メジカルビュー社×医学書レビュー.comコラボ企画の3冊目は「輸液レッスン」
初学者向けに輸液のことから電解質異常〜酸塩基平衡のことまで書かれてます!
初期研修の始まりにいかがでしょうか?
それでは書評をご覧ください
書名
輸液レッスン
レビュワープロフィール
次郎作(医師5年目)
専門:小児科
各項目評価(5点満点)
- お求めやすさ(価格)
★★★★☆ - よみやすさ
★★★★★ - 使いやすさ
★★★★★ - オリジナリティ・独創性
★★★★☆ - 満足度
★★★★★
どんな本?
「輸液レッスン」と題しながら、輸液のことから電解質異常〜酸塩基平衡のことまで初学者に向けて書かれたとても分かりやすい一冊
おすすめの読者層
初期研修の始まりや、高Na血症や低K血症などの電解質異常の勉強をしようと思った時に、最初に読むと良いと思います。
良い点
輸液を考える上で必要なナトリウムや塩(NaCl)に関する考え方や、水分の分布などの知識もわかりやすく最初に解説してくれてとても分かりやすかったです。
輸液だけの範囲を超えて、「高Na血症」「低Na血症」「高K血症」「低K血症」「アシドーシス」「アルカローシス」など初期研修医が避けては通れない、電解質異常や酸塩基平衡について分かりやすく解説してくれているので、そのプロブレムに直面するたびに読み返すと良いと思います。
輸液・電解質異常・酸塩基平衡の勉強の最初の一冊にしても良いと思います。
悪い点
題名の「輸液レッスン」より、途中から電解質異常や酸塩基平衡の治療がメインになっているので、とても勉強にはなるんですが、題名をみて購入する人の求めている内容とズレてしまう可能性はあるなと感じました。