書籍名
人工呼吸管理に強くなる
レビューした人
初期研修医2年目産婦人科志望
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★★☆
この参考書を読むタイミング
研修医1年目, 研修医2年目
この参考書を一文で表すなら
人工呼吸器管理の各論
読者の感想
呼吸生理の本もレビューしましたが、本書は呼吸器のモードについて踏み込んだ内容で、症例問題もあるのでより臨床に即した参考書という印象です。
個人的にはモニター波形の読み方やモード解説が詳しくて良かったと感じました。また、呼吸器管理中の鎮静・鎮痛や人工呼吸器関連肺炎についてもページを割いてあってよかったです。
最初はモードや用語の理解で手一杯かもしれませんが、その次は鎮痛鎮静を始めとする挿管患者さんの具体的な管理が要求されます。
「気管挿管で呼吸管理しているのになんでフェンタニルが必要なの??」など…
その部分に関しては本書はおすすめです。
ちなみに本書も呼吸生理やNPPVについての解説はありますが、それらはそれぞれ“人工呼吸器に活かす! 呼吸生理がわかる、好きになる” 誰でもわかるNPPV
の方がわかりやすい印象でした。
よって人工呼吸器管理を勉強するにあたっては
①呼吸生理がわかる、好きになる
②本書
②誰でもわかるNPPV
③人口呼吸管理レジデントマニュアル
の順番がいいと思います(③は後述します)
挿管管理は患者さんの呼吸以外にも気を配る点が多く難しい印象ですが、臨床に即した本書は大変参考になると思います。