書評コラボ

外科処置・小手技の技&Tips

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メジカルビュー社×医学書レビュー.comコラボ企画の5冊目は「外科処置・小手技の技&Tips」

イラストをふんだんに使いながら、手技の良い例・悪い例を比べてみることが出来るのがgood!患者さん想いで、美しい縫合を身に着けたい人におすすめの1冊とのこと!

それでは書評をご覧ください

書名

外科処置・小手技の技&Tips

created by Rinker
メジカルビュー社
¥7,700 (2021/04/13 19:06:05時点 Amazon調べ-詳細)
4758318794

レビュワープロフィール

医師5年目
専門:外科

各項目評価(5点満点)

  1. お求めやすさ(価格)
    ★★★★☆
  2. よみやすさ
    ★★★★★
  3. 使いやすさ
    ★★★☆☆
  4. オリジナリティ・独創性
    ★★★★★
  5. 満足度
    ★★★★☆

どんな本?

外科系全般に要求される創部処理方法について詳しく、しかしとても分かりやすくまとまった一冊。また形成外科のDrたちの美しい創傷処置法をリアリティをもって学べる一冊。

おすすめの読者層

外科系に興味を持つ研修医、また外科レジデントにとっても体表の創部処理法を丁寧に学ぶ機会がなかなかないため知識を補填するのに有用な一冊。

良い点

・図がふんだんに使用されていてとてもわかりやすい。写真も多くて助かります。

・一般的な創処置のtipsのみならず、一般外科当直・救急外来に必要な分野が十分網羅されており、必要時に参考にするのもよい。

・よくない創処置をするとどうなるのかも示されている本は他になかなかないのではないだろうか。

悪い点

とても良い本であまり悪い点はありませんが、わかりやすさ重視のためか図がやや多すぎる印象があり逆にわかりづらくなってしまっている面もあります。

要となる部分の図は大事かとおもいますが余計な図も多い印象があります。

レビュワープロフィール

踊る救急医先生
専門:救急科
Twitter: @houseloveryuki
Webサイト: https://lit.link/dancingdoctor

各項目評価(5点満点)

  1. お求めやすさ(価格)
    ★★★☆☆
  2. よみやすさ
    ★★★★★
  3. 使いやすさ
    ★★★★☆
  4. オリジナリティ・独創性
    ★★★★☆
  5. 満足度
    ★★★★★

どんな本?

普段のナートや局所麻酔、抜糸などの外科処置のルーチンを見直すきっかけとなる一冊。

ひと目でわかりやすい図やシェーマに加え、具体的かつ丁寧な解説が付きであり初心者も実践しやすいコツが盛り込まれている。外科処置に苦手意識を持った医師であっても、明日からの処置が楽しみになること間違いなし。

おすすめの読者層

・プライマリーケアの現場で普段から創部縫合をする機会のある研修医や若手医師

・普段の定期手術においてより早く、要領よく、美しい閉創の技術を身につけたい外科系の若手医師

・研修医や若手医師の外科処置について指導する機会の多い指導レベルの中堅医師

良い点

・当書で特筆すべき内容としては、外科処置の良い例と悪い例を対比して解説していること。初心者が陥りやすいミスとその後の経過が非常にわかりやすい。経過フォローの期間も半年以上と長期を想定しており、普段プライマリーケアにおいて縫合から抜糸までしかフォローしていない医師にとってはドキッとする内容も多いのではないだろうか。

・理想的な外科処置についての解説はもちろん、時間をかけられない現場の本音と実際の妥当な対応についても言及されている。この手の参考書の読了後にありがちな、あまりに理想を追求しすぎるがために逆に日々の処置に長時間かかってしまう事は避けられるだろう。

・患者さんやコメディカルの方々の率直な気持ちや訴えにまでここまで言及されている医学書はあまりなく、新鮮味を感じた。患者さんファーストな治療を心がける著者の熱い想いをひしひしと感じる一冊であった。

悪い点

・救急外来のシチュエーションで実際に縫合処置を開始する直前に、どのページを読めば復習できるかが目次を一見するだけではわかりにくい印象がある。
読者各々が本書を入念に通読し、どこに何の内容が解説されているか把握し、付箋などでわかりやすくマークしておくことを推奨する。

・実際の外傷診療で経験する、挫創の閉創対応の可否についての判断については言及が乏しいように感じた。どの程度の汚染や大きさの挫創であれば閉創対応可能なのか、逆にどのような時に洗浄後に陰圧閉鎖及び持続洗浄をし、待機的に閉創するのかといった臨床判断は、他の医学書で学ぶ必要がありそう。

レビュワープロフィール

医師4年目
専門:救急科

各項目評価(5点満点)

  1. お求めやすさ(価格)
    ★★☆☆☆
  2. よみやすさ
    ★★★☆☆
  3. 使いやすさ
    ★★★★★
  4. オリジナリティ・独創性
    ★★★★★
  5. 満足度
    ★★★★☆

どんな本?

東京大学形成外科学分野の教授が、良い意味で「アカデミック」ではなく、「極めて臨床現場的な観点から」縫合や外傷処置について述べられた本。

著者の長年の経験から、「どのようにしたら患者の不満が最小限になるベストな処置が出来るか」「どのようにしたら、無駄のないスピーディな処置が可能か」ということが述べられていて、患者さんへの愛情を感じる1冊である。

おすすめの読者層

・医師3年目となり、1人で診療する機会が増える外科系後期研修医

・漠然と上級医の指導に従って処置をしていたが、「それってホントにベストなのかな?」と気になる初期研修医・後期研修医(ベストな処置でないことが少なくない)

良い点

・本書全体から感じられる「どこまでも患者思い」の内容がとても良い。特に「前腕の横瘢痕はリストカットを彷彿とさせる」ため避けることも考慮されるとの記載には、あまりの患者思いに驚かされた。

・縫合場所や患者の希望によってベストな縫合方法が異なることが学べる。画一的に1つの方法を妄信してしまいがちだが、そのような視点が導入されることは本書の大きな利点である。

・例えば「単結節縫合と連続縫合の適応の違い」など、正解が分からないまま慣習的に使い分けていた処置について、明確な意見が述べられている

・本書全体として、医師3年目から1人外科当直が始まった際の1つのバイブルとして非常に役立つと考えられる。

悪い点

・内容に申し分はないが、左ページで全てを図示しようとした結果、やや見づらい時がある

・左ページの図と右のPOINTで同じ内容を記載していることがあるので、時間の無い人は左ページの図のみをザーッと読む使い方も出来そう

・Ⅱ章の手術はやや形成外科的な内容が多いため、一般外科の先生にとってはやや専門的過ぎるかもしれない

レビュワープロフィール

次郎作(医師5年目)
専門:小児科

各項目評価(5点満点)

  1. お求めやすさ(価格)
    ★★★☆☆
  2. よみやすさ
    ★★★★★
  3. 使いやすさ
    ★★★★☆
  4. オリジナリティ・独創性
    ★★★★★
  5. 満足度
    ★★★★☆

どんな本?

形成外科の先生が、縫合などの処置を出来る限りキレイに仕上げるためのTipsを集めた本。

おすすめの読者層

2版の改訂に際して、専門性が高い部分を削ってより内容をレジデント向けに変更しており、外科処置(特に縫合)を行う全ての若手医師に有用な一冊となる。

良い点

絵が盛りだくさんであり、ダメな例も同時に載せてくれているので、とても分かりやすく次回の縫合時から参考に出来るようになっている。

小児科外来でも、時に顔面の縫合や熱傷の処置を行うことがあるが、その際にも意識することが多く、とても参考になった。

さらに、外科系の科に進む医師にとっては一度読んでおくだけで、縫合の基本的な部分が押さえられるため、良いように思える。

悪い点

小児科的には、縫合の機会より熱傷の対応も多いので、熱傷の処置の工夫などあればより詳しく書いてもらえると嬉しい。

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