教えてくれていますが、結局分かったようなそうでもないようなという気分になるのはたぶん他書でも同じでしょう(自分だけかもですが)。ただ、パターンを丸覚えするよりは、本書で勉強した方が理解が深まるのは間違いありません。
その後第1~7章では各論で、頭部、脊椎・脊髄、胸部、腹部、、、と続きます。自分は頭部~脊椎・脊髄までしか読んでいませんが、そこでも基本的な内容や気になっていたことを勉強できました。
MRIを使うということは専門科にいけば必須なことだと思うので、どの専門となっても問題ないようにまずは本書で基礎を学んでみてはいかがでしょうか?
第3位 画像診断に絶対強くなるワンポイントレッスン
レビューした人
医師4年目、脳卒中内科医
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
どのように:役立ったのかどうかよく分からない。知識の付け足しにはなったと思う。
読者の感想
(2020年2月 記)
初期研修医の始めのほうに購入しました。自分の周りにも本書を持っている研修医はたくさんいました。そのくらい皆画像診断ができるようになっておきたいと思っているのでしょう。
読んでみた感想としては、「へえ、そうなのか」と当時は思ったと記憶しています。本書は①頭部、②胸部、③腹部の3つのpartに分けられ、それぞれのpartで主に救急疾患の基本的だけど重要な内容が述べられています。
解説はわかりやすく、知っていなきゃいけないことや、知っていてよかったということが多いです。ただ、何を目的に本を読み勉強するのかということははっきりさせておく必要があると思います。
各partを見ていくと、本書で記載されている内容だけでは全くの勉強不足だと思いますし、緊急疾患の勉強をしていれば自ずと画像の知識は得られるのではないかなとも感じます。
症例報告を聞いた/読んだようなtopic的な勉強ではなく、体系的に画像診断を勉強しようと考えている人には不向きです。あくまで教科書でなく読み物という立ち位置だと思います。
レビューした人
当時初期研修医2年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
どのように:「怖い疾患」の画像診断が勉強できる
読者の感想
(2018年1月 記)
僕のヒヤッとした経験を書きます。
単に腸閉塞の症例だと思い、外科にコンサルしたところ
「虫垂炎による腸閉塞ですね。これからすぐオペします」
と言われたことがあります。
虫垂炎による腹膜炎を伴う麻痺性イレウスだったわけです。
自分の認識が甘かったことにゾッとしました…。
この参考書には、そのような「怖い疾患」の画像所見について書かれています。
僕が経験したような症例についても書かれてました。
画像診断で肝となるのは「一度見たことがあるか」です。
この参考書の良い点は
「怖い疾患」の画像所見を見れること
と、
芋づる式に関連事項を勉強できること
の二つだと思います。
第2位 胸部X線・CTの読み方やさしくやさしく教えます!
レビューした人
次郎作
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
標準
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:研修1年目の8月
どのように:自分自身の読影パターンを作るのに役立つ
読者の感想
(2018年1月 記)
僕自身、読んでみて
「胸部X線もCTも全然読影できてなかったんだ…」
と気づかされた一冊です。
初期研修病院として大人気の亀田総合病院の呼吸器内科の先生が培った「読影ルーチン」を伝授してもらえる参考書です。
この参考書で自身の読影パターン、ルーチンを身につけるとよいかもしれません。
第1位 レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:初期研修の早期
どのように:読みやすく何度も読み返した
読者の感想
(2020年4月 追記)
ぼくの働く病院では、珍しいことに胸部X線にまで放射線科の先生が読影レポートを付けてくれます。
しかしそのおかげで、読影を自分でせずにレポートに頼る機会が多くなり、能力が下がっていくのを実感しました。
そんな時に本書を読み返すことで、能力を向上させることができました。
特にシルエットサインから病変の場所を推測するなど、なんども復習が必要だなと思いました。
(2018年1月 記)
胸部X線、心電図、輸液、抗菌薬…。
医師として働き始めると、これらに関する理解は必須となってきます。
研修の早いうちから、これらの勉強をしていくことによって、その後の研修が充実していくのは言うまでもありません。
「よく目にするものほど早い時期に勉強する」
ということが大事です。
胸部X線の勉強をしっかりすれば、シルエットサインを見てCT上のS何領域に病変があるか予想することもできるようになります。
逆にサボってしまうと、明らかな肺野の浸潤影しか分からないことになります。
胸部画像の勉強においてこの参考書は、
読みやすく、分かりやすく、実際に何度も読み返したオススメ参考書
です。
以上【画像診断】分野の売上TOP5の参考書でした!
画像の読み方を基礎から学びたいと考えている研修医や医学生の皆さんはおすすめの5冊です!
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次回は内科一般の売上TOP5の参考書ランキング記事をアップします!