抗菌薬・感染症

“抗菌薬の考え方,使い方 ver.4 魔弾よ、ふたたび…”の感想

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書籍名

抗菌薬の考え方,使い方 ver.4 魔弾よ、ふたたび…

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4498017870

レビューした人

 初期研修医2年目産婦人科志望

 

総合評価

★★★★★★★★★☆

 

読み返し度

★★★★★

 

この参考書を読むタイミング

研修医1年目, 研修医2年目

 

この参考書を一文で表すなら

感染症診療を身近に

 

読者の感想

僕にとって、感染症は学生の時から興味のある学問でした。臨床に出て患者さんを診て、この本と出会い、感染症に対する興味はより強くなり、今では「感染症に興味があります!」と自己紹介しています。

感染症って、菌名も長くて横文字だし、抗生剤は種類多すぎるし、とっつきにくいと感じませんか?
そんな方にとって是非お勧めしたい一冊です!

僕は感染症・抗生剤の参考書は何か一冊買って読むことを強くお勧めします。

抗生剤の種類って多い上に人によって使い方が違うので、一貫して勉強する必要のある範囲だと思っています。
しかし研修医は1ヶ月2ヶ月で別の科に行っちゃうので一人のオーベンから学び続けることができません。

そこで、やはり本著のような参考書を読み自分なりの基盤を築き、ローテでブラッシュアップするというスタイルを取って勉強すべきだと思っています。

感染症はどの科でも扱う範囲ですから、一度勉強しておけば2年間のローテーション、およびその後の後期研修でも知識は活用できますし、各科上級医との抗生剤ディスカッションも可能になります。岩田先生の本やレビューは基本口語調で書かれていますので、この本も全550ページとボリュームがあるように見えますが、その割にスラスラ読めると思います。

研修医向けの感染症・抗菌薬の本はいろいろと読みましたが、この本の好きなところは、

①冒頭で、「ここだけおさえとけば大丈夫、の10の掟」があり、僕はこの部分が岩田先生から我々研修医へのクリニカルパールだと思っています。

「患者の重症度を把握しよう」
「腎機能の確認」
「失敗症例から学ぶ」などなど…

我々研修医にとって感染症患者・抗菌薬使用者の管理は避けても通れないので、自身にとっての基盤を作るという意味でも、この10の掟に目を通すことをおすすめします。

②βラクタム系の解説が僕にとってとてもわかりやすかったです。
βラクタム系って使用頻度も高い上に種類が多い印象があります。セフェムも第一から第四まであって、ペニシリンにはβラクタマーゼが入ってるのもあってややこしい…
こんな場合は前述したように、どの状況で何が使われ、何は使用頻度が少ないか、などある程度優劣をつけて勉強することが必要だと思っています。

各抗生剤に岩田先生のコメントも添えられているので、非常に印象に残ります。

繰り返しますが、感染症ってどの科でも扱う分、誰かが代表して教えてくれるわけでもない印象です(感染症科とか回ったら別かもしれませんが、僕の初期研修病院にはなかったので…)。

その反面、抗菌薬の使い方は研修医の内に基盤を形成する必要があると思いますので、その導入に本書は最適と考えます。

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