書籍名
感染症まるごとこの一冊
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:初期研修医の段階で
どのように:感染症の基礎を学ぶことができる
読者の感想
(2020年2月 記)
自分が初期研修医時代に最初に購入した感染症関連の参考書です。文字通りまるごとこの一冊で感染症の基礎的な内容を学べます。
というか、内科医師4年目になってもこの本で得られる以上の知識はupdateしておらず、専攻する科によってはこれで十分ではないかとも考えます。
矢野晴美先生の書籍では「絶対わかる抗菌薬はじめの一歩(羊土社)」(ピンクのやつ)も有名で、自分も本書と同時に購入しましたがほとんど読んでないですし、不要だったなとも感じました。
感染症は①感染臓器、②感染微生物、③抗菌薬のトライアングルで成り立っており、本書はこれらすべてを網羅的に学べます。「感染症診療」において抗菌薬の知識だけでは不十分なのです。そういう意味で、本書をまず1冊目として読むべきものとしてオススメします(複数の他書と比較したわけではありませんので、あくまでも個人的に)。
感染症はどこの科にいても必要となり、早めに学んでおかないと上級医の処方を眺めるだけでいつまでもモヤモヤした気持ちが晴れません。
総合評価は10にしたいところですが、発刊が2011年とやや古いかも?と感じただけです。実際治療する際には、毎年updateされている「感染症プラチナマニュアル(メディカル・サイエンス・インターナショナル)」や、各種ガイドラインも参照にするのがいいと思います。
レビューした人
医師3年目、小児科後期研修医
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
病棟などで感染症の全体像を知るための入門書として。
読者の感想
カルテの書き方や必要な問診に加えて代表的な病原菌、抗菌薬についてまさにまるごと書いてある本です。
私は学生の臨床実習の時から使用していました。抗菌薬に関してはかなり詳しく書いてあるので多少飛ばし読みしつつ、必要時に気になる抗菌薬について復習するのには良いと思います。