書籍名
外傷初期診療ガイドライン―JATEC
レビューした人
ぜん医つ先生(初期研修医2年目小児科志望)
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★★
この参考書を読むタイミング
研修医働きたて, 研修医1年目, 研修医2年目
この参考書を一文で表すなら
体を動かすのも大事ですが
読者の感想
2年間で外傷を1件も見ない研修医は流石にいないと思います。
ERにはいろんな患者が来るので何から勉強したらいいか迷うかと思いますが、「外傷に関してはこの考え方で診療を進めましょうね」という考え方があり、診療のスタンダードがある程度わかりやすくなっています。
その初期診療のガイドラインがこちらです。勉強会などでロールプレイ形式で勉強している方も多いと思いますが考え方を学びたい人はガイドラインも読むのがオススメです。16500円とかなり高いので、研修医室に1冊置いて同期と共有で使うなどしてもいいのかもしれません。
第6版からQRコードを読み込めばスマホで動画解説も見れるようになったのもかなりいい点だと思います(かがくのちからってすげー)。
レビューした人
初期研修医2年目産婦人科志望
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★★☆
この参考書を読むタイミング
研修医1年目, 研修医2年目
読者の感想
日本外傷学会・日本救急医学会からJATECを紹介します。
後述しますが、僕は専攻には通ったのですがコロナの関係で講習会自体が中止になってしまいました。
ですが、ガイドライン自体がとても充実していて、今でも開くことがあります。
(気づいたら第6版が出版されていました…)
内容は外傷の一次評価、二次評価、FASTの評価の仕方や胸骨盤レントゲンといった画像評価まで幅広いです。
ガイドラインを購入すると、付属のIDからJATECのe-learningに入ることができ、気管挿管や胸腔穿刺、輪状甲状靭帯切開などの手技のビデオを視聴できます。
このように、本書は教科書と映像講義を兼ねた内容になっています。
JATECを受講しようと思ったきっかけは、僕が救命ローテで外傷を多く引き当てて、その評価をできるようになりたいと本ガイドラインを読んでいたら、上級医の先生に受講してみるのもいいんじゃない?と勧めていただきました。
JATECは選考があり、応募するも落ちるを繰り返していたわけですが、2年目の4月に受講が決定。したのも束の間、コロナによって講習会自体がなくなってしまい、いまだに受けられずじまいです。
ガイドライン自体はとても読みやすく、今でも教科書として開くことが多いです。
救命をローテすると外傷患者さんを診ることがあると思いますが、内科疾患と違い外傷は一次評価のやり方も異なります。救命ローテーションの心強い味方になると思います。
また、e-learningも充実しているので、手技の予習としても使えます。
救命ローテーションは外傷診療が一つの大きな壁かと思います。
命救を充実した研修期間にするためにも、本書を購入してみてもいいかもしれません。
感染症の情勢が落ち着いたら、講習会の受講も検討してみましょう。