当サイトにおける【内科】カテゴリの医学書の中で、次郎作ブログでの売上も含めてTOP5にランクインした本をまとめました!
もはや研修医のバイブルと言ってもいい『内科レジデントの鉄則』をはじめとした5冊がランクインしました!
ちょっと気が早いですが、約半年後に研修医として働き始めるであろう6年生の皆さんも早めにゲットしておいて損はないかもしれません!(春頃はみんな買うので品切れになったりするので……)
この5冊くらい全部知ってるよ!
という読者の方もいらっしゃるかもしれませんが、是非使い方などのレビューも含めてご覧になってみてください!
第5位から順番にレビュー記事を載せていきますが、下の目次からそれぞれのレビューに飛ぶこともできます。
第5位 ホスピタリストのための内科診療フローチャート
第4位 同効薬の使い分け なぜこの薬を選ぶ?
第3位 ジェネラリストのための内科外来マニュアル
第2位 ジェネラリストのための内科診断リファレンス
第1位 内科レジデントの鉄則
第5位 ホスピタリストのための内科診療フローチャート
レビューした人
研修医2年目
3年目からは循環器内科を専攻する予定
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
標準編~発展編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:救急外来、内科ローテート中
なぜ:各分野の代表疾患の治療に悩んだ時
どのように:疾患の病態に当てはめて治療法を選択できる
読者の感想
疾患の病態などがわかりやすく記載されており、疾患に対する対処法を薬剤の使用の仕方まで細かく記載してあり、どのくらいの用量で薬剤を用いたらいいかもわかりやすい。最新のガイドラインに沿った治療が記載されている。
ただ記載されている疾患がそこまで多い訳ではないので、一冊でなんとかなるわけではないのがネック
レビューした人
当時初期研修医2年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:研修医2年目となり、検査内容や治療方針を自分で決めないといけなくなった時
どのように:鑑別が進み診断に近づいた時に、身体所見の「感度・特異度」を役立てる。気になった項目について参照する
読者の感想
(2018年1月 記)
ぼくは研修医2年目を太田西ノ内病院で過ごしました。
夜間当直の際など、検査内容や治療方針を研修医だけで決めるような時にとても重宝しました。
鑑別が進み、診断に近づいた時、例えば「虫垂炎」「腸閉塞」「気管支喘息」について、身体所見/検査所見の感度・特異度が書いてあったり、マネジメントフォローチャートがあったり、役に立つ内容がたくさん載っています。
こういったように気になった疾患を読み込むのが良いでしょう。
第4位 同効薬の使い分け なぜこの薬を選ぶ?
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:研修1年目の早期
どのように:降圧薬、利尿薬、睡眠薬、便秘薬などの使い分けを学べた
読者の感想
(2018年1月 記)
研修1年目の初め頃、降圧薬や利尿薬にたくさん種類があって違いがよく分からなかった時に読んで、とても勉強になりました。
その後も時々読み返して確認することがあったので良い参考書だと思います。
第3位 ジェネラリストのための内科外来マニュアル
レビューした人
初期研修医1年目麻酔科志望
総合評価
★★★★★★★★★★
読み返し度
★★★★★
この参考書を読むタイミング
研修医働きたて, 研修医1年目, 研修医2年目, 後期研修の働きたて, 後期研修中やそれ以降
この参考書を一文で表すなら
外来診療のバイブル
読者の感想
この本は、主訴別にカテゴライズされ、短い時間に問診や鑑別診断を行うためのフローチャートが書いてあります。ぱぱっと確認して予習するのにもってこいなサイズとレイアウトです。
私が確認する限り、この本には少なくとも4つの使い方があります。
① 外来、特に総合診療内科の外来で使う。
この本は本来、総合診療内科の外来を意図してつくられています。臨床推論のフォーマットとしても使えます。
② 学部 PCC-OSCE の予習として使う。
PCC-OSCE(post clinical clarkship-OSCE、いわゆる実技試験)では、33の症候を主訴として来院した患者に対する医療面接をシミュレーションします。その症候の多くが、この本に記載されているので、この本を参照して問診や身体診察をシミュレーションすることにより、試験対策となります。
私はこの試験を通して、友人から紹介され、この本を知りました。
③ 研修医教育システム EPOC2 の「経験すべき症候・疾患」の臨床推論のフォーマットとして使う。
「経験すべき症候・疾患」は、研修医ライフ2年間のうちに教育システム「EPOC2」に記載する必要があり、その一部は症例レポートとしてまとめる必要があります。その時の鑑別診断フローチャートに使えます。
④ 救急外来 walk-in 患者に対する方針を考えるために使う。walk-in だったとしても重篤な鑑別疾患に関して記述があります。
以上4点を一気にまとめたこの本は、まだまだポテンシャルがあると思います。
ほとんど唯一の欠点は、紙面の都合でフローチャートの根拠となるエビデンスまでは記載されていないことです。
レビューした人
初期研修医1年目総診、放射線、病理志望
総合評価
★★★★★★★★★★
読み返し度
★★★★★
この参考書を読むタイミング
研修医働きたて、1,2年目など(医師)
基礎、臨床、OSCE/CBT、実習など(医学生)
読者の感想
主訴ごとに鑑別診断と検査、治療が書いてある。診断・検査のフローチャートも乗っているので大まかに見るのにおすすめ。細かい治療までは載っていないので別の書籍で確認すべき。それぞれの章自体はそこまで厚くないのでフローチャートの部分だけでも通読していくようなやり方はあり。
レビューした人
研修医2年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:Walk-in外来で重宝する
どのように:Walk-in外来をやる際の「頻度の高い疾患」、「見逃してはいけない疾患」がきちんと書かれている
読者の感想
(2018年1月 記)
別記事で紹介した”救急外来 ただいま診断中!”は、主に救急車対応を想定した内容となっています。
(アナフィラキシーショック・失神の鑑別・見逃してはならない心筋梗塞/くも膜下出血の注意点、など書いてある)
それに比べ、この1冊はWalk-in外来に歩いてくる患者を想定した対応が書かれています。Walk-in外来で気を付けるべきなのは「軽症そうな患者の中に重症が潜んでいる」ことであり、本書に整理されている「頻度の高い疾患」、「見逃してはいけない疾患」を参考にすると、診療に自信が持てるかもしれません。
レビューした人
医師3年目、小児科後期研修医
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
入門編/標準編
使用した場面、役立ったエピソード
一般外来(時には救急外来)でよく来る主訴に対して予習するために使用
読者の感想
よくある疾患(common diseases)と見逃したくない疾患(must rule out diseases)に分けられており、各疾患に対する問診、身体所見、検査、治療法が見開きで表になっているのは非常に見やすいです。
自分が使用するときはこの見開きで自分の鑑別と照らし合わせて漏れがないかを確認し、押さえておくポイントを再確認しました。
第2位 ジェネラリストのための内科診断リファレンス
レビューした人
当時初期研修医2年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★★
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:初期研修の全期間
どのように:データやエビデンスが圧倒的で事あるごとに使った
読者の感想
(2018年1月 記)
評価も読み返し度も満点です!
かなり有名な参考書で他の追随を許さないほど、データやエビデンスが圧倒的です。
身体所見や検査所見の感度・特異度はもちろん、疫学データや最新のエビデンスが引用された論文を明記した上で書かれているという優れものです。
何かの考察を書く際に
「この参考書で調べて引用論文を英語で書いておけば完璧!」
となります笑
気になることがあるたびにこの参考書で毎回調べれば、一段上のレベルに達するでしょう。
是非購入して2年間の初期研修で使い倒してください!
レビューした人
医師3年目、小児科後期研修医
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
入門編、標準編
使用した場面、役立ったエピソード
病棟の患者さんで特定の疾患について触りを知りたいときや文献を孫引きしたいとき。
読者の感想
使用の方法としては、通読もありです。どちらかというと興味を持った疾患とその周辺知識をエビデンスを踏まえて補完するという辞書的使い方がやりやすいです。
第1位 内科レジデントの鉄則
レビューした人
研修医1年目 朱雀先生
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★★★
この参考書を読むタイミング
研修医働きたて, 研修医1年目
この参考書を一文で表すなら
研修医事項の詰め合わせ
読者の感想
何から読めばいいか迷ってる人はまずこの一冊から手を出すと良いです。
ある程度のことが詰まっており、研修一ヶ月で何度も参照しました。
少し薄い部分もあり、この本+別の良書の形で用いると良いでしょう。
それにしても、この本をふんだ上で用いるとかなり良いと思います。
研修医が始まってこのありがたみは特に痛感します。
レビューした人
当時初期研修医2年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:初期研修の全期間
どのように:一度通読して、その都度読み返していく
読者の感想
(2018年1月 記)
研修医に役立つ情報が詰め込まれています。
何から勉強すればいいか分からないなら、この参考書を読んでみましょう。
2年間の初期研修を終えて読み返してみたら改めて「本当に大切なこと」が書かれていると実感しました。
一度通読して、必要な時に読み返すという使い方をお勧めします。
「この参考書の内容を完璧に理解し実践できる1年目がいたら一目置いてしまう」
そんな名著です。
レビューした人
初期研修医1年目、産婦人科志望
総合評価
★★★★★★★★★★
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
研修医働きたて, 研修医1年目, 国家試験勉強
読者の感想
各症候やプロブレムに対しての考え方、対処法を勉強できます。
1番最初に読んだのは国家試験勉強中でしたが、1.2章(特に2章)は国家試験にも有用な情報がたくさん載っていると思います。症例文があってそのあとに数個のクエスチョンがあり、その中でテーマについて解説していくというスタイルなので、友人とディスカッションしながら読み進めていくとより勉強になると思います。
以上【内科】分野の売上TOP5の参考書でした!
誰もがご存知のバイブル的な参考書が多かったとは思いますが、皆さん既にお持ちだったでしょうか?
持っていない方もランキングを見て、気になる一冊が見つかった人は是非リンクをクリックして購入してくださいね!
次回は心電図・循環器の売上TOP5の参考書ランキング記事をアップします!