書籍名
いまさら誰にも聞けない医学統計の基礎のキソ①
レビューした人
初期研修医2年目産婦人科志望
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★☆
この参考書を読むタイミング
研修医働きたて, 研修医1年目, 研修医2年目
この参考書を一文で表すなら
医学統計のおさらいに
読者の感想
臨床に出ると、あらゆる場面で統計が共通言語になってきます。
具体的には医学論文、薬剤説明会、勉強会、上級医との会話などなど…
後で『医師として知らなければ恥ずかしい50の臨床研究』を紹介させていただきますが、それを読んで
「よし!文献を読むポイントはわかったぞ!」
「ではいざ、自分で
・Patient どんな患者に
・Exposure どうすると
・Outcome どうなるか
に沿って読んで解釈してみよう!」
となったときに、医学統計の勉強は避けて通れません。
医療統計、大事なのはわかってるけど、習ったのなんてだいぶ前だし、もう一回あの重い本を引っ張り出してくるのはちょっと…と思っている方には今回の本をおすすめします。
本書は1巻、2巻、3巻の3部でなっており、この1巻は「まずは統計アレルギーを克服しよう」と題されています。
1巻目の内容はp値や信頼区間をメインに解説されています。
この部分だけを勉強するぐらいなら他の医療統計の本にも載ってますが、この本をおすすめするのは章ごとに問題が載っているところです。
やはりinputしたすぐあとにoutputできる場があるのは助かります。問題が載っているかは僕が参考書を買うときの決め手の一つです。わからなかったらまたその章を読み直せばいい、いわばセーブポイントみたいなものですからね。
このシリーズの2巻3巻も併せておすすめしますが、体系的に読み進めるにはこの1巻から順番に読み始めていくほうがいいと思います。
3つ揃えると10000円近くになってしまいますが、その対価に見合うわかりやすさだと思いますので、医療統計の入門書としてぜひおすすめします。
もちろん研修医だけでなく、看護師さんや、文献を読んでみたい医学部実習生にもおすすめですよー!