書籍名
ケースで学ぶ不明熱の診断学
レビューした人
初期研修医2年目産婦人科志望
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
この参考書を読むタイミング
研修医2年目
この参考書を一文で表すなら
不明熱の臨床像
読者の感想
題名の通り、不明熱の全37症例が掲載されていて、自分でも考えながら読み進められる1冊です。
ケースの中には、「抗菌薬に反応しない発熱は…」「男性の尿路感染」「敗血症性ショックの原因は?」など、研修医でも遭遇しそうな症例がちらほら…
最初に症例が提示されて、
①review of system
②検査結果
③Problem list
④鑑別診断は?
というように全症例同じ形式で書かれているので、内容に一貫性があり、読みやすいです。
自分も発熱患者、治療に難渋したときにこんなふうに診療を進めていけばいいんだな、こういう考え方もあるのか、というイメージも湧きます。
筆者の先生がどう考えたかも載っているので、ちょっとしたフィードバックをもらえたような感じになります。
前回の本で総論を勉強して、今回のは各論・実践編ってイメージです。
この1冊だけ読むのも面白そうだけど、前回の『この1冊で極める〜』を事前に読んでおくとより楽しめるかなと思います