引き続き、当サイトにおける【日本医事新報社】の医学書の中から売上TOP10にランクインした本をまとめました!
早速ですが、映えある第一位に輝いたのは…
『あなたも名医!もう困らない救急・当直 ver.3 当直をスイスイ乗り切る必殺虎の巻!』
でした!
先に紹介した中外医学社の医学書売上TOP10の第一位にランクインした『救急外来 ただいま診断中!』と双璧をなす名著ですね。
次郎作から見た【日本医事新報社】の印象は、
「レジデント向けの分かりやすい参考書を網羅的に揃えてくれている」です。
やさしイイ教室シリーズも次から次へとシリーズ化されて、今の初期研修医の方々が羨ましいです!
中には全部知ってる!はたまた全部持ってる?!なんてツワモノもいるかも知れませんが、レビューには実際の臨床で役に立ったエピソードや使う上での注意点なんかも書いてあるのでぜひ見てみて下さいね。
それでは順に見ていきましょう!
第10位 レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室 改訂第2版※
第9位 膠原病診療ノート〈第4版〉
第8位 レジデントのためのこれだけ心電図
第7位 レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室 第1版※
第6位 レジデントのための腹部画像教室※
第5位 あなたも名医! 徴候から見抜け! 小児救急疾患
第4位 レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室 改訂第3版
第3位 HAPPY!こどものみかた
第2位 レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室 改訂第2版
第1位 あなたも名医!もう困らない救急・当直 ver.3
※マークがついてるものは現在レビューがありません。先生方からのレビューをお待ちしています!
第10位 レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室 改訂第2版
※本書籍についてはレビューがありません。第4位に第3版のものがありますので、そちらをご参照下さい。
第9位 膠原病診療ノート〈第4版〉
レビューした人
サイト運営の次郎作
総合評価
★★★★★★★☆☆☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
どのように:接する機会の少ない膠原病に対する専門医の考え方から理解できる
読者の感想
この本は、膠原病の参考書としてとても有名です。参考書が少ない分野であることもあって、ほぼ一強のような感じでした。
接する機会の少ない膠原病に対する専門医の考え方から理解することができ、おすすめの参考書です。
膠原病の病態や合併症などが、詳細に書かれています。
僕は、この参考書と「今日の診療サポート」というウェブサイトで膠原病の疾患について勉強していました。
第8位 レジデントのためのこれだけ心電図
レビューした人
脳卒中内科医(5年目)
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:心電図で困ったとき
どのように:すぐに確認できる
読者の感想
(2020年2月 記)
正直、心電図は何冊も参考書を購入してしまいました。
初期研修医時代にまず読んだのが「3秒で心電図を読む方法」(メディカルサイエンス社)ですが、これは当たりでした。その後さらに勉強しようと思って何冊か購入したのですが、どれもマスターできたと言えるほど読み込めませんでした。
当レビューを閲覧されるような勉強好きの方ならわかっていただけると思うのですが、勉強しだすとあれもこれも学びたくなって、かつ、担当している患者さんのことでも色々と調べなきゃいけないし、、、と心電図だけに勉強時間を割いてトレーニングする暇ってあまりないんですよね。自分は計4か月半の期間を循環器に身を置いていましたが、それでも結局心電図には全く自信が持てないままでした(少し循環器入局も考えましたが、この理由でやめました)。
本書に出会ったのは医師3年目のときで、その時の初期研修医が持っていたのを見て欲しくなって買いました。やっぱり通読して読み込む時間はないのですが、「あれ?どうだったかな」と思ったその都度本書で確認しています。
その波形・不整脈になる病態・機序、その治療法がわかりやすく記載されており、入門書なのに辞書的な使い方をしています。ただ、筆者も「初心者がどのように勉強したら理解しやすく効率が良いか」ということにとても配慮されており、初期研修医が最初によむ本としても非常にオススメできます。
自分も研修医の時にこの本が発刊されていたら、時間もお金も節約できて、かつ心電図の基礎に自信が持てたと思います。ぜひ手に取っていただきたいです。
第7位 レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室 第1版
※本書籍についてはレビューがありません。第2位に第2版のものがありますので、そちらをご参照下さい。
第6位 レジデントのための腹部画像教室
※本書籍については現在レビューがありません。先生方からのレビューをお待ちしています!
第5位 あなたも名医! 徴候から見抜け! 小児救急疾患
レビューした人
小児科医4年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
小児救急のmust rule outやpit fallに重点を置いて解説している
読者の感想
小児救急分野でご高名な市川光太郎先生編集の鑑別疾患系の参考書です。
小児救急におけるmust rule outやpit fallに重点を置いて解説されています。
救急車対応や三次救急まで対応しているならば特にしっかり読むと勉強になると思います。
第4位 レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室 改訂第3版
レビューした人
医師4年目、脳卒中内科医
総合評価
★★★★★★★★★★
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:初期研修医から必ず役に立つ
なぜ:わかりやすく、呼吸器の考え方が理解しやすい
読者の感想
(2020年2月 記)
これは名著でしょう。自分は1年目の7月に読み、本当に面白いと思いました。第2版を読みましたが、第3版が出ているようですね。
最初は必要なところだけ拾い読みしようと考えていましたが、気づけば2週間くらいで読破しました。上級医からは「それ読破したなら入局しないとね(笑)」と言われました。
総論的な知識、胸部レントゲンの見方、酸素療法、人工呼吸器の初歩の考え方、喘息・COPDの基礎、肺炎治療、結核の考え方など、今後の医者人生において財産になる知識ばかりです。この本を呼吸器内科の入り口・土台として、専門性を高めたければ各呼吸器疾患の勉強をすればいいと思います。
自分は呼吸器内科研修中は本書を繰り返し読み、その他は感染症・抗菌薬の勉強も同時にしました。1年目で読めたことは幸運でした。
5000円くらいとやや高いですが、その価値はあります。
レビューした人
研修医2年目
3年目からは循環器内科を専攻する予定
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:呼吸器系の疾患に当たった時
なぜ:基本がわかっていないなと感じた時
読者の感想
基本の基本から細かくわかりやすく記載してある。聴診所見等わかってるつもりだけどよくわかってなかったことも書いてあるので助かる。呼吸器設定の入門もわかる。
レビューした人
当時初期研修医2年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★☆☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
どのように:肺炎の抗菌薬治療の部分がかなり分かりやすかった
読者の感想
研修2年目の8月に読んだのですが、1年目で読み込んでおけば…と反省したほど良い参考書です。
研修2年目に読んでみて「心不全」や「画像教室」といった項目については知ってる部分も多かったですが、「咳の鑑別」、「肺炎の抗菌薬治療」に関してはとても勉強になりました。
特に「肺炎の抗菌薬治療」の項目は分かりやすく、新しい知識を仕入れ、頭の中を整理できました。
他にも「MRSAは耐性菌である前にブドウ球菌である」には納得でした。
喀痰からMRSAが出るとMRSA肺炎とか騒いでしまいますが、そもそもブドウ球菌による肺炎を見たことがあるでしょうか?笑
研修1年目であっても、呼吸器内科をローテする時には是非読んでみてください!
第3位 HAPPY!こどものみかた
レビューした人
医師3年目、総合診療医
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★★☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:初期研修医のころ、救急外来で小児科診療をする際に
なぜ:救急外来の小児診療で速く、正しく重症な子を認識して、対応できるようになるために
どのように:常にポケットに入れて、必要なときに必要な箇所を読むアンチョコ本として愛用していました
読者の感想
(2020年2月 記)
救急外来で小児診療に臨む全ての方におすすめです。本書の特徴は、診療シーンごとの使い分けを意識して構成されていることです。
最初に抑えておくべきポイントを「総論」で記載し、
救急外来で想定すべき症状ごとの致死的疾患のエッセンスをまとめた「夜にどうする?」、
忙しい昼間の診療を深める「昼の症候学」、
各部位ごとに身体診察を徹底的に掘り下げた「臓器別アプローチ」
などから成ります。
研修医の方は「総論」や「夜にどうする?」の章から読み始め、時間のあるときに「昼の症候学」や「臓器別アプローチ」で理解を深めるとよいでしょう。
レビューした人
医師4年目、小児科医(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★☆☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
診察ポイントから鑑別疾患まで網羅されており、小児科外来の勉強の最初の1冊としてよかった。
読者の感想
できれば初期研修の内に読んでおきたい素晴らしい参考書です。
診察ポイントから鑑別疾患まで網羅されており、小児科外来の勉強の最初の1冊としてオススメです。
第2位 レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室 改訂第2版
レビューした人
サイト運営の次郎作
総合評価
★★★★★★★★★☆
読み返し度
★★★☆☆
参考書のレベル
標準編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:初期研修の早期
どのように:読みやすく何度も読み返した
読者の感想
(2020年4月 追記)
ぼくの働く病院では、珍しいことに胸部X線にまで放射線科の先生が読影レポートを付けてくれます。
しかしそのおかげで、読影を自分でせずにレポートに頼る機会が多くなり、能力が下がっていくのを実感しました。
そんな時に本書を読み返すことで、能力を向上させることができました。
特にシルエットサインから病変の場所を推測するなど、なんども復習が必要だなと思いました。
(2018年1月 記)
胸部X線、心電図、輸液、抗菌薬…。
医師として働き始めると、これらに関する理解は必須となってきます。
研修の早いうちから、これらの勉強をしていくことによって、その後の研修が充実していくのは言うまでもありません。
「よく目にするものほど早い時期に勉強する」
ということが大事です。
胸部X線の勉強をしっかりすれば、シルエットサインを見てCT上のS何領域に病変があるか予想することもできるようになります。
逆にサボってしまうと、明らかな肺野の浸潤影しか分からないことになります。
胸部画像の勉強においてこの参考書は、
読みやすく、分かりやすく、実際に何度も読み返したオススメ参考書
です。
第1位 あなたも名医!もう困らない救急・当直 ver.3
レビューした人
当時研修医2年目(サイト運営の次郎作)
総合評価
★★★★★★★★★★
読み返し度
★★★★★
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
いつ:研修医になって1冊目に読む参考書はこれで決まりです。
なぜ:しかし国家試験に合格したばかりで「少し医学を知っているだけの素人」状態の4月には、難しいものよりもこれが最適でしょう。
どのように:
図や表を多用しながらイメージがつきやすい構成になっており、また「にがて君」というキャラが最低限おさえておくべき内容を代弁してくれています。
他にも「頭の使い方」や「失敗例」など項目立てに工夫がこらされており、分かりやすい内容になっています。
読者の感想
(2018年1月 記)
研修医になって1冊目に読む参考書はこれで決まりです。
もちろん、詳しい内容が書いてある参考書や難しいものはいくらでもあります。
しかし国家試験に合格したばかりで「少し医学を知っているだけの素人」状態の4月には、難しいものよりもこれが最適でしょう。
図や表を多用しながらイメージがつきやすい構成になっており、また「にがて君」というキャラが最低限おさえておくべき内容を代弁してくれています。
他にも「頭の使い方」や「失敗例」など項目立てに工夫がこらされており、分かりやすい内容になっています。
繰り返しになりますが、鑑別診断系の1冊目としては、間違いない1冊です。
ただし鑑別診断を勉強するのに、これ1冊だけで満足してはいけません。
「これに載ってない症状が来た時に全く対応出来ない」という悲しい出来事が起こります。そのため、ぼくは多くの鑑別疾患の参考書を読むことを推奨します。
レビューした人
初期研修医2年目。3年目から産婦人科に進む予定
総合評価
★★★★★☆☆☆☆☆
読み返し度
★☆☆☆☆
参考書のレベル
入門編
使用した場面、役立ったエピソード
救急科をローテーションしている時に一番初めに買いました。
読者の感想
一年目の一番最初にローテートしたのが救急科で、診療自体に慣れていなかった時に読んでしまい、箇条書きに「この時はこれをする!」と言われても知識もつながりにくいし想像しにくいなあ、と思いながら読んでいました。私としてはもう少し詳しく買いてくれている本を読んだり、病棟業務に慣れてから読むともう少し理解しやすかったのかな…と思いました。