書籍名
検査値を読むトレーニング
レビューした人
初期研修医2年目産婦人科志望
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★☆☆
この参考書を読むタイミング
研修医働きたて, 研修医1年目, 研修医2年目
この参考書を一文で表すなら
臨床検査・最初の一冊
読者の感想
臨床検査の本をご紹介します。研修医の机にも、ちらほら見かける本ですね。
栄養状態の程度は?
この人の肝腎機能は?
凝固線溶の異常は?
これらを採血データに基づいて、解説できるようになる本です。
国家試験では問われにくいけど臨床に出るとめっちゃ使う…みたいな範囲が全13単元に絞られ解説されています。
国試は5択といえど究極◯×問題なので、このような評価を問われる問題っておそらく出しにくいんですよね…
一度、採血データの見方を整理しておくという意味でも「初期研修最初の一冊」におすすめします。
病棟の患者さんでもほとんどは入院中に採血取ってると思いますし、ICUなどのユニット系では定期的なルーチン検査と全身評価が必要なので、僕自身救命・集中治療科ローテーションの時はこの本に助けられました。
この本には具体的な症例がそれぞれの単元のあとに掲載されています。
「Q.この人の栄養状態を評価してください」といった形で、アウトプットの場がすぐそこにあるというのもいい点ですね。
なんか難しそう…ってそこまでの心配はいらないです。基礎医学的な部分は多々ありますが、単元は栄養状態、肝腎機能といった実臨床で遭遇する物を中心にしてあって、臨床検査の評価は繰り返しアセスメントして身につくものだと思っているので、一度読んでみることをおすすめします。