前回に引き続き、当サイトにおける【中外医学社】の医学書の中から売上TOP10にランクインした本をまとめました!
早速ですが、映えある第一位に輝いたのは…
『救急外来ただいま診断中!』
でした!言わずと知れた研修医1年目の必須本ですね。
その他には前回の記事でも述べた、“研修医になったらまずはじめに学ぶべき”輸液の本や鑑別が多すぎて嫌になってしまう腹痛、てんかんだけじゃない!けいれんの本がランクインしています。
次郎作としての【中外医学社】の特徴は、
「スーパードクターが一人で書いた良書が多い」印象です。
ランキングにあるように、一人の先生が本全体を書いているものが多く、通読しやすいです。
中には全部知ってる!はたまた全部持ってる?!なんてツワモノもいるかも知れませんが、レビューには実際の臨床で役に立ったエピソードなんかも書いてあるのでぜひ見てみて下さいね。
それでは順に見ていきましょう!
第10位 卒後10年目 総合内科医の診断術
第9位 ブラッシュアップ急性腹症 第1版※
第8位 抗菌薬の考え方,使い方 ver.4 魔弾よ、ふたたび…
第7位 竜馬先生の血液ガス白熱講義150分
第6位 ICU/CCUの薬の考え方、使い方 ver.2
第5位 卒後15年目総合内科医の診断術 ver.2※
第4位 初めてのけいれん さあどうするか
第3位 ブラッシュアップ急性腹症 第2版
第2位 より理解を深める!体液電解質異常と輸液
第1位 救急外来ただいま診断中!
※マークがついてるものは現在レビューがありません。先生方からのレビューをお待ちしています!
第10位 卒後10年目 総合内科医の診断術
レビューした人
サイト運営の次郎作
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:ことあるごとに参照していた
なぜ:他の参考書より深い内容が書かれている
読者の感想
この参考書は(優秀な!)卒後10年目の総合内科医が書いた参考書で、ほかの参考書より深い内容が書かれていることが多かったように感じます。
なので、事あるごとに毎回この参考書も参照するようにしていました。
意外と「低Na血症」などの項目も結構わかりやすいものになっていて、この参考書はかなり信頼していました。
内容は幅広いですが、これにはなんて書いてあるだろう、という気持ちで覗いてみるようにして読んでみると面白いです。
第9位 ブラッシュアップ急性腹症 第1版
※本書籍についてはレビューがありません。第3位に第2版のものがありますので、そちらをご参照下さい。
第8位 抗菌薬の考え方,使い方 ver.4 魔弾よ、ふたたび…
レビューした人
初期研修医2年目産婦人科志望
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★★
この参考書を読むタイミング
研修医1年目, 研修医2年目
この参考書を一文で表すなら
感染症診療を身近に
読者の感想
僕にとって、感染症は学生の時から興味のある学問でした。臨床に出て患者さんを診て、この本と出会い、感染症に対する興味はより強くなり、今では「感染症に興味があります!」と自己紹介しています。
感染症って、菌名も長くて横文字だし、抗生剤は種類多すぎるし、とっつきにくいと感じませんか?
そんな方にとって是非お勧めしたい一冊です!
僕は感染症・抗生剤の参考書は何か一つ買って読むことを強くお勧めします。
抗生剤の種類って多い上に人によって使い方が違うので、一貫して勉強する必要のある範囲だと思っています。
しかし研修医は1ヶ月2ヶ月で別の科に行っちゃうので一人のオーベンから学び続けることができません。
そこで、やはり本著のような参考書を読み自分なりの基盤を築き、ローテでブラッシュアップするというスタイルを取って勉強すべきだと思っています。
逆に感染症はどの科でも扱う範囲ですから、一度勉強しておけば2年間のローテーション、およびその後の後期研修でも活用できますし、各科上級医との抗生剤ディスカッションも可能です。
岩田先生の本やレビューは、基本口語調で書かれていますので、この本も全550ページとボリュームがあるように見えますが、その割にスラスラ読めると思います。
研修医向けの感染症の本はいろいろと読みましたが、この本の好きなところは、
①冒頭で、「ここだけおさえとけば大丈夫、の10の掟」があり、この部分は岩田先生から我々研修医へのクリニカルパールだと僕は思っています。
「患者の重症度を把握しよう」
「腎機能の確認」
「失敗症例から学ぶ」などなど…
我々研修医にとって感染症患者、抗菌薬使用者の管理は避けても通れないので、自身にとっての基盤を作るという意味でも、この10の掟を読むことをおすすめします。
②βラクタム系の解説が僕にとってとてもわかりやすかったです。
βラクタム系って使用頻度も高い上に種類が多い印象があります。
こんな場合は前述したように、どの状況で何が使われ、何は使用頻度が少ないか、などある程度優劣をつけて勉強することが必要だと思っています。
各抗生剤に岩田先生のコメントも添えられているので、印象に残りやすいと思います。
繰り返しますが、感染症ってどの科でも扱う分、誰かが代表して教えてくれるわけでもない印象です(感染症科とか回ったら別かもしれませんが、当院にはないので…)。
その反面、抗菌薬の使い方は研修医の内に基盤を形成する必要があると思いますので、その導入に本著は最適と考えます。
第7位 竜馬先生の血液ガス白熱講義150分
レビューした人
初期研修医2年目産婦人科志望
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★☆☆
この参考書を読むタイミング
研修医働きたて, 研修医1年目, 研修医2年目
この参考書を一文で表すなら
血液ガス読み方の基盤
読者の感想
私見ですが、血液ガス分析は研修医のうちに勉強しておいた方がいい範囲だと思います
特に救命・麻酔科では頻繁に血ガス採血することが多いので、正しく読めて評価できるようになることはかなり大きいです。
血液ガス分析は、代謝性アシドーシスとかくらいしかわからないと思っていませんか?
実際僕はそう思っていたので、血液ガスだけで150分の講義って何!?という驚きと、同時に興味があって勉強を始めました。
血液ガス分析では、酸塩基平衡だけではなく、呼吸の評価についてや、酸塩基の代償範囲から詳しい/隠れた病態についても評価できます。
よって血ガスの結果一つから
「呼吸筋力低下→肺胞低換気による急性呼吸性アシドーシス」
「疼痛→過換気による呼吸性アルカローシス+乳酸貯留によるAG開大性代謝性アシドーシス+嘔吐による代謝性アルカローシス」
ここまでアセスメントできるようになります。
しかもこの本のいいところは、「血液ガスを4ステップで読む!」と題し血ガスの読み方を非常に体系的にまとめてあるので、読む順番と流れを覚えてくれば、すぐに臨床で使えるようになります。
あと、150分も要りません。僕は1時間と少しで読み終わりました。
この本を通して、いつもは酸塩基平衡を簡単に解釈するツールでしかなかった血液ガスが、2時間弱で見える幅が広がり読むことが楽しくなると思います。
今まで「代謝性アシドーシス」としか評価できなかったのが、もっといろんなものが見えてくると聞くとワクワクしませんか?
このシリーズは問題編もあり、そのままアウトプットするのにも最適です。
レビューした人
初期研修医1年目
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★☆☆
この参考書を読むタイミング
研修医働きたて
この参考書を一文で表すなら
血液ガスの見方の入門書
読者の感想
非常に平易な文で読みやすい。基礎の基礎から実践的なところまで教えてくれるといった感じの本です。
150分と言ってる通り数時間で読めます。
練習にたえうる症例問題も提示されていますのでこれ一本で血液ガスが読めるようになるような印象です。
もっと症例をみたいという方であれば帰ってきた竜馬先生の血液ガス白熱講義22問の購入もいいのではないでしょうか
ちなみに当然これ一本で血液ガスについて見ることができるようになりますが、読み方のステップや代償性の計算をするページなんかがバラバラだったりするので、
実践的に使うときの考え方についてはこれを読んだ後内科レジデントの鉄則の血液ガスの項を見れば完璧になるんじゃないかなと思っています
第6位 ICU/CCUの薬の考え方、使い方 ver.2
レビューした人
初期研修医2年目、3年目から産婦人科専攻の予定
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
ICU研修中に似たような薬剤をどのような場面でどのように選択しているのかなど薬剤の使い分けがわからない時に辞書として使用していました。
読者の感想
薬剤の作用機序などからしっかりと解説してくれておりわからない事があったりオーベンが何言ってるのか理解できなくて後で調べるのに役立っていました。
とても分厚いし通読するには少し向かないと思うので辞書として使用する程度がいいかな、と思いました。
レビューした人
当時初期研修医2年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
発展編
使用した場面、役立ったエピソード
鎮痛・鎮静・筋弛緩の薬の使い方をこの参考書で勉強していました。
読者の感想
この参考書は有名だと思います。
鎮痛・鎮静・筋弛緩の薬を個人的に使い慣れていなかったので、この本で勉強していました。
読み終えていないところがまだまだあるので、初期研修後もこれを参考にし続けると思います。
第5位 卒後15年目総合内科医の診断術 ver.2
※本書籍については現在レビューがありません。第10位に『卒後10年目の総合内科医の診断術』(改定前)のレビューがありますので、そちらをご参照下さい。こちらにつきましても、先生方からのレビューをお待ちしています!
第4位 初めてのけいれん さあどうするか
レビューした人
小児科医5年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
参考書のレベル
後期研修医働きたて
読者の感想
けいれんの対応は、小児救急対応の基本にして真骨頂です。
市中病院では基本的に後期研修医がけいれん重積の対応を任されることになります。
「初療の採血では血糖や電解質が一番大事」
「けいれんは止まったのか、続いているのかをどう見極めるか」
けいれんの前・中・後での問診を意識しろ」
など、どれも大事な知識ばかりです。
もし少しでもけいれん対応に不安があれば、一度は読んでください。
レビューした人
医師4年目、脳卒中内科医
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
どのように:けいれんへの対応、考え方を学べる
読者の感想
(2020年2月 記)
研修医2年目に読みました。
「てんかん」ではなく「けいれん」にフォーカスを当てた良書です。多くの医師に必要なのはてんかんの診療ではなく、てんかんを見たときの対処、考え方でしょう。
本書では、まずけいれんを止める、てんかんかどうかはその後考える、というところから始まります。そして、いつ?何してるとき?どんな発作?どれくらいの時間?発作後の様子は?と問診すべき事の説明がわかりやすいです。搬入時はけいれんが既に止まっている事も多く、発作を目撃した人にこれらの問診を行い、急性症候性発作を除外したうえで専門科にコンサルトが出来るだけで、優れた研修医・救急医と言えるでしょう。
小児科の先生が執筆されていますが、全ての医師にオススメです。読めば明日からのアクションが変わる。そんな本です!
第3位 ブラッシュアップ急性腹症 第2版
レビューした人
医師3年目、総合診療科医
総合評価
★★★★★★★★★★
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:救急外来で当直をする初期研修医のころ
なぜ:見逃しのリスクを少しでも減らすために
どのように:通読し、手痛い失敗のたびに読み返していました
読者の感想
(2020年2月 記)
研修期間中に必ず腹痛患者さんで診断エラーを経験することになるからです。
本書が記載する落とし穴は、臨床研修病院ならば、2年間であなた自身やあなたの周りの先生方が必ず経験することになります。
そのくらい急性腹症の診療は、身近なのに難しくて恐ろしいです!
その恐さを知る医師ほど、本書を強く勧めています。
急性腹症のピットフォールを体系的にまとめた本はCopeか、本書の実質2択です。
2冊を比較すると、国内でコモンな疾患の記載が充実している本書に軍配があがります。
本書を読み、せめてピットフォールを知ったうえで、診療に臨みましょう。
レビューした人
当時初期研修医2年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:1年目に一通り腹痛について学んだあと、2年目でもっと深い病態理解に繋げる
どのように:いわゆる「鑑別疾患の参考書」にも腹痛の項はあり、勉強になるがそれだけでは得れれない、大事な内容が書いてある。
内科当直で頻度・危険度ともに高い「腹痛」の症候に対して特別深く勉強するのにおすすめです。
読者の感想
(2018年1月 記)
本当におすすめの1冊で読み返し度も満点です。
1年目では「鑑別疾患系参考書」の腹痛の項を読み診療を行えば十分と思われますが、2年目ではもっと深い病態理解が必要になる場面もあるかと思います。
腹痛の鑑別疾患は多岐にわたり、外科・内科・婦人科外科的疾患や内科的疾患が入り混じり、本当に怖い症候のうちの一つです。
本書では
・比較的若年の胆石はエコーで描出するのが良い。なぜならコレステロール結石が多く、CT値が胆汁と同じである
とか
・腸閉塞は小腸閉塞と大腸閉塞に分かれていて、それぞれ原因が全く違う。手術歴のない小腸閉塞について、原因と大事な所見は?
とか
・急性腹症の中でも敗血症を主症状とするものが2つある
など、「広く浅く」ではないにしろ臨床的にとても大事な内容がたくさん盛り込まれています。
内科当直で頻度・危険度ともに高い「腹痛」の症候に対して特別深く勉強するのにおすすめです。
第2位 より理解を深める!体液電解質異常と輸液
レビューした人
初期研修医2年目産婦人科志望
総合評価
★★★★★★☆☆☆☆
読み返し度
★★★★☆
この参考書を読むタイミング
研修医1年目, 研修医2年目
この参考書を一文で表すなら
輸液を基礎医学に則って理解する
読者の感想
前回『研修医のための輸液・水電解質・酸塩基平衡』という本を紹介させていただきました。
内容は、比較するとこの本は「体液恒常性」「体液分布」といった基礎医学的な内容重視なイメージ。
「Starlingの法則」「Donnan平衡」…どこかで聞いたような名前もちらほら…
実際研修医が輸液を処方する上でどこまでの知識が必要かってとこではありますが、細胞内液、間質、血管内での水の動き方、RAS系ADHなどのホルモンの動きについては研修医のうちに一回は目を通しておくべき範囲かなと個人的に思っています。
特に救命ICUのローテでは、体液移動の原則(生理食塩水500mlを輸液したら、細胞内間質血管内にどの程度留まるのかなど)の知識は必須です。
その部分が基礎医学に則って書いてあるというのは個人的にかなり良書ポイントだと思っていますが、簡単にであれば体液動態については他の本でも取り上げられていますし、その部分を読むだけに払う金額を考えると、購入はマストではないのかなと…
やはりこの本の題名にもある通り、『内科レジデントの鉄則』などで該当ページを一読した上で、余裕があって”より理解を深めたい”と思ったら、一度立ち読みしてみることをお勧めします。
他に血ガスの読み方や尿細管についても書いてありますが、正直他のそれ用の本のほうがわかりやすいと思っています。
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
電解質異常や輸液についての理解を深めたい時
読者の感想
低ナトリウム血症や高カリウム血症は小児を診ていても時々遭遇しますが、基本の考え方は成人例と大きく違いません。
この参考書は電解質異常についてとても詳しく書かれており、なおかつすごく分かりやすいです。
電解質異常の鑑別や解釈、対応については大切なことなのに案外忘れがちです。この参考書で繰り返し復習するようにしていました。
レビューした人
当時研修医2年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
どのように:低Na血症・高Na血症・低K血症・高K血症の治療、鑑別で役立った
読者の感想
(2018年2月 記)
酸塩基平衡や電解質異常の参考書の中では最も有名ではないでしょうか?
僕は総合診療科をローテしていた時、低Na血症・高Na血症・低K血症・高K血症の治療、鑑別でかなりお世話になりました。
酸塩基平衡・電解質異常に関してはこの1冊で十分なほど詳しい参考書です。
初期研修の2年間を通して役立つ参考書だと思うので是非購入してみてください。
第1位 救急外来ただいま診断中!
レビューした人
初期研修医1年目血液内科志望
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★☆
この参考書を読むタイミング
研修医働きたて, 医学生
読者の感想
フローチャートを丸暗記する勉強が苦手なので、読み物として救急の基本が分かるのはありがたかったです。重要な事項は繰り返し何度も出てくるので自然と身につきます。(分かっている人にとっては冗長に思えるかもしれません)
私は医学部6年の春休みに一通り読みましたが、国試の臨床問題(救急に限らず)の見え方がより多面的になりました。「次になにをするのか」を自然と意識することができ、必修問題はもちろん「一見正答が二つあるように思える問題」で差をつけることもできるようになっていました。医学生にもおすすめします。
レビューした人
次郎作(当時、初期研修医2年目)
総合評価
★★★★★★★★★★
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:救急・鑑別疾患系を1冊だけ選べと言われたら、この一冊
どのように:救急外来用参考書でスタンダード的な存在。少し細かい内容もあるので、症候学が身についてきた段階で知識を肉付けするように読むとなお良い
読者の感想
(2018年1月 記)
この参考書を読んだ頃、僕がずっと、
「救急参考書でスタンダード的な存在になる!!内容も読みやすさも最高!!」
と、言い続けた参考書です。
内容は少し踏み込んだ部分もあり、初めての人には細かいところもありますが、数か月の当直を経てある程度症候学が身についた後にどんどんと知識を肉付けするように読むと良いでしょう。
実践に即しており、素晴らしい参考書なので、鑑別診断・救急系で1冊だけと言われたら、この1冊でしょう。
レビューした人
医師4年目、脳卒中内科医
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:救急分野の勉強で役立ちます。
読者の感想
(2020年2月 記)
内科救急を診る全ての研修医にオススメです。自分は研修医の初期に購入し、一年目の終わり頃に読みました。一年目の始めの方に読んだ時はまだ自分には早いかなという印象は持ちました(自分の不勉強のせいですが、、)。ただ、少し勉強が進んだころに読み直してみたら圧巻でした!
今まで勉強してきた事が整理され、見落としポイントや鑑別疾患が新たにアップデートされていきました。よく出会う症候をしっかりと勉強できるため、その都度復習するのにも適しています。具体的な薬剤の使用方法も記載されているのがまたいいですね。表をコピーして、自分のノートに貼ってカンペにもしました。
外傷など外科救急に関する記載は乏しいため、他書で勉強する必要があります。
レビューした人
研修医2年目。3年目からは眼科専攻の予定
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:救急外来
どのように:腹痛の患者さんの診察手順
読者の感想
救急外来でよくある疾患や見逃してはいけない疾患の検査や診断方法など欲しい内容が書いてあります。これを読めば救急外来が初めてでも手順がよくわかります。
レビューした人
初期研修医2年目
3年目からは産婦人科専攻の予定
総合評価
★★★★★★★★☆☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
救急科の応援直や救急科ローテしている時に通読して、あたった症例に関してその都度調べていました。
読者の感想
この症例が来たらこの検査!といったように一対一対応のような書き方をしておらず、感度・特異度、検査前確率などを意識して書かれた本だなと思いました。正直現場でこの本で毎回調べていたら大変なので、こういった本を通読してからマニュアル本などで症例と検査などを一対一対応で調べると良いのかなと思いました。救急科をローテする前に一読したい本です。