書籍名
医師として知らなければ恥ずかしい50の臨床研究
レビューした人
初期研修医2年目産婦人科志望
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★★☆
この参考書を読むタイミング
研修医働きたて, 研修医1年目, 研修医2年目
この参考書を一文で表すなら
臨床研究をもっと身近に
読者の感想
この本は僕が臨床研究をよく読むようになったきっかけの本です。
「研究って難しそう…」と手にする前から敬遠してしまっている人にこそ読んでほしい一冊です。
僕が周りで「研究読んでみたい」って言う人がいればいつもこれを1冊目に紹介しています。
そもそもこの本、「医師として知らなければ恥ずかしい」って書いてありますが、少なくとも研修医の時点でこれ全ては知らなくても恥ずかしくないと思っています笑
この本の僕の好きなところは、そんな知名度の話ではなく、『内科外科を問わず色々な研究が体系的にまとめられている』というところなんです。有名かどうかは二の次。
研修医、学生の方だと、臨床研究と聞くとどうしても英語でわかりにくいというイメージを持っている方もいると思います
この本は、色んな研究を
Patient どんな患者に
Exposure どうすると
Outcome どうなるか
この3つをメインにまとめてあるので、この一冊で「ちょっと興味あるな」って思うところだけでもいいです。
パラパラと読んでみると、意外と『英語のなっがーーーい論文も、肝はこの3つ』だと感じると思います。
3つしかないなら、重い腰をあげてちょっと取り組んでみようと思いませんか?
有意差とか批判的吟味とか、研究デザインとか、そういう話はまた他の本の方が詳しいのでまた紹介します。
臨床研究って難しそうでどうせわかりっこないよ…って思ってしまっている研修医、学生の方々にこそ、この一冊でそのイメージを少しでも払拭できたらと思っているので、僕は強くお勧めします。
ちょうど(ほぼ)全科の研究が載っていますから、将来の志望科、今ローテしてる科のところだけでも目を通してみるのもいいと思います。